トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私の愛読書に『ヒマラヤ聖者の生活探究』(ベアード・スポールディング著 仲里誠吉訳 霞ヶ関書房刊)があります。有名な本です。訳者の仲里さんは私の知友でした。
仲里さんは、「この本(5巻あります)に書いてあるのは、すべて実話だと思います」とのことだったのですが、私もそのような気がします。
しかし聖者たちは、人間なのに水の上を歩いたり、空間から自由に食物を出したり、病いを癒したり、テレポーテーションしたりと自由自在なので、ふつうの人は(?)を持つと思います。
詳しくは本を読んでください。
いま月刊誌『にんげんクラブ』上で、兒玉裕子さんが今年新年号から、この本の解説(?)をしています。
なかなか分りやすく書いていますので、彼女の文章もぜひ読んでみてほしいのです。
ところで、きょう紹介したいのは、まだ半月あまり前、前橋市に住む知人から「船井先生、ぜひ読んでみてください」と言って送られてきた本についてです。題名は『信仰体験記 細事録』(1998年刊 古屋正明編著)です。
まだ半分くらいしか読んでいないのですが、フシギなことがいっぱい書かれています。ただ全部真実と思えてならないのです。
編著者の古屋さんは明治39年11月10日、当時の山梨県七里村赤尾に生まれた方です。いままでよんだところでは、この人の幼年時からの体験をありのまま書かれているのが、この本ですが、『ヒマラヤ聖者の生活探究』くらいに、内容にびっくりし、惹かれています。
私にこの本を送ってくれた人は、「この本を読まないと、人間の本当のことが分りませんよ」という勉強好きな人です。
今月は私は特に忙しく、いろいろ考えさせられますので、読み終るのには今月いっぱいくらいはかかりそうです。
ともかく実名でいろんなフシギなことが出てきます。
その一つだけを同書106−107ページから紹介します。
術(じゅつ)の指導(しどう)は峯洞(ほうどう)先生が専門であった。
術(じゅつ)は先(ま)ず断縄行(だんじょうぎょう)。
太い麻縄(あさなわ)が「エイッ」と気合い一喝でプツリと切れる。
次(つ)ぎなる行は鉄火行(てっかぎょう)。
真っ赤に焼いた鉄の棒を左手で握り、右手でその棒を引く。焼けた鉄棒を握ったその左手は、不思議なことに決して火傷(やけど)をしない。
さらに刀(かたな)の刃渡(はわた)りの行(ぎょう)。
日本刀二本を並列させ、刃(やいば)を上に向けその上に立って祈りをあげる。足裏は切れて怪我(けが)することもない。
縄抜(なわぬ)けの行。
五体を麻縄できつくギリギリ巻きに縛り上げる。その状態から気合い一つで一気にバッと抜け出してしまう。
鳴動式(めいどうしき)。
蒸籠(むしかご)を火にかけ、気合いによって唸りだす法である。鳴動(めいどう)させたり、止(と)めたり自由自在に扱うことができる。不思議な行である。
最後に術の中でも一番難しいとされている豆煎(まめい)りの行である(転載ここまで)。
もちろん古屋さんは、この術もおぼえたそうです。
しかし、古屋さんは、この本では、そんなことを書きたくて出版したのではなさそうです。
それは「あとがき」に書かれていますが、「人は神化神還するための存在であることを知り、この本でそれらのやり方を考え、実行しなさい」ということのようです。
ともかくどのページからも実直な古屋さんの性格がにじみ出ています。私は古屋さんファンになりました。多分、もう生きてられない可能性もあります。
最近、特に興味を惹かれ、いま味わって読んでいる本としてきょうは、この本を紹介したいと思います。よろしく。ただ、この本の入手はむつかしそうです。
ともかくヒマラヤだけではなく日本にもフシギなことをする人が多くいたことが分る本でしたが、人間の能力はひょっとすると無限かも知れませんね。
びっくりしながらもいろいろ考えさせられています。
つい先日、船井塾で講師のベンジャミン・フルフォードさんから、いま世界の科学技術は急進歩しており、病気を完治する方法や寿命を延ばす方法、水で走る自動車などびっくりするような時代が近づいている……と聞きました。
それらの真偽は別としても、人間というのは限りないすばらしい能力を持っているし、それらをいよいよ上手に正しく活動させる時代がきたように思います。
希望をもってたのしく生きましょう。
=以上=
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