日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
皆さまこんにちは。
すっかり春らしくなり、外へ出ると気持ちいい季節になりました。
晴れている日はどこかへお出かけしたくなりますね。
暖かくなってきて緑が増え、桜や菜の花などのいろいろな明るい色の花を見かけます。風にそよそよ揺れている姿を見ていると心が和みます。
熱海は自然に囲まれているので、季節の変化がよく分ります。
山の色や土の匂い、空気の匂いなども季節によって違うのを感じます。
自然に囲まれ過ごしていると、自然は生きていて、自分は生き物に囲まれてその中で生きているのだなとを感じます。人間も自然の一部であり、その中で生きていることを忘れずに過ごすことは人間にとって大事なことだと思います。そうすると心も自然と本来の自分に戻っていくように思います。
皆さまは「サムシング・グレート」という言葉をご存知でしょうか。
これは遺伝子研究で有名な村上和雄さんが名づけたものです。
村上さんは遺伝子を研究する中で、「生命には、科学でもまだまだ解明できない人智をはるかに超えた偉大な力が働いているようだ」と感じたそうです。
わたしたち人の身体は六十兆個の細胞が集まってできています。
その六十兆個の細胞たちは、見事に調和して、けんかもせず、乱れることもなく、それぞれに自律的な生命を営んでいます。そしてお互い助け合いながら、それぞれがたんぱく質やホルモンや細胞や組織をつくったり、臓器をつくったりしながら、私たちの身体を動かしてくれています。
まさに人間の身体は一つ一つの生命の集合体のようです。
一つ一つの命が調和し合いながら、みんなで一つの命を生きています。
進化生物学者の木村資生さんによると、この宇宙に一個の生命細胞が偶然に生まれる確率は、一億円の宝くじが百万回当たるのと同じくらいの希少なものなのだそうです。それが、人間の身体には60兆個も持っています。これはすごいことですね。
また、よく私たちは自分の力で生きていると感じてしまいがちですが、自分の力でどうにかして生きている人などいません。呼吸にしても、心臓の動きにしても、消化にしても、ホルモンや自律神経にしても、身体が自動的に活躍してくれて私たちは生きることができています。
そう考えると、自分がいま生きているだけで奇跡のように感じます。偉大な力のおかげで私たちは生かされているんだと感じずにはいられません。
船井はこの世に存在するものは、人間であれ他の動物であれ、また草も木も石も全て、相似象(フラクタル)になっていると言っています。
すべてがミクロとマクロの関係になっているとすると、人間の正しい生き方もミクロの世界から見えてくるように思います。
きっと人間も細胞たちと同じように、周りの人や自然と協調しあい、調和しながら生きることが正しい生き方なのでしょう。
サムシング・グレートはこれから人間にどのようになってほしいと考えているでしょうか。ちょっと想像してみたいと思います。
サムシング・グレートの意向は、人がどんなときに自分の本来持っている能力を発揮できるか、どんな状態のときに人は健康に過ごすことができるか、どんなときに人はよい出会いやチャンスに恵まれ、よい方へ導かれるかに表れているような気がします。
ネガティブな思いをもっていて、普段よりいい結果が出たとか、ぶすっとしている人で長生きしている人はあまり見たことがありません。
明るい心を持ち、自分のためだけでなく人のために生き、みんなで楽しく幸せに生きてほしいとサムシング・グレートは思っているのではないかと思います。
村上和雄先生は、よい遺伝子を目ざめさせるには、
@どんなときも明るく前向きに考える
A思い切っていまの環境を変えてみる
B人との出会い、機会との遭遇を大切にする
C感動する
D感謝する
E世のため人のためを考えて生きる
これらが大切だと言っています。
つまりポジティブな思いや、明るい心の持ち方が大切のようです。
地球を一つの生命体と考えてみると、私たち一人一人は一つの細胞と考えることができそうです。そう考えると、サムシング・グレートはきっと私たちに、「自分だけよければいい」という生き方ではなく、みんなでお互いに助け合いながら、調和しながら生きてほしいと思っているだろうと思います。
いま世の中の人々が、いままでのように進み続けることはできない、ということに気づきはじめています。サムシング・グレートの思いに気づき、よりよい生き方を私たちはこれからしていきたいですね。
2011.04.19:サムシング・グレートの意向とは?
2011.04.13:日本人の包みこみの考え
2011.04.06:ピンチを乗り越えよう
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。