日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-
このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2012年2月7日
主役になって生きよう
シクラメン(ピンク) |
最近、船井会長の著書『経営五輪の書』(PHP研究所刊)を読みました。
本書は昭和60年、船井が船井総合研究所の社長をしていた時に書かれた本です。
サブタイトルは「『修羅場の時代』をどう勝ち抜くか」です。このサブタイトルからも分かりますが、現在の船井の本とは文章の雰囲気も違い、とてもエネルギッシュな印象を受けます。
本書の中で船井は、「経営者業こそ最高の職業だと考えている」と述べています。
経営者業は、自ら決断し、実行しなくてはならない厳しい仕事ですが、生きがい満点であり、自己実現を果たせる愉しい職業なのだそうです。
「仕事とは厳しいものだよ。どんな仕事も生命がけで取り組まなければならない。しかし、生命がけで仕事をするからこそ、人はどんどん成長できるんだよ」と、船井は言います。
本書の中で、船井が経営者の道に入るきっかけになった出来事について書かれてあります。
船井は京大の学生時代、某大手新聞社の新聞記者になることを希望していたそうなのですが、当時、同大学の名誉教授であった橋本傅左衛門先生(日本の農業経済学界の第一人者)に、次のようなアドバイスをいただいたそうです。
「船井君。君の新聞記者志望を知っていたから、それもよいと思っていたのだが、新聞記者や評論家というのは、たしかによい仕事だよ。
しかし、どちらかといえば脇役の仕事ですね。正義の味方になって、人を追っかけたり評論するのも悪いことではないが、君は性格的にみて、まっすぐ、突っ走る方だから主役になる方が向くのではないだろうか。
君には意思決定力と実行力は抜群にありますよ。自分で意思決定をし、実行し、実行させるのが主役だよ。分かるでしょう。新聞記者になって、人や事件を追っかけるより、自分で主役になり、記者に追っかけられる方が、君のような人にとっては人生は楽しいと思いますよ。
いまはひとつのチャンスだから、考え方を変えてごらんなさい。
それに、君はまだ若い。いまからやる気になれば、そして、がんばれば、必ず主役になって成功できますよ」 (「経営五輪の書」より)
この橋本先生のアドバイスは、船井にとって大きな出来事だったようで、「自分の人生にとって、この橋本先生のコトバほど、生き方を左右したものはない」と本書で延べられています。
「意思決定力と実行力は抜群にありますよ」という橋本先生のお言葉は、なるほどなあと感じました。私も船井の側で仕事をしていて、船井の意思決定の早さには驚くことがあります。何かを決断するとき、船井は迷いがなく、たいていのことにはいつも即決です。
船井も自分で、「僕は人の下で仕事をするよりも、トップで仕事をする方が合ってる人間なんだ」と言っていますが、まさにそのとおりだなと思いました。
橋本先生のアドバイスを受け、船井は「せっかく人として生まれてきたのだから、できることなら、自ら主役として、せいいっぱい生きてみよう」と思ったそうです。
そして、その後「株式会社日本マーケティングセンター」(現:株式会社船井総合研究所)を創り、船井は経営コンサルタントという仕事をすることになりました。
経営者業のポイントは「主役になって生きる」ことだと船井は言います。
経営者はたえず主役になって意思決定をし、実行し、実行させなければなりません。 そうしなければ会社がつぶれてしまうからです。誰かのせいにしたり、批判している暇などありません。
すべてが自分の責任なので厳しい世界ですが、やる気のある人にとっては実におもしろいことだし、自由な生き方であるし、生きがいにもつながると船井は言います。経営者業は人間性追及の最適な場なのだそうです。
普段私たちが過ごしている生活の中でも、「主役になって生きる」ことを意識するだけで、より楽しく充実した気持ちで過ごすことができるような気がします。
まわりを批判したり、誰かにやらされていると思うと自分も辛くなりますが、自分で選んで、積極的な気持ちで過ごした方がよい結果につながっていくように思います。
自分がいま置かれた状況や自分がいる場所は、自分が今まで選んできた考えや行動の一つひとつの結果です。自由に自主的に、主役になって過ごすことを心がけていきたいと思います。
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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。