トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2022年10月17日
いまこそ、共感 (※佐野浩一執筆)

「共感力」
 共感力とは、文字どおり他人に共感する力のことです。他人の気持ちがわかる力ということであり、他人に自分の気持ちをわかってもらう力ということでもあります。そこにさらに、お互い共感することで発揮される力という意味も込めて、私は「共感力」という言葉を理解しています。
 具体的には5つの手段があると考えられます。
(1)感謝を伝える
(2)可能性を信じる
(3)誤った行為をしかる
(4)感情を共有する
(5)チーム心を養う

 上記をさらにかみ砕くと、おおよそ次のようになります。
(1)感謝を伝える=大切な人に、きちんと言葉で感謝を伝える
(2)可能性を信じる=大切な人の可能性を最後まで信じ、相手の自信を育くむ姿勢をもつ。
(3)誤った行為をしかる=しかるときは人格を否定せず、誤った行いを短い言葉でしかる
(4)感情を共有する=恥ずかしがらず、喜怒哀楽を一緒に表現する
(5)チーム心を養う=「チームのために自分には何ができるのか?」を全員が自問自答できる雰囲気をつくる

 私たちは、いろんな組織、団体に所属しているわけですが、リーダーすべてが最初から完璧にできるわけなどありません。そして、私たち自身もできないことがあります。ですから、一人でも多くの人材が、こうしたリーダー的資質を身に付けていこうとする努力は必要だと思います。
 「共感力」を高めるのは、その一歩ともいえますし、カウンセラーという立場でとらえると必須の資質とも考えられます。
 私は、案外、(4)番の「感情を共有すること」の大切さを痛感しています。もちろん、感情的になることではなく、あくまで自身が感じた「感情」を伝えることです。そのことによって、互いを分かり合うことにつながると感じています。

 「他人に共感する」ことは、とても大切です。精神科医のカウンセリングでも大切だといわれますが、今回は、この「共感」について、ある精神科医の見解をもとに、カウンセラーの一人として少し掘り下げてみたいと思います。
 辞書的には、他人の考えや意見、感情について「その通りだと感じること」ですが、ちょっと違和感を感じてきました。
 ここで、その精神科医が面白い表現をしていたのです。
『共感でいちばん大事なことは、「アナタの気持ちはわからないです」っていう謙虚さです。』
 これ、めちゃくちゃ衝撃的でした。
 「相手の気持ちがわからないと共感できないでしょ?」と思ったかもしれません。でも、いつも話しているのですが、人間って相手の気持ちになることはできないものです。もちろん、相手の状況とかシチュエーションを想像することはできますが、相手の気持ちをそのまま完全に理解することは不可能です。
 そのことを前提としたうえで、「私にはアナタの気持ちを完全に理解することはできませんが、アナタの話を聞く限り、私はこう思います」というふうに、自分の心のままに話すのが、本来の共感だとおっしゃっていました。これは結構、腑に落ちました…。
 だから、共感するには「相手の気持ちはわからない」という謙虚さを持つことがなにより大事です。相手に共感しようと思ったのに、逆に反感を買われたなどという話はよく聞きますが、それはこの謙虚さがないことが原因なんです。わかったふりをしないことが大事です。
 「アナタの気持ちになることはできないけれども、私はこう思いますよ」っていうふうに思いながら聞いていくと、「それはつらいだろうね」という共感が生まれ、「アナタの気持ちを想像すると、とても大変そうだと思う。話だけでも聞くよ」と、相手にもアナタが共感する気持ちが伝わると思います。
 要するに「相手の気持ちはわからない」という謙虚さを抱きながら、一歩引いたところで親身になって話を聴くこと。すると「なんか本当に大変ですよね」という感じで、心からの共感が生まれるということです。
 下手に「私も同じような体験をしましたからわかります」みたいなことをいって、「そんなときは、こうするべきだ」なんて指導するようなことは、ぜったいに共感とはいえません。場合によっては「マウンティングされた」みたいに受けとられかねないからです。
 やはり共感で大事なことは、「私はアナタの気持ちにはなれない」という大前提を踏まえた謙虚さを持つということなんですね。
 これは、とっても勉強になりました。
                          感謝

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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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