トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私は、いま常識的に考えますと、今年、来年中に世界が経済恐慌に入る確率はほぼ100%あると思っています。
そして、これをさける方法は戦争しかないように思うのですが、それだけにともかく気になって仕方ありません。
去年来、過労から崩した体調を回復するため、8月に入ってからは、ゆっくり休みましたが、気になって仕方のないこれからの地球や人類のことを思い、8月11日から、また新著の原稿を書きはじめました。
体調や来客の状態と相談しながらの執筆なので、ゆっくり書いています。いつ脱稿できるか分りませんが、題名は『大激変の確率は80%以上』くらいにしようかなと思っています。
ともかくいま一番知らせたいことなので、その「まえがき」の文章だけをとりあえずここへ載せようと思います。
9月中旬までに脱稿できますと、「船井幸雄オープンワールド」に間に合うと思います。そうなればよいと思いながらペンを進めています。
とりあえず、私が出す予定の新著の「まえがき」をここへ紹介しますので、ぜひまずこの文をお読みください。
まえがき
今年6月に徳間書店から『180度の大激変』という本を出しました。
同書をお読みいただければ、同書で述べたかったことの大意はお分りいただけますが、まとめて言いますと「このまま行けば、近未来(多分10年内くらい)に、われわれの大多数が想像もしないような地球になり、人間社会になりそうですよ」ということを知ってほしくて出したのが同書です。
私は、時々このように多くの人々が予想もされないことをはっきり言います。それが、非常によく当るのですが、やはり非常識的と見られるようで、1995年ごろから一般のマスメディアから敬遠され、彼らとの付きあいが急速になくなりました。
とはいえ、それ以前も、それ以降も、私の言ったこのような非常識的な社会的な大変化についての予測はよく当っているようです。
私は、このようなことを自分で言うのは好きではありません。なぜなら、いま、400冊近い著書を出してきて分る一番はっきりしていることは、「自分のことはなるべく述べない方がよい」ということだからです。特に自慢にとられやすいようなことは絶対に言わない方がいいようです。非常識ととられることもなるべく言わない方がいいようです。
ところで、去年(2007年)10月5日に、作家の柳下要司郎さんが、おもしろい題名と内容の本を「あ・うん」から出しました。題名は『予測を100%的中させた男、超人「船井幸雄」の近未来予測』で、過去40年、船井幸雄という人の大きな社会的予測は非常識的なことが多いが、100%といってもいいほど当っていたということを、同書では実例とともに詳しく述べてくれています。
そう言われれば、私は、ソ連の崩壊前10年くらいの時に「あと10年くらいでソ連はなくなるよ」と本に書きましたし、バブルの最盛期に「このバブルは後5年は持たないよ」とも言いました。’90年以降も「資本主義は2020年までに崩壊するだろう」とか「アメリカの覇権も、2010年ころにはゆるぎ出すだろう」などと、常識外のことを言っています。柳下さんはこんなことにも興味があったようです。
これらは、私の多くの著書に書いたことが多いのですが、当ったか否かは私にとってはどうでもいいことです。興味のある方は同書の柳下さんの文章を御一読ください。同書では、このよく当る船井さんのことをどうしてマスメディアが無視しようとするか……などと疑問視しながら、柳下さんが、彼なりの解説を加えて説明してくれています。私から言いますとなるほどと思う本です。しかし私が書いたのでないから、やはりその大事なポイントは、かなり書かれていません。
私は長年経営者兼経営コンサルタントを業として生計を立ててきました。
経営者としては、自分の創業した会社(船井総研)が、東証、大証の一部上場会社にまで大きくなってくれましたし、多くの関連会社も出来ましたが、実績としては失敗の方が多い人間だったと思っています。
ただ人さまからお金をいただいてビジネスをしてきた経営コンサルタントとしては、1967年秋ごろからいままでに数万件のアドバイスをしましたが、多分、失敗は皆無に近かったように思います。私の記憶にはないのです。
理由はカンタンで、どうすれば成功し、失敗しないかを知った経験上からです。それは後ほど本書の「あとがき」で記します。
それにもかかわらず、経営者としてよく失敗したのは、実験をしたり、成功する原則に反することをそこではしたからといえそうです。自己責任でやれる自らの経営体では、「成功の原則」どおりやる必要はないし、私には、どちらかといえば時々はそんなことは、つまらなかったのです。
ともかく、どうすれば予測が当るのか? どうすれば成功するか。どうすれば失敗するかなどについて、いつのまにかルール化もできましたし、本当に詳しくなりました。ただ、まだ発表していません。
それを結論として簡単に言いますと、「できるだけ根元からマクロに掴み、そのうえで現実に合わせて原則的に対処すればよい…」だけのことなのです。そのうち気が向けばこれらは、まとめて一冊の本にでもしたいと思っています。
ともかく『180度の大激変』を、今年6月に出しましたところ、多くの御質問や感想が送られて来ました。
それらから分ることは、多くの方は、私の意を充分に汲みとっていただけなかったように思えるのです。同書に書いたことは非常に大事なことなので、同書の読者に、私の意(正しい世の中の動き)を知ってもらうとともに、同書で充分に説明できなかったことなどを、「なぜそれらが大事か」ということとともに、さらにまとめて分りやすく本書で示したいと思っています。いまこそ、それが必要だと思えてならないのです。
ともかく予測のよく当るといわれる私の言ですから、本書の内容は、そう思って読んでいただければありがたいのですが、後10年ほどの間に、地球もわれわれ地球人類にも、大変化が80%以上の確率でありそうだといま思えるのです。
これは職業柄、超現実家であり、現実の動きについて、いろんなことをよく知っていると言っていいような船井幸雄という人間が言うことなのです。
それらのヒントだけは本書で述べますので、詳しくはご自分でお調べください。
特に「われわれのよい未来のためには、今年のこれからと来年にかけて、有意の日本人の思考と行動が大事だ」と私には思えてならないのです。残り時間ありません。だから本書を出すことにしました。
よろしければ気楽にただし注目してお読みください。
ただ書いていることは大事なことなのだと私は思っています。できればそう思ってお読みください。
ところで、一つだけお断りをしておきます。
人間は本来、未来のことは分らない存在です。私も「予測が100%、今後とも当るだろう」などというおこがましいことは言えません。本書内で紹介する人も物や技術も、いまは本物であっても、私がそのように思っていても、常に本物でありつづけるか否かは分りません。したがって、私の文章やコトバは参考にしてほしいと思いますが、それ以降の御自身に関することはあくまでも自己責任でお願いいたしたいと思います。よろしく。
2008年8月11日
熱海市西山町の船井本社 会長室 船井幸雄(転載ここまで)
ところで、新しい本の原稿を書きたくなってきたのは私自身が元気になってきた証明のようにも思います。うれしいことです。
=以上=
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