トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2022年1月17日
立春までの2週間 (※舩井勝仁執筆)

 アメリカの相場はかなりきな臭くなってきました。原因はインフレ傾向がはっきりしてきたこと。FRBがテーパリング(量的緩和策を徐々に減らしていくこと)を早期に終了させ、利上げを3月にも始めることが確実視されてくるようになりました。また、利上げが市場に受け入れられることを確認した年後半になれば、バランスシートの資産を減らしていく政策にも踏み込む可能性があるという観測も出てきて、そうなると経済に与える影響は甚大なものがあるのではないかという警戒感が広がっています。
 日本の株式相場も、その影響にかなり振り回されるようになってきて先週の相場は乱高下を繰り返しながら、はっきりと調整傾向になってきました。気になるのは、長期金利の目安になる10年物の国債の利回りが上がってきたこと。日銀ははっきりと政策変更をアナウンスしていませんが、昨年からすでに実質的にはテーパリングを始めていると感じます。内外の機関投資家がその分の国債を買っていたので、金利に影響が出てはいなかったのですが、そろそろそのマジックも通用しなくなってきたのかもしれません。
 何度か書かせていただきましたが、どうも今度起こる金融波瀾の主役は株式相場ではなく債券相場になるのではないかと思います。マーケットがそれを徐々に試してきているのかもしれないような気もします。ただ、FRBがバランスシートの縮小にまで踏み込まない年前半は波乱含みではありますが、大恐慌のような事態には至らないのではないかと思っています。FRBの政策が上手くいって、ある程度インフレが抑えられるようならば日経平均で言えば3万円を超えてバブル後、最高値の更新も十分にありうるのではないかとも思います。
 まとめると、相場はますます混迷の度を深めていくとは思いますが、長期投資というスタンスでいるのなら、まだもう少しは強気でいいのだと思います。後は、FRBがインフレ対応を上手くできるかどうかにかかっているので、それを見極めることが大事だと思います。

 1年の節目はお正月ではなく、立春からがらりと運気が変わると言われています。二十四節気の立春は節分の翌日で2022年は2月4日。古代中国では冬至の日を1年の区切りにしていましたが、春から1年が始まるという考えに移行されました、旧暦の大晦日とも言える節分は、立春の前日に豆まきなどして邪気を払うわけですが、私の周りの開運に詳しい人から、この節分を迎える直前の2週間が、1年の運気を決めるとても大事な時期だと教えてもらいました。
 以前このコラムに12月の大掃除は早めに終わらせ、暮れの大晦日までの2週間をすっぽり空けて余裕を持って過ごすと、次の年の運気が上がるということを書いたことがありますが、これと似た開運アクションで出来れば前述の12月の2週間と、そして立春までの2週間を1年で最も大事にしてほしいと運の超プロはおっしゃっていました。暮れについては、もう終わってしまったのでまた年末に思い出していただくことにして、立春までの2週間を大事にできたらと思っています。
 具体的には、徹底的に清めることのようです。幸運の入り口である玄関を毎日、出来れば朝夜1日2回たたきを水拭きする。生活空間では床に物を置かない。過剰に神経質になる必要はないけれど、四隅の埃やチリは気にする。要らないものは思い切って捨てる。掃除に時間が取れない人でも、携帯やパソコンの中の要らないデータをこまめに消すアクションの繰り返しだけでも効果抜群だそうです。要は、できるだけ自分の周辺をクリアにして日常の心を曇らせないこと。

 禅の考え方で「放下着」(ほうげちゃく)という言葉も教えていただきました。人間は執着を捨てることが最も難しいそうです。所有物はもちろん過去の思い込みや決めつけといった思考を潔く捨てる。もう捨てるものがない、もはや捨てきったという自負まで捨ててこそ、本来の自分がくっきり浮かび上がって、自分の本当に望む生き方が始まる、ということのようです。
 自分の中の無意識の思い込みに気づくのは、難しいことですし、それを手放すのもなかなかに勇気がいることです。そのあり方を自分の中で良しとして、行動の一歩を踏み出し、日常の行動にほんのすこしずつでも落とし込むことが大事だとのことです。それを聞いて、このことは、節分前だけに限らない命題だと私は感じました。自分の核をいつも自覚できる生き方は、kan.さんがおっしゃる、ハートを意識してつよくすることにも通じるような気がします。まずは、2022年を決める大事な2週間を心して過ごしたいと思っています。
 西洋占星術で言うと1年の始まりは春分だということなので、この2週間を逃しても、清める機会はいくらでもあると思います。気楽に自由自在に良いと思ったことをいつでも始められるようにすることが、カオス(混沌)がますます深まるいまを生きるために大事なことだと思いますので、何か感じる事があればすぐに始めていただきたいと思います。

                             =以上=

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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けている。
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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