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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年11月18日
kan.さんに訊く (※舩井勝仁執筆)

 株価は高所恐怖症の感を呈しています。金余りで上に行きたいのだけれど、これ以上株価が上がる理由を見つけるのに一苦労している。また、どうしても昨年12月の急落の悪夢がよみがえってくるので、怖くもあり、これ以上買い進めない状態です。日本株にとっての朗報は6週間続けて外国人が日本株を買い越しているというニュースです。日本株は出遅れ感が強く、さすがに説明がつかなくなった米株に比べれば買い進めやすいということかもしれません。
 ただ、ちょっとした悪材料が出ればすぐに売り叩かれるので、予兆については気を付けながら、自分の好きな銘柄を楽しみながら選んでいくという作業はやってもいいのかもしれません。私が生まれて初めて買った株は実は日本株ではなく、アメリカに留学していた時に買ったウォルマートの株でした。私が住んでいたアイオワ州の田舎町にもウォルマートがあり、創業者であるサム・ウォルトン氏は会社がどんなに大きくなっても、1セントでも安く売るのが我々の使命だと言って、飛行機はエコノミークラス、ホテルは当時1泊20ドル程度で泊まれる安ホテルということに、とても好感が持てたからでした。

 そのウォルマートが好決算を発表して史上最高値を付けました。近年はアマゾンに押されて苦労していたのですが、実店舗がある強みが発揮できるようになってきたようです。
 アメリカで好評なのがBOPIS(バイ・オンライン、ピックアップ・イン・ストア)というサービスです。顧客がネットで注文を出し、それを店頭で受け取るというサービスで、予め店員が商品をピックアップしておいてくれるので買い物時間が短縮されますし、生鮮品なども売れ残りではなくいいものが買えるので支持されているそうです。
 世の中の変化は早く、アマゾンといえども安泰ではないというのが面白いところですね。先週紹介したミン・ゾン著「アリババ 世界最強のスマートビジネス」(文芸春秋)を読んでいると、アリババは中国という小売市場が未成熟の国だったから成功したということがよく分かります。アメリカや日本のような成熟マーケットで勝ち残るのは違う論理が働くようです。そう考えると日本でやっぱり勝ち組になる可能性が高いのはコンビニなのかもしれませんね。
 
 この秋ににんげんクラブから発売した『kan.さんに訊く2』、おかげさまで重版を何度もかけるほどの人気シリーズになりました。編集者のこだまゆうこさんが毎月1つテーマを決めて、読者目線でkan.さんに質問を投げかけ、それにお答えいただく形で対談が進んでいくコーナーを「にんげんクラブ」の会報誌で連載しているのですが、そちらを数篇ずつまとめた形の書籍です。
kan.さんに必死にくらいついて質問を重ねていくこだまさん、そのこだまさんの言葉に迎合することなく真理の世界を広げて深めて解説していくkan.さんの丁々発止とかみ合っていない感じが、とてもライブ感を出していて、また読者目線でわかりやすいと、他のkan.
さんのご著書とは一味もふた味も違う、と好評です。
 そのインタビューに毎回立ち合っている担当者いわく「現場のkan.さんは決して厳しくなく、常に自然にこだまさんの疑問を受け止め寄り添うように真摯に言葉を紡いでらっしゃいます。」とのこと。確かに、セミナーの後、ファンの方の質問に応えるkan.さんはもちろん辺りを払うようなオーラで、常に悠然とされているのだけれど、その実、目の前の人に果てしなく集中されていて、優しさ、温かさは何かほっこりするものがあります。
 VOICEから出ている「問題は解決するな」というkan.さんのご著書も面白いです。パッと何も知らないで手に取ると、とてもシンプルな精神論の本にしか見えず、切り口も淡々としています。「ワークショップに解決を求めるな」という項目に目がいきました。「ワークショップなどで特別な体験をしたカタルシスは麻薬のようなもの、気をつけないと中毒になります。『すごい体験』が終わってからの日常こそが大切」で「ありふれた日常の時間こそ人生のギフト」とkan.さんは書きます。とても心に響きます。
 kan. さんは、いつも感覚を研ぎ澄ますということを1番におっしゃいます。人生で起きること、そして自分に湧き上がってきた喜怒哀楽を味わい尽くすことで、自分の核のハートがしっかりと捉えられる。その次元にいくと、自分がほんとうに納得できる本質的な問題解決の域に達する。そこが実感できると、同じことは繰り返さない。まさに何かに依存しない真のセルフな生き方です。と、書きながら、これからも何度も悩み、迷うのが日常であり、人生であるような気もします。
 しかしkan.さんの本が傍らにあれば安心です。上記の2冊をあわせて読んでいただくと個人的にはkan. さんの教えがお腹に落ちるような気がします。
                                           =以上=

バックナンバー
2019.11.25:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】光と影のやさしいお話 (※舩井勝仁執筆)
2019.11.18:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】kan.さんに訊く (※舩井勝仁執筆)
2019.11.11:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】お金と心 (※舩井勝仁執筆)
2019.11.04:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】大嘗祭 (※舩井勝仁執筆)
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