トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私はよく本を読む方だと思います。
送られてくる本も毎日何冊かありますし、自分でもよく本を買いますから、いつも机の上には読みたい本が10冊以上は積まれています。
最近読んだ本で著者が私と親しい人の本は、
・ペマ・ギャルポ著『北京五輪後のバブル崩壊』(08年7月8日 あ・うん刊)。
・ベンジャミン・フルフォード著『中国が目論む世界支配の正体』(08年7月30日 扶桑社刊)
・加治将一著『舞い降りた天皇』(上・下)(08年8月1日 詳伝社刊)
・副島隆彦著『時代を見通す力』(08年8月7日 PHP研究所刊)
などですが、やはりそれぞれが参考になります。
とはいえ、どの本も著者の特性を知り、客観的に読む必要があります。
そのためには「まえがき」と「あとがき」を充分読むのがもっとも大事だ…というのが私の意見です。その本の中でもっとも大事なことが、そこには集約されて書かれているのがふつうで、客観的判断の助けになります。
たとえば前述のフルフォードさんの本のあとがきの、その一部を紹介しますと、つぎのように書かれています。
彼の経歴を知って読むと、彼が何を言いたいか、これだけでよく分ります。
「米中対決」の趨勢はいま、中国の勝利に大きく傾きつつある――。
私は本書の結論として、敢えてこう宣言しておきたい。その確信を強めたのは、香港とマカオの取材を通じてのことだった。
いまではもう忘れられているが、香港返還直前、中国による「1国2制度」への挑戦を楽観視する向きはごく少数だった。マカオについても同様で、低迷していた「カジノ依存症」経済の建て直しは、至難の業とされていたのだ。
しかし本書で見てきたとおり、中国は欧米資本とのマネー戦争で「香港」防衛に成功。マカオでは、「カネでカネを生む」ことを究極の目的とする資本主義の申し子、ラスベガスのギャンブル資本を飼いならしている。
中国は、旧列強宗主国の下で成長の「限界」に直面していた両地域に、新たな未来を切りひらいて見せたのだ。世界市場において、どの国がこのような形での「領土奪還」を成し遂げただろうか。このまま台湾をも取り戻せば、中国は列強に蹂躙され、恥辱にまみれた「失われた100年」を完全に克服することになる。「眠れる獅子」は覚醒までに1世紀の時間を費やし、いままさに立ち上がるのだ。
しかし問題は、そうした中国の復活が、われわれの世界にとって利益になるかどうかだ。来るべき「パクス・チャイナ」が、前時代の支配者と同様に暴力と権威をもって覇権を維持しようとするなら、それは私たちにとって「新しい未来」と呼ぶ価値のないものになってしまう(転載ここまで)。
ともかく、本や情報、ニュースは客観的に把握するコツをおぼえましょう。
本の「まえがき」「あとがき」を吟味するのもそのコツです。
=以上=
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