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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2007年8月15日
ブッダの叡智

 私は毎週火曜日に『にんげんクラブ』ホームページ(有料、会員のみ対象)に、会員向けに、「今週一番知ってほしいこと」を発信しています。
 その7月31日に「ブッダの叡智」という記事を書きました。
 これに対する反応がすごく多いのです。びっくりしました。
 そこで、この『船井幸雄.com』にも、その記事を転載したいと思います。ぜひ、お読みください。

 私は宗教については、ほとんど勉強したことのない人間です。
 仏教もキリスト教も回教のことも詳しく知りません。
 日本人でありながら神道のことも、そんなに詳しくありません。
 しかし私宅には神棚や仏壇があり、毎朝、拝んでいます。
 ところで先日、私のところに、沖縄在住の八島高明さんから、彼の著書である『霊科学の驚異』(2007年5月30日講談社刊)と、お手紙をいただきました。
 彼の経歴は、同書には以下のように書かれています。
 

八島 高名(やしま・こうめい)
1967年、沖縄県に生まれる。高野山大学密教学科卒業。
高校在学中に神秘体験を経たのち、運命の研究を始める。
運命の謎を解明するため、仏教、密教、ヨーガ、神智学をはじめ、哲学、自然科学の研究を行う。
2000年、沖縄運命科学研究所を設立。ジャンルにとらわれない運命の知識をもとに科学的観点から新しい運命理論の確立を目指している。
運命コンサルティングのかたわら、執筆活動、ソフト開発、通信講座を手がけている。
著書には『運命を支配する法則』(ごま書房)、『21世紀の三世相 (サンジンソウ)』(ボーダーインク)、『運命の分析』(幻冬舎)がある。 ホームページアドレス http://www.unmeikagaku.com
 
 
 同書の169〜172ページに「なぜブッダは霊界の存在を伝えなかったのか?」という以下のような文がありました。ブッダは永遠の理想郷の存在を教えた人でもあります。
 そのことをブッダの叡智として理解した上で、この文を読むと実によく分るのです。
 転載しますので、ぜひお読みください。なおこの文をここに載せるのは、私がいま考えている人生についての理解と、ほとんど同じだからです。

 
なぜブッダ(釈迦)は霊界の存在を伝えなかったのか?
 西洋のイエスと並んで、東洋全体に知られた霊的パイオニアとして、ゴータマ・ブッダがいます。ゴータマ・ブッダはシャカ族の出身であることから「釈迦」、あるいはシャカ族出身の尊い人という尊敬を込めて「釈尊」とも呼ばれますが、本名をゴータマ・シッダールタといい、紀元前五世紀頃の人と見られています。
 当時バラモン階級の活躍するインドにあって、ブッダはカースト制度(ヴァルナ制)に反対し、霊的な世界が一部の特権的な人々のみに与えられるものではないことを説きました。権威的なヴェーダに頼らない普遍的な真理の探究法を追究し、どんな人でも正しいプロセスを踏めば、解脱(げだつ)にいたれることを自ら証明して見せました。
 ブッダの教えは後世において拡大解釈されていきますが、本来の教えはそんなに複雑なものではありません。ブッダが伝えたかったことは、「人生とは苦しみに他ならない」ということでした。現代人の考え方からすれば悲観的な考え方にも見えますが、ブッダという覚者から見れば悲観的なものではなく、それがまさしく人生の現実なのです。
 ブッダは悟りを開き、ニルヴァーナ(涅槃)という永遠不滅の世界を直接体験した人です。一度でもニルヴァーナ(涅槃)の感覚を味わった人にとって、この物質世界はまさに地獄的な感覚かもしれません。
 どんな人でも避けられない四つの苦しみとして、「生まれること」「老いること」「病気になること」「死ぬこと」をブッダはあげました。どんな金持ちであろうと、王様であろうと、心の安定した人であろうと、この根本的な四つの苦しみを人は避けられないというのです。
 たしかにそのとおりです。二千年以上たった今でも、それは何ら変わっていません。ブッダは輪廻転生を繰り返して、苦しむ人間の姿を見てきました。そこから人が逃れるにはどうすればよいのか、それにはどのような道があるのか、回り道をすることなく悟りを開く方法はないのか、ブッダが考えたことはそうしたことではなかったでしょうか。
 ブッダはあまり多くは説きませんでした。
 ただ、輪廻に苦しむ人々にとって、すぐに必要なものだけを教えたのです。
 弟子の一人が、世の中にあるさまざまな苦しみの起源についてたずねたとき、ブッダはこう答えました。
 世の中にあるさまざまな苦しみは、執着を縁として生起する。実に知ることなくして執着を作る人は愚鈍であり、繰り返し苦しみに近づく。だから知ることであり、苦しみの生起のもとを観じた人は、再生の素因である執着を作ってはならない。
 ブッダは、輪廻を繰り返して何度も同じ過ちを繰り返している、人間の悲哀を見てきました。前世療法などでも見たように、人は何度生まれ変わっても、同じ過ちを繰り返している事実を知ることができます。
 では、なぜ何度も同じ過ちを繰り返すのでしょうか。ブッダはその根底に「諸々の欲望に執着している人間の姿」を見ました。
 それは何度生まれ変わっても人間を欲望の虜にし、人を苦しめ続けるのです。ブッダは「人生とはこのようなものである」「だからこそ、諸々の欲望や執着から離れて、人生を超越しなければならない」と説いたのです。
 輪廻を繰り返す人間にとって、霊界といえども一時の安息所にすぎないことを、ブッダは知っていました。だからこそ、人が輪廻する世界を超えるための方法、もっともシンプルな方法だけを説いたのです。
 私たちに必要なものは、そう多くはないのかもしれません。人はあまりにも欲張りすぎて、多くのものをもちすぎています。多くを抱えれば抱えるほど、それを失ってしまう恐れにとらわれてしまうでしょう。今度はそれを守るために、悪いことにも手を出してしまいます。
 最初は小さな欲望にすぎなかったものが、どんどん拡大されて、ついには限度を超えるほどのものを抱えてしまうのです。日夜、それを守ることにさいなまれて、人生はますます苦しくなっていきます。ブッダは、人間の陥ってしまう欲望のワナを知っていました。
 こうした心の連鎖反応のプロセスを還元していくと、最終的には「無知であること」に行き着きます。それは人間に本来備わっている根源的な闇といえるものでしょう。生死をかけた苦行の末にブッタが見たものは、無知という人間の根源的な闇だったのです(転載ここまで)。

 
 これを読むと、正しい生き方がよく分りますね。よろしければ八島さんの同書を御一読してみてください。
                                            =以上=


 『にんげんクラブ』の多くの人たちからのお手紙などを読み、まじめな人々の関心がどこにあるかがよく分りました。これからは、それらを考え、このページでも心して発信したいと思っています。とはいえ、皆さまもこれからはぜひ『にんげんクラブ』ホームページもお読みください。
                                            =以上=

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