トップが語る、「いま、伝えたいこと」
アメリカでは個人投資家の投機的な動きが話題になっています。ヘッジファンドが空売りする動きを逆手にとって、その銘柄をみんなで買い支えて逆にヘッジファンドに高値で買い戻しをさせて大損をさせる。ヘッジファンドの損失の分、自分たちが大勝ちするというやり方です。ルールの範囲内でやるのなら問題ないのですが、どうも法律に触れている可能性が高く、市場の波乱要因になっていました。その動きが制限されて市場は落ち着きを取り戻したと報道されています。
個人投資家(投機家?)がやると違法でヘッジファンドがやったらいいのか、という疑問はあります。直接的に法律に違反するようなことはヘッジファンドはやりませんが、大きなお金を動かせる強みを活かして相場操縦すれすれのようなことをやっていることは容易に想像できます。証拠を掴まれないか、グレーゾーンだったらいいのかという問題で個人投資家の動きだけを規制するのは公平ではないような気もします。
おもしろいなと思うのは、インターネットで情報開示が進んでいて、昔なら一部のプロしか知らないような手法を個人投資家が理解するようになってきました。そして、SNS等の手段を使って共闘して、一時的とはいえ、プロに対抗する力を持つようになってきたことです。
ただ、大事なのは自分で調べて、自分で決断して行動し、結果を自己責任で取ることです。多分、一罰百戒的に逮捕される個人投資家も出るのではないかなと思います。そこまでのリスクがあるということを理解してやるのならいいですが、流れに乗っただけの人が大半だと思います。責任を取れないことを安易に行うのは望ましい動きとは思えませんが、この辺りがこなれてきて法律の範囲内でルールをも守りながら責任ある投資行動がとれるように進化するなら、ヘッジファンドの逆を行くことで儲ける個人が出現することもステキなことだと思います。
村松祐羽さんが「いのちがセクシーでありなさい〜封印された『性の神秘』を解き明かす」(UTSUWA出版)を上梓されました。もともと電子書籍で刊行されたもので、当時から私も寄稿させていただいています。父が「ちょっと北海道に行って私の友人の家に泊まって来なさい」と言ったのは私が大学生の時でした。その前年、父の支援先である海外のスーパーマーケットの社長さんのお家に泊まって、バックヤードのお手伝いをしてとても楽しかったので、今年もきっとそんな経験ができるのかとワクワクして千歳空港に降り立った私を迎えてくれたのは、小学生のお子さんがいる主婦の村松さんでした。
父は精神世界の話をまだ公にしていない頃で、私の最初の「スピリチュアルの師匠」は村松さんでした。村松さんの北海道のお家に滞在している間、宇宙人の話をしてくださるのですが、私は全く興味がなく、村松さんが食べさせてくださるウニやイクラの海鮮丼が楽しみな毎日でした。気のいい優しい肝っ玉かあさんの村松さんのお家で過ごした夏はいい思い出です。
それから、ずっとご縁があり、去年、村松さんとにんげんクラブでジョイントの講座をしました。「性の神秘」がテーマの1つでしたが、女性の受講者の方々がたくさん挙手をして質問をしてくださったことが印象的でした。村松さんが「最後にこれだけ言わせてください」と前置きして、「本当にやりたいことは、自分の核にしっかりあると、どんな遠い夢だと感じても、いつか必ず叶います。その想いが本物であればあるほど、試されるようなことが何回も起こったりするけれど、心配ない。大事なのは、そのやりたいことが本当に自分のコアな部分から出ているかどうかだけ。そこを自分に問いかけてOKなら困難に見える願望も必ず達成するから、決してあきらめないで」とおっしゃいました。
自分より若い人への真摯なメッセージを伝えてくださった村松さんの気持ちに、胸を打たれました。今回の書は、自分の生きて来た意味を問いかけ続けて悩める40歳の女性と村松さんのセッションを軸にまとめられています。性に対する後ろめたさからパートナーとの距離感を悩む女性に、辛抱強く自分自身で自分のコアな部分を気づかせる村松さんとのやりとりは、男性の私が読んでも胸に迫るものがありました。
「どんな人でもどこにいても気持ちが通う相手が必ずいることを知ってもらいたいのです。その体験をすると魅力的という言葉ではおさまりきらないような、いのちがセクシーになってくるのです。自分を許すと大きな使命が次々やって来ます」、という箇所が印象的でした。私は帯の部分の推薦文に『本書は必要な人にしか目に触れないようになっていると確信します』と書きました。このコラムを読んでくださった皆さんと村松さんのご縁が深まることを切に願います。
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2021.02.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ダイヤモン道 (※舩井勝仁執筆)
2021.02.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】コロナ禍の向こうに見えてくること (※佐野浩一執筆)
2021.02.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】いのちがセクシーでありなさい (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |