日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
少し遅くなりましたが、みなさま新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2012年はどんな年になるのでしょう。
皆さまにとって幸多き一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
新しい年の始まり、皆さまはどんな抱負を立てられたでしょうか。
昨年は東日本大震災があり、家族の大切さや、普段あたり前に思っていたことが、とても幸せなことなんだと感じた一年でした。
今年も新たな気持ちで、また、昨年学んだことを忘れず、感謝の気持ちを持って過ごしていきたいと思います。
この他に心がけていきたい言葉があります。
仏教の言葉に、「和顔施」というものがあります。
これは、いつも和やかで穏やかな顔つきで人や物に接する行為のことです。
人は、地位や財産がなくても、いつでも誰でも布施の行をすることができます。
それが「無財の七施」と呼ばれるもので、「和顔施」もその中の一つです。
和やかな顔は、人の心を明るくします。
優しい穏やかな顔は、相手の心を穏やかにさせたり、楽しい気持ちにさせることができます。
いつもニコニコしている人が近くにいると、それだけでまわりの雰囲気が明るくなります。その人が何もしてくれなくても、ただその人がそこにいるだけで、楽しい気持ちになります。
また、優しく穏やかな顔は相手の心を癒し、癒された相手の笑顔を見ることで、自分も癒されます。和顔施は、自分も相手も幸せにしてくれます。
船井はよく、「この世は修行の場だよ」と言います。
人は魂を成長させるために、何度何度もこの世に生まれ変ってきているようです。
修行を積んだ徳の高いお坊さんや、素晴らしい人間性の方のお顔を見ると、どんなときも常に和やかな表情をされています。和やかな顔を保つというのは大変難しいことだと思います。
笑顔を人に与えることは、いつどこでもできて一見簡単なことのようですが、いざ続けようとするとなかなか難しいものですね。和顔施も一つの修行と言えそうです。続けることで心に変化が起こり、自然と和やかな表情に近づくように思います。
これからは大変化の時代といわれていますが、人間として基本的な「笑顔で人に接する」ことができる人と、できない人とでは生き易さが違ってくるように思います。
笑顔で接する人が一人二人…と増えていったら、社会は明るくなっていきます。まずは自分のまわりからはじめたいです。「和顔施」が自然とできる人を目指し、今年も自分なりに精進していきたいと思います。
笑顔がつながり、今年は笑顔あふれる年になるといいですね。
「無財の七施」をご紹介します。
普段心がければできそうなことがたくさんあります。ご参照ください。
1 眼 施 ……慈しみに満ちた温かいまなざしで、すべてに接すること。
2 和顔施 ……明るい笑顔、優しい微笑みで人に接すること。
3 愛語施 ……優しい言葉、思いやりのある言葉を交わすこと。
4 身 施 ……自ら進んで自分の身体を使って世のため人のために働くこと。奉仕すること。
5 心 施 ……他のために心をくばること。相手のことを自分のことと同じように考えること。
6 牀座施 ……場所や席を譲り合うこと。
7 房舎施 ……訪ねてくる人があれば一宿一飯の施しを与え、労をねぎらう行為のこと。
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。