トップが語る、「いま、伝えたいこと」

船井幸雄が出した２０１０年の年賀状

　今年も多くの方から新年を祝う賀状をいただきました。うれしいし、ありがたく思っています。
　その中に、「今年は７７才ですから、おカラダなどお大事に」という気づかいの文面が多くあり、「なぜ」っと、びっくりしました。というのは私自身、自分の年齢のことなど、いつも忘れているからです。
　「そうか、あわてることはないな。７７才だからな」と珍しく安心しました。いつもならお手紙をもらえば、すぐ返事を出すくせのある私が、今年は賀状をちょうだいした方に、ゆっくりと返事を書くことにしました。１月中に出し終ればいいように文面も印刷しました。
　そして「今年は７７才になります」とそこにはわざわざ一筆を入れました。
　３−４年前までの私は文字どおり元気で、カラダも６０才くらいの元気さでした。ところが２００７年３月から体調を崩し、まず医師から「年齢をとると悪いところが出てくるんですよ」と言われびっくりしたことを思い出しました。
　一昨年からは「後期高齢者ですからね。年齢のことを考えてくださいね」と家内や多くの人から労われ、大いに不満でした。
　「体調が悪いのは病気だからで年齢のせいではない」と、その時も思っていましたし、いまでも思っております。
　というのは知識欲も仕事欲も一向に衰えないからです。とはいえ、皆さんの意向に応え、ある面では７７才らしくしようと思います。
　やはり、たしかに若い時のように走れないし、山歩きもできないし、何よりも鉄棒にぶら下ると逆上り一つできないのにがっかりします。孫の動きなどを見ると、「やはり僕は年齢をとったのだな」と時々自分で感じるようになりました。
　だが、ふだんは年齢をまったく忘れているようです。そこで多くの同年輩の友人に先週はきいてみました。びっくりしたのは、みんな年齢のことをしっかり意識していました。
　何かないと年齢のことを全く忘れているのは、どうやら私だけのようです。
　そのことにも「びっくり」した先週でした。私は、かなり変り者のようです。
　これからどうなるのか自分のこれからが楽しみです。今年、多分、体調は元気になるでしょうから果してどうなるか？　このような自分にいまものすごく興味を持っています。
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