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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2012年2月27日
国や会社の経営に思う

1.家電メーカー大赤字、野村證券も気になる。
 パナソニックが1兆円の赤字になるもようです。
 ソニーもシャープも大赤字で、家電メーカーの今年3月期の赤字は、2兆円を越しそうです。
 自動車メーカーも苦戦のもようです。当然、日本の中小企業にもそのしわよせは行くでしょう。一般人の生活にも影響が出ると思います。
 理由は円高だから……ではないでしょう。経営の原則に反するからです。
 日本の企業人や大衆は、賢明ですから、このピンチを切りぬけると思いますが、米国や中国やユーロなどは国家破綻と金融破綻の時流と経営ルール違反に、今後の数年間は四苦八苦するのはまちがいないでしょう。きょうはそれを示す一つの指標を紹介します。
 日本でもっとも欧米型企業といえば、野村證券です。
 2月2日の船井メールクラブで、日本国の経営指標を、もっともよく分ると思える「SPLENDID21」で分析しました。
 それにつづきまして、「SPLENDID21」で今回は野村ホールディングス株式会社を分析してもらいました。
 「SPLENDID21」につきましては、私と山本純子同社社長の共著『トップコンサルタントの計数力』(2009年8月2日 同友館刊)を一読してもらえば分りますが、企業の現状と近未来をもっとも的確に判断する指標として、いま、税理士や公認会計士がモデルにしているものです。以下をクリックすると、その分析結果を確認いただけます。

     【「SPLENDID21」の野村ホールディングス株式会社の分析結果】

 これを見ますと、野村ホールディングスが、経営面で現在は大変な状況にあることが分ります。
 資産効率や安全性は要注意で、営業効率、資本効率も気になります。
 それに自己資本比率は5.52%しかありませんし、日本航空と比較して見ると、同社のピンチぶりがよく分ります。
 よく働く、がめつい。一人一人がしっかりしている……実に野村證券はよい会社でした。われわれの永年のモデルでした。
 しかし、それらだけでは経営がむつかしくなってきました。
 昔、最盛期の同社には思いやりと暖かさ、限りない客志向がありました。
 1980年代の同社です。どんなことがあっても、お客さまに損をさせませんでした。同社が変りはじめたのは90年代後半からです。冷たくなりました。これは経営ルールに反します。同社と親しかっただけに、この指標を見るといろいろ考えさせられます。
 家電メーカーにしても野村證券にしても、企業経営の基本にいまこそもどり、出なおすべき時だと思います。最盛期のポイントを復活させればいいのです。
 これは私たち日本人もそうです。
 昭和25年(1950年)から昭和40年(1965年)の、日本がもっとも伸びた時代の日本人のありようを調べなおし、実践できるよいところは実践しようではありませんか? まず、そこからでしょう。

2.「船井メールクラブ」の会員さんからの質問に対して
 有料メルマガの船井メールクラブの会員数はまだ少ないのですが、私の1月5日の発信文「大麻取締法を廃止しよう」と2月2日の発信文「日本の経営と、日本を税金不要の国にできる」は、大評判です。これらにちなみ、船井総研の経営内容や予測についての質問がいくらかありました。
 2月2日には、日本国の経営指標を、きょうの発信文では、野村ホールディングスを上記に載せましたが、私の創業した(株)船井総合研究所を『SPLENDID21』で分析したら、どうなるかに興味のある方は、(株)SPLENDID21(TEL:06−6264−4626 FAX:06−4964−4164 URL:http://www.sp-21.com/)にとりあえず聞いてみてください。あるいは拙著を読んで、自分で作図をやってみてください。
 経営にはコツがあり、どうするべきかがこれだけで一度に分ります。
 船井総研は、東証、大証一部上場企業ですから、2007−2011年までのすでに発表ずみの指標を活用して以下に表示しますが、すべて理想どおりになっています。
 ちなみに企業力総合評価は、2007年 170.94、2008年 172.24、2009年 169.73、2010年 170.97、2011年 171.53で、過去5年も今後も絶対安全、超優良業績が期待できることを示しています。
 経営体は、トップ次第。そして社員とすぐれたトップが一体化すれば、それだけでよくなるのです。
 時流や円高のせいにするのは正しくありません。ぜひ御存知ください。

 もうすぐ3月11日が来ます。自主、自助が必要な時がいまも続いています。
 整然と何百人もの被災者が列に並んで食糧を求める姿に、世界中の人は唖然としたのです。感心しました。多くの日本人は助けあい、ゆずりあいました。あの姿をもう一度思いおこし、「われよし、金よし、今よし」の姿から、国や市町村に要求するだけでなく、もう一度日本人として脱皮しようではありませんか。
 そしてまず、よい日本をつくりましょう。必ずできると思います。
                                           =以上=

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