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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年9月23日
みとりし (※舩井勝仁執筆)

 マーケットの世界はいろいろありますが、気が付けば日経平均が22,000円を回復していて、最近では日本株の上昇率が主要マーケットの中で一番高いことが話題になっています。為替は105円〜120円ぐらいのボックス相場で動いているとコメントしていた友人がいますが、株価も20,000円〜22,000円のボックス相場で動いている気もします。そうするとそろそろ天井が来ているのかもしれませんが、ここを超えて24,000円に向けて上がっていけるだけのエネルギーがあるかどうか注目しておきたいところだと思います。
 銀行に預貯金しておいてもほとんど利子は付きません。小学生の頃には郵便局に定額貯金という商品があり、複利で増えていくので10年ぐらい貯金しておくと倍になりました。
 投資の専門家の方に聞くと、いまの若い人は時間が価値を生むというこのメカニズムを知らずにいるのでかわいそうだという話をしていました。株は危ないものという感覚を多くの人が持っていますが、大企業で業績がいい会社でも3%ぐらいの配当利回りがある株がたくさんあります。
 株価を見ないで気にしないで過ごせるのなら、そんな会社の中から自分の好きな株を選んで配当や株主優待制度を楽しむといった投資もありなのかもしれません。ただ、気になるのは世界のマーケットは矛盾を抱えていて、そのマグマが蓄積されていることです。にんげんクラブのブログに書きましたが、サウジアラビアの石油関連施設が攻撃されたことで原油の値段が上がっています。
 相場が大変動するときには、誰も予想していなかった事態を象徴的にブラックスワンと言いますが、ブラックスワンが起こってそれによってコントロール不可能な大激変が来るのではないかと言われています。香港の混乱が第二の天安門事件化するのではないかという見方や、ホルムズ海峡が紛争に巻き込まれて原油価格が暴騰する石油ショックのようなことが起こるというのが、ブラックスワンの候補になっています。
 サウジの地政学リスクの件は、石油の専門家である経済産業研究所の藤和彦上席研究委員は2か月前にすでに警告(https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/118.html)を発していました。藤先生は、来月にもフーシ派の第二弾の攻撃があるのではないかと心配されています。石油の戦略的な価値はかなり下がりましたが、それでもエネルギーが私たちの生活の基本物資であることは絶対的な事実です。中東の動きは注目しなければならないと改めて感じています。

 実は、その経済産業研究所の藤先生をご紹介いただいたのは看取り士の柴田久美子先生でした。エネルギーの専門家が看取りに注目している、そんな時代がやってきたようです。先週公開の映画「みとりし」を上映初日に見てきました。私は5年前、原作の柴田久美子さんと「いのちの革命」(きれい・ねっと)という共著を出させていただきました。看取り士のお仕事をされている方と交流する機会もあるので、ある程度この世界を知っていますが、看取り士への知識がまだの人の気持ちになって、有楽町スバル座で拝見しました。
 主演の榎木孝明さんは定年間際のビジネスマンで、娘さんを交通事故で亡くして葛藤の辛い日々を送っています。自殺を考えたときに、死んでしまった親友の声が聞こえます。その言葉は、親友が息をひきとる前に発したものだと、彼の看取り士さんから教えてもらった主人公は、セカンドライフとして看取り士という仕事を選び、奮闘するという流れで物語は進んでいきます。
 舞台となっている岡山県高梁市の田園風景がとても美しく、こんな所で一生を終えるのは幸せだなと、リラックスして重いテーマに感情移入できました。試写会等で見ているので3回目なのですが、それでも涙が止まらずにずっとハンカチを握りしめての映画鑑賞になりました。
 私の知り合いの息子さんが高校生の時、「最高の幸せは、お金でもなく地位でもなく、ハッピーな人に囲まれて死ねることだと思う。辛い顔で、ギスギスとした環境で寂しくこの世を去りたくない」と言っていたことを思い出しました。「若いのにそんなこと考えているの?」と私が聞きましたら、この話には、彼の同級生もみな大きく同意していたそうです。 
 榎木さんと一緒に作品の中でとても印象に残る「みとりし」のヒロイン役はオーディションで選ばれた新進の23歳の女優、村上穂乃佳さんですが、村上さんも「明るい未来を信じている中高生には現実を伝えたいですし、介護や孤独死といった現代のテーマも扱っているので、すべての世代の方にご覧頂きたいです」とインタビューで答えておられます。 
 私も最後まで見て、死ぬことだけでなく、どんな風に自分の生命を大切に生き切るのか、大事な身内と、この映画の感想を話し合ってみたいなと思いました。決して暗いムードに心がしんどくなる作品ではないので、皆さんにも是非ご家族で見ていただけたらと思います。
                                            =以上=

バックナンバー
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