トップが語る、「いま、伝えたいこと」
アメリカの株価が最高値近辺で動いているのに比べて日経平均は苦戦していて、7月16日(金)の前場の引けで2万8千円を割っています。一時3万円をつけて、場合によっては4万円を窺い史上最高値を更新するのかという見方もありましたが、いまは逆にどこまで下がるかの下値を探るような相場になってきた気がします。世界のお金はアメリカ人の投資家が動かしていて、彼らからするとなぜわざわざ日本の株を買わなければいけないのかが分からないのかもしれません。
アメリカの株価はみんながなんとか理屈をつけて高水準で推移しているのですが、そろそろ投資家の間では気をつけなければいけないという空気が広がってきたように感じます。いまの株式相場はますます「噂で買って、(良い)材料が出たら売る」という相場になってきているように感じます。欧米でワクチンの接種が拡がった安心感で景気回復が取り沙汰されてその噂で日本の市場も含めて上がってきたのですが、実際に景気の回復やインフレ懸念が現実のものとなってくると、その良い材料が逆に売りを呼ぶような雰囲気になっているようです。
一番気をつけなければいけないのが、やはりインフレであり、長期国債の金利水準だと思います。アメリカの10年物の長期国債の金利は最近かなり落ち着いてきましたが、イケイケドンドンの空気だった時はかなりのペースで上昇していました。リーマンショック後に先進国の金融当局が口を揃えて言ってきたように2%程度のマイルドなインフレになればいいのですが、歴史の教訓はハイパーインフレの出現の可能性が高いことを警告しています。私自身は特に日本でインフレが来る可能性はまだあまり高くないとは思っていますが、要注意だなとは感じるようになってきました。
そんなタイミングで副島隆彦先生から「目の前に迫り来る大暴落」(徳間書店)という渾身の金融本が送られてきました。やっぱり副島先生が毎年出されている金融本は必読書だと改めて感じました。特に、いまのいくらでもお金を創っても大丈夫だという金融理論を最初に唱えたのはケインズとハイエクであったという分析には目からウロコガ落ちる思いを感じています。私はMMF(現代貨幣理論:簡単に言うと自国通貨建てで国債の大半を発行できている国はインフレのコントロールさえできれば財政規律を考える必要はないという理論)にかなりシンパシーを感じているのですが、あらためてその淵源を考えてみる副島先生の思考力には脱帽の思いです。
経営者にとってインフレになるのかデフレが続くのかは本当に大きな問題です。読者の皆さまも、副島先生の本を読んでいただいて、ぜひ自分でどうなるか考えてみていただきたいと思います。
ネットマーケティングの神様 本田晃一さんの新刊「なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト」(SBクリエティブ)という本をいただきました。「なんか勝手に」というフレーズがのんびりしていて、インパクトがあります。これが「どんどん人生が良くなる」ではないところが、読む気にさせます。「自分が苦しめば許される教をやめてみる」「自信を積み上げるのをやめてみる」など、項目的には楽になろうという表現が並んでいますが、自分の本音を根っこから大切にするという人生の基本を親切にていねいに書いた良質な指南書だと感じました。
「こうするべき」「これが足りないからこうしなくてはならない」ということを常に言っている人がいますが(私自身にも覚えがありますが)、「それは単に戒めを自分の頭上に振りかけているだけで、まだ自分の人生を生きていない」と教えてくれた心の師匠がいました。続けて、「意識しているうちは、本当に望むものは手に入らないよ」と、その師匠は常々言っていて、それは「心頭滅却」というようなアクションを指しているわけではなく、と言って、「考えるな、感じろ」と似て非なるものだということでもあり、私の中でお腹に落とすまでに時間がかかることでもありました。
ただ、人生の経験上、どんなことでも安易に外に答えを求めず、長年粘りつよく自分に向き合って自然におりてくる答えが、本当に自分のものになるということを実感しているので、大切なことは人生ゆっくり探求していくといいなと思っています。
「意識しているうちは本当に望むものは手に入らない」、このことがまだ釈然とわかったわけではないのですが、「自分の内側にある理由は、自分と対話することや側に存在する幸せな人やことに目を向けることでいくらでもアップデートできる」と前述の本に、本田さんは書かれていて、ビビッときました。内側の理由とは、長年自分を縛り付けているネガティブな要素のことです。アップデートすることで、望むことを実現させるためにより身軽になることを本田さんは言っているのだ、と私は解釈しました。
結局、自分の中で何を最も大切にしているのか、どう生きたいのかということがはっきりとしていることが大前提なのですが、そこありきで、本田さんの本を読むと、格別に沁みる内容だと思いました。若い方でもスイスイ読めるトーンなので、お子さんにも読ませてあげていただきたいと思います。
=以上=
2021.07.19:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】勝手に良くなる (※舩井勝仁執筆)
2021.07.12:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】サスティナブルとエシカル消費 (※佐野浩一執筆)
2021.07.05:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】1日で完結する命 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役会長ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 あたみ・パンダの森ほいくえん 学園長 株式会社ヴォイス 代表取締役会長 他 1964年8月5日、大阪生まれ。大阪府立北野高等学校、関西学院大学法学部政治学科卒業。 大学卒業後13年間、私立中高一貫教育校の英語科教員として従事。2001年4月、株式会社船井総合研究所に入社。舩井幸雄より「人づくり法」の直伝を受け、企業幹部向け研修「人財塾」として体系化、その主幹を務め、経営者向け、社内研修向けに150回以上の講演、研修を実施した。2003年4月、株式会社本物研究所を創設し、代表取締役社長(現在会長)に就任。商品の「本物」、技術の「本物」、生き方、人づくりの「本物」を研究、開発し、広く啓もう、普及活動を行う。また、2008年にライフカラーカウンセラー認定協会を、2012 年5月には株式会社51 Dreams’Companyを、2015年9月に株式会社51コラボレーションズを設立。(2023年本物研究所と合併)さらに、2015年1月、舩井幸雄の思想、哲学を世に広めるために、公益財団法人舩井幸雄記念館を設立し、代表理事となる。2021年2月には、株式会社51メディカルを創業。そして、2022年11月、小規模保育事業B型として、「あたみ・パンダの森ほいくえん」を設立。学園長に就任。 2026年6月にヴォイスグループ5社を経営統合し、代表取締役会長に就任。現在に至る。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく 幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた 船井幸雄のすべて』(成甲書房)、『本物の法則』(ビジネス社)※船井幸雄との共著、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(きれい・ねっと)※舩井勝仁との共著、『幸せになる働き方の法則』(創藝社)、『舩井幸雄の魂が今語りかけてきたこと』(ヒカルランド)※矢山利彦氏、舩井勝仁氏との共著がある。 講演は、年間講演、研修多数。会社経営、学校経営、幹部育成、健康、食育、カウンセリング、話し方など、幅広いテーマで多数の講演を行っている。 |











株式会社船井本社 代表取締役社長



















