トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2021年10月25日
Kan.さんに訊く (※舩井勝仁執筆)

 4年ぶりの衆議院選挙が公示されいよいよ選挙戦が始まりました。衆議院選挙は過半数を握った政党が総理大臣を出すことになる日本の政治を決める最も大事な選挙ですので、各党の動きも報道も過熱気味になります。2012年に自民党が政権をとって以来、自民党が勝つに決まっている国政選挙が続いてきたのですが、久しぶりにもしかしたら野党が政権を取る可能性がある選挙ということで盛り上がっているのだと思います。
 いまのところの情勢は、苦戦はするが少なくとも自民党と公明党の与党で過半数は取れるのではないかというものだと報道されています。私は、日本人はかなり緻密な分析が大好きなので、この時点での選挙の予想は大体当たると思っています。いろいろなご意見はありますが、経営者としての本音でいまの野党が政権を取るのは困ると感じているので、ちょっとホッとしています。ご意見の違う方もいらっしゃると思いますが、あくまで私の意見ですのでご勘弁ください。
 ただ、株式相場の動きでは自民党が大きく議席を減らして、立憲民主党や日本維新の会が大きく議席を増やす可能性が大きいという報道を受けて、先週末の時点ではどちらかというと売りたい力がまだ強いように感じます。本質的な問題は中国の恒大集団の巨額債務問題やアメリカ経済がインフレでありながら景気がよくならないスタグフレーション状態に陥るのではないかということですので、どちらでもいいので相場を左右する材料を探す中で、与党苦戦というキーワードに反応しているという事だと思います。
 基本的には日本は大きな問題を抱えていないと考えてもいいので、短期的には冷静に相場の動きを見極めて対処すればいいのだと感じています。リーマンショックのときも、本来ならば日本の被害が一番少ない立場のはずなのに逆に最も大きな影響を受けたのだと感じていますので、そうならない方法を探りたいものです。リスクの大きな投資をされるのなら、暴落がいつ起きてもおかしくない状態を綱渡りでしのいでいることも感じながら、非常口の近くにポジショニングを取ることが大事なのかもしれません。
 逆にいままで投資に無関心だった方は、長期保有が前提で比較的安全で手数料の安い投資信託を定期的に買い続けるというスタイルの投資をやるのなら、トレンドに関係なく始められると思いますので、ぜひ勉強をしていただきたいとも思います。

 にんげんクラブ発行の「Kan.さんに訊く」が現在5冊目まで刊行され、たいへん好調な売れ行きで皆さんに読んでいただいています。父の存命中から様々な取材や執筆をしてきたこだまゆうこが、にんげんクラブの月刊誌でKan.さんに毎回1つのテーマについて質問し、対談形式でお話を聞く連載をまとめたものですが、こちらが読みたいためににんげんクラブの会員になってくださる方もたくさんいて、また、名前を思わず確認してしまうくらいの著名人の方も数々お申し込みをくださり、Kan.さんの人気、「今、Kan.さんの話が求められている現状」を改めて感じます。
 Kan.さんの著作は何冊か他の出版社からも出ていますが、Kan.さんが率直にわかりやすく、そして丁寧に根氣強く人間の真理に応えてくださっているのは、手前味噌ですが、弊社刊の「Kan.さんに訊く」がダントツだと思います。
 すでに読んでくださっている方、セミナーに来てくださっている方も多数だと思いますが、私が最もKan.さんのお話の本質で好きなのは、人間の一人一人に備わった極めて自然なリカバリー力を信じよう、そしてそこを原点に真摯に生活しようというエッセンスです。疫病が流行ろうと、思いがけない不運が舞い降りてこようと、一人一人の核の部分には必ず正解があり、そこに意識を持ってアプローチをしていくと、必ずその人の人生が実りあるものに変わっていくということを、様々な角度から伝えてくださいます。「1日1日は更新するためにある」というKan.さんの言葉がいつも心に沁みます。
 いつも自分の核の部分(Kan.さんはこれを『ハート』と呼びます)は、傷つくことも磨耗することも、壊れることもなく、変わることなく光を放っていて、常に心地のいい温かいものである。それをもう1度見直し、向き合うことをKan.さんは繰り返し教えてくださいます。外部からの刺激に対しても、このハートがしっかり真ん中にあることがお腹に落ちていれば、謙虚に自然に受け止めることができるということもおっしゃいます。反発したり、抵抗したりする自分の感情もまたハートの存在を知っていれば、変わってくるということ、本当に真理ではあるのですが、私もなんども何度も思い返してはいつもそこに立ち返ります。
 精神世界とかそういったものを超えた美しい哲学書として、この本を皆さんにお勧めします。書店には並んでいませんので、ご購入はにんげんクラブのHPからお願いいたします。
                           =以上=

バックナンバー
2021.10.25:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】Kan.さんに訊く (※舩井勝仁執筆)
2021.10.18:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】まずは、自分を大切に! (※佐野浩一執筆)
2021.10.11:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】NEW WORLD (※舩井勝仁執筆)
2021.10.04:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】いま、サーキュラーエコノミーが面白い! (※佐野浩一執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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