トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私の長年の友人に松藤民輔さんがいます。今年6月5日に出た彼の近著『世界バブル経済終わりの始まり』(講談社刊)には、彼の経歴は以下のように書かれています。
[著者略歴]
松藤民輔(まつふじ・たみすけ)
1955年、福岡県に生まれる。株式会社ジパング代表取締役。明治大学経営学部卒業後、1980年日興證券、82年メリルリンチ証券、86年ソロモン・ブラザーズ証券で、いずれも年収2億円の敏腕セールスとして活躍。ソロモン・ブラザーズ証券時代、日本のバブル崩壊を読み切り、投資商品の主役は「ペーパーマネー(株式、債券)」から「ゴールド(金現物)」の時代に移行すると予見し、独立。95年に株式会社ジパングを設立。2005年にアメリカ・ネバダ州の金鉱山を買収し、日本第三位の金鉱山オーナーとなる。ジム・ロジャーズに私淑し、エリック・スプロットなど、世界的な投資家、ファンドマネジャーと公私ともに親しい。「ザ・エコノミスト」誌に、この10年間でいちばん注目しているエコノミストとして紹介された唯一の日本人。著書には『アメリカ経済終わりの始まり』(講談社)などがある。
彼に「ソロモン・ブラザーズ証券を辞めて日本のために独立して新しい道を歩みなさい」・・・と奨めたのが私なのですが、ともかく彼は独立し(株)牛之宮という会社をつくり、その後も大活躍をしてきました。世界を走り回りながら、毎週「牛之宮ウィークリー」というメッセージを親しい人に発信しつづけてきました。ところで、つぎに紹介するのは、今年6月19日の「牛之宮ウィークリー」の654号の中の一部の文章です。テーマは、「大転換の始まり」となっています。これは私の言いたいことと、ほとんど同じです。プロの言葉としてとりあえずお読みください。
ところで、一ヶ月前から全世界で忽然とミツバチが消えているという。宮崎県の日本一の養蜂業者もミツバチがいなくなり、事業は壊滅的になったという。ミツバチがいないと農作物の被害は甚大なものになる。花粉の交配が出来なくなるから。
ニューヨークで124年ぶりの降水量に4月の雪、ネブラスカ州ではこの6月に十センチの雪が降ったという。異常であることに慣れたのかあまり驚かないが、東京が40度、50度の灼熱地獄の都市になるという今夏の予想。
アメリカ西海岸ではペリカン、カスピ海ではアザラシが何百頭も変死した。この6月になり全世界でレベルワンの異常が急速に増えている。経済主体で生きて、母なる地球をいじめた人間への自然からの復讐なのか!?スウェーデンで起きたことのない竜巻が起こり・・・。論理的には温暖化すると海水面は水の蒸発により下がるはずなのだが。現在の常識は南北の氷が溶け、海水面の上昇とある。少し不思議な話。
先週の木曜日は、東京は午後から大雨に雷注意報と、夕方少し明るい空をよそ目に家路を急ぐ人が多かった。気象、天気予報がこれだけ発展すると、まるで神の如き御宣託に見える。しかしその日は晴れ、夜から少し小雨だった。
確かに梅雨なのに、快晴の空に富土山は浮かび、くっきりとその雄姿を見せてくれる。爽やかな空に富士山は異常な気候の象徴なのか!?何十年に一度、大干ばつ、異常な大雨は人々を何度も苦しめてきている。
何も今ばかりが異常と騒がないでも、充分人類には異常な事ばかりが歴史に綴られている。300年くらいの歴史が、2時間ほどで読める。まんが日本史。かの司馬遼太郎先生も、小説を書く時に座右の書にしていたと聴き、嬉しくなるやら、楽しいやら。
ミツバチの失踪は、フォトンベルトの接近にあるのでは? 十年程前にここで紹介したフォトンベルトは、2012年11月頃に地球に近づく。ハレー彗星が百年前にやって来た時の騒ぎになるのかもしれない。
終末論とか地球崩壊の話は、あまり愉快ではない。バブルの崩壊と主役の交代でも充分すぎる大変革になるのに、一挙に地球が壊れ、人類も終末を迎えるのは悲しい。ノストラダムスの予言に聞き耳を立てた40年前。
そのノストラダムスの予言は、今年いよいよ起こるとは池田さんの予測。ベスビオの爆発と、ヨーロッパの崩壊。そして金の時代。金の時代はいいが、ベスビオの爆発でヨーロッパが崩壊するストーリーは、怖い話である。
世界が拝金主義と資産拡大のマネーゲームに走り、地球環境も自然も踏み潰した事実は事実として。そのバブルが崩壊するとどうなるのか冷静に考えれば、行き過ぎた振り子はその反動として大きく反対にふれることになる。政治も経済も我々が考える以上に、劇的に変化するのではないか。
先週末、ニューヨーク株は再び史上最高値に近づいた。このような上下動の大きさをボラタリティーの上昇と呼ぶ。今回のボラタリティーの上昇は、確率論で言っても、時間軸の長さから計っても、下げの方向に違いない。
昨年末までの死んだボラタリティー。その反対に今年に入ってからの全世界の市場のボラタリティーの上昇は、かなり危うい時代が近づいていることを示している。オーストラリアの大干ばつ。小麦の生産が半減したという。
ビールの値上げだけならいいが、食物としての麦が足りなくなる。穀物市場は異常な天候からの異常な上昇が続く可能性は高い。デフレ化のスタグフレーションと、かなり厳しい穀物動向が、世界の人々を危機に追いやるかもしれない。
インフレと騒ぐアナリスト達は、不動産価格や異常な銀行の不良債権の上昇を見て見ないふりをしている。
世界は6月20日の週から大きな転換を始めると書いてきたが、いよいよ今週がその6月20日の週になる。これから7月末まで世界の誰もが驚くような人類史上始まって以来のバブルの崩壊は始まると予測している。
約一ヶ月でかなり変化したイールドカーブ。イールドスプレッド。そしてあとは原油価格と銅価格の暴落を待つのみとなっている。再び史上最高値に近づく米国株に、まだ上昇の夢をかけている人々が多いが・・・。
中国上海株を買った一億人の人々の売りを誰が買い支えるというのか。日本の人口の半分に近い人々の年金記録の不正と、社会保険庁の無責任が日本の政治を激的に変えさせることになる。米国における株価の下落は、金融セクターにおける問題を惹起する(転載ここまで)。
ともかく、いまのような変化の激しい時に、もっとも大胆な予測をするのが、この人なのです。よく当ってきました。気になります。
前記の彼の近著の帯にはつぎのような文書があります。
世界同時株安を的中させた男の大予言!
NYダウ暴落、不動産市場崩壊!
下流から成り上がる最後のチャンス!!
株式・債券の世界で数々の伝説をつくり、10億ドルの埋蔵量を誇る金鉱山を持つ男が、プロの秘密を初めて明かす!!
すでにカウントダウンは始まった
金鉱山地下
2000メートルで見た
世界の未来!ずばりいえば、
NYダウ暴落はアメリカの金融株(ゴールドマン・サックス、シティバンクなど)が主導して始まる。そして、いままで“山”が高かったぶん、“谷”も深くなる。バブル崩壊後の日本は「失われた10年」くらいですんだけれども、アメリカは元の喫水線に戻るまでにそれ以上の時間がかかる。その間、アメリカ国民には、ベトナム戦争以来の敗北感と虚無感が広がるのではなかろうか。(「はじめに」より)(転載ここまで)
できれば同書をぜひお読みください。そして真剣に経済や社会問題を考えてみてください。
=以上=
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2007.07.23:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2007年7月15日〜7月21日)の主な行動と主として感じたこと
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