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3月6日のこのページに「聖書の暗号」について書きました。多くの人から問い合せが来ました。
そこで私なりに、3月6日に紹介した、あるIT会社の社長さん(仮りにIさんとします)とも連絡をとり、いろいろ調べました。
まずマイケル・ドロズニン著、木原武一訳『聖書の暗号』(’97年8月30日 新潮社刊、原題 THE BIBLE CODE)を入手し、読みました。
さらにインターネットを活用して調べたり、Iさんに質問して解答をもらったりしました。50時間くらい調べました。
私の結論は、ここに秘められたメッセージは「少なくとも1995年までは100%正しかったと言えそうだ」ということです。それが’96年から少しずつ外れはじめたようですが、「いまでも80%くらいは正しいようだ」と言えそうです。
このように結論らしいものを出したのが先週末です。
それにしても3000余年前に、現在までのいろんなことが分っていたと考えねばならないのはショックです。
去年3月31日に徳間書店から出ました私と中矢伸一さんの共著『いま人に聞かせたい神さまの言葉』の509〜517ページに私なりに「聖書の暗号」について、簡単にふれています。
ちょっとだけ同書の私の解説文の一部をもとに紹介します。
今をさかのぼること半世紀前のことです。チェコ出身のラビ、ヴァイスマンデルという人が、旧約聖書の最初の五書、いわゆるモーセ五書の文字を等間隔(スキップコード)で読むと、《トーラー》や《ヤハウェ》等の神聖な単語が現れることに気がついたのです。
ラビとはユダヤ教の教師の資格をもつ人です。トーラーは巻物のこと、律法のことです。モーセ五書とは、以下のものを指します。
@創世記(ペレシート五十章)(Genesis)
A出エジプト記(シェモート四十章)(Exodus)
Bレビ記(ワイクラ二十七章)(Leviticus)
C民数記(ベビドバル三十六章)(Numbers)
D申命記(デバリーム三十四章)(Deuteronomy)
モーセ五書がなければ、ユダヤ教はもちろんキリスト教もイスラム教も生まれなかったわけですから、これらは三大宗教の原典中の原典です。
バイブルコード、聖書の暗号とはどういうことかといいますと、たとえば創世記のはじめの部分で、五十番目ごとに文字を拾い出してみると、トーラー(律法)という言葉ができることに気づいたということです。
同じように等間隔で文字を拾い出すと、出エジプト記でも「トーラー」という言葉ができました。民数記でも同様のが出てきました。申命記でも同様だったのです。レビ記では八文字間隔で「ヤハウェ」という言葉が出てきました。
ヴァイスマンデルはモーセ五書の全文のテキストを10字×10行、つまり合計100文字を一枚のカードに書きつづり、等間隔で文字を拾い出す方法で言葉を探していったのです。
そして、生涯をかけた地道な分析の末に、同様な数百のパターンを発見したのです。
ヴァイスマンデルは、「聖書には第二のメッセージが隠されている」という説をはっきりと裏付けた人であるといえると思います。
しかし、モーセ五書の総文字数は30万4805文字もあるのです。どんなに根気強い人間でも、手作業でひとつひとつ文字を等間隔で拾っていく作業には限界があります。
その後コンピュータを武器にして暗号の突破口を開いたのが、世界的な数学者であり、ヘブライ大学の数学者だったエリヤフ・リップスという人です。
リップスは「暗号が偶然ではない」ということを証明するため、イスラエルの優れた物理学者であるドロン・ウィツタム、そして学者であり暗号研究家でもあるヨアフ・ローゼンバーグらと共に「STATISTICAL SCIENCE」という数学の論文誌に「創世記における等距離文字列」という研究論文を発表した。これが1994年8月のことです。
リップスたちはコンピュータを駆使して、古代から現代までのイスラエルの32人の賢者の名前と、それぞれの生没の日付を創世記の中から探し出しました。「等距離文字列法」(「スキップ・コード」ともいう)方法によって検索した結果、実にそれらすべてのデータを発見することに成功しました。
さらにヘブライ語版の『戦争と平和』でも同じ作業を試みましたが、結局たった一人の賢者の名前さえ、どのページからも見つかることはなかったというのです。
その結果、「モーセ五書の中に隠された情報は、99.998パーセントの確率で有意味である」「暗号化された情報が偶然に発見される確率は10000万分の1である」と結論づけたのです(転載ここまで)。
これ以上の詳細は読者が個々でお調べください。
ところで私がいま言えるのは、この暗号を読んで分ったのは、
@いまの経済恐慌は、簡単に回復するようなものではなさそうだ。
A第3次世界大戦はなさそうだ。
Bこれから大困難の時代が来るが、その後はすばらしい時代になりそうだ。
……ということです。
マクロには大安心しました。
なお、ここで、前記『聖書の暗号』を読んだ(株)船井本社 秘書室 相部多美さんの感想を紹介しておきます。私に言われてはじめて読んだ20代半ばの女性の感想です。
聖書の暗号の話を聞いた時、アガスティアの葉やアカシックレコード、ノストラダムスの予言、占いなどを連想しましたが、それらとも異なるようでした。
聖書の暗号は、歴史の事実と直結した具体的な出来事や人名、日付などが明記されているところに説得力があるようです。
この本には、世界史の主要人物や大事件のほとんどを発見することができます。たとえば、イスラエルのラビン首相が暗殺されるという暗号を解読したという、そのコード表も一緒に掲載されているので、真実味があります。
2000年から2006年に日本は大地震に襲われ、経済的崩壊に見舞われるという予言がされていました。その他にも核による世界戦争、ハルマゲドンの危機が聖書の暗号に暗示されていることを指摘する一方で、それが阻止される可能性も暗号に記されているようです。
聖書の暗号を読んでいく間に、船井会長との類似点を感じました。船井会長は常に未来のことを予測し、対応策を考えています。昨年末『2009年 資本主義大崩壊!』(ダイヤモンド社刊)という本を書いていますが、この本は2002年に発行された『断末魔の資本主義』(徳間書店刊)の続編という考え方もあります。2002年の段階ですでに、資本主義の崩壊が近いことや百匹目の猿現象が地球を救うことなどを書いていました。
一昨年、ジャーナリストの柳下要司郎氏がお書きになった『超人「船井幸雄」の近未来予測―予測を100%的中させた男』という本をご覧になってもわかるとい思いますが、船井会長も数々の予言を的中させてきています。ある種、船井会長も預言者で、それで聖書の暗号に興味をもったのではないかと思いました。
昨今2012年、アセンションの話が世間を賑わせています。第三次世界大戦、核戦争が起こるかもしれないという話もあります。
この本の中でも「ハルマゲドン」や「黙示録的大惨事」に触れていますが、いたずらに危機感をあおるのが意図ではないようです。聖書の暗号に示された預言をひとつの事実として伝え、これらに対する人類の対応を考えようというのが本意なようです。20世紀の終わりにこのような本が出版されたことは、何か意味があったのかもしれません。聖書の暗号を人類に対する警告として受け取りたいというのが著者の想いのようです。
預言者で有名なジュセリーノさんも預言が当たった外れたということが問題なのではない。喚起することで気をつけてほしいという想いで予言を公言していると言っていますが、ジュセリーノ氏との共通点を感じました。
暗号は「正しい」とも「誤っている」とも言えないのかも知れません。おそらく、起こるであろうことではなく、起こるかもしれないことを私たちに語っているのかもしれません。世界が滅びるままに放っておくわけにいかないとしたら、私たちはただ待っているべきではなく、暗号に記された警告を現実のものとして受け取るべきなのかも知れません。
常に未来を見据え、より良い世の中作りのために「百匹目の猿現象」を起こすことや、「ポジティブ人間」になること、「有意の人」となることを示唆している、船井会長のいうことと聖書の暗号が伝えることに共通点を感じました。事実である表面的なことと、その裏にある奥深さをもった聖書の暗号や、船井会長のすごさを再認識させられた一冊でした(転載ここまで)。
この相部さんの感想は私にも参考になりました。
ともかく私は何千年も前に未来のことが分っている…という世の中の仕組に、いまかなりショックを受けています。世の中の仕組って本当に興味ありますね。
=以上=
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