トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2022年2月21日
舩井流帝王学 (※佐野浩一執筆)

 「帝王学」は中国の皇帝が代々学んできた学問。
 そう思い込んでいました。しかし、実のところ、中国古典に「帝王学」という言葉は出てこないのだそうです。
 そういえば、舩井幸雄も、平成20年あたりの書物や講演で、「帝王学」に触れていました。「生きる!!」(平成20年、あ・うん刊)では、中国に伝わる『皇帝記学』の冒頭部分の記述に触れ、リーダーや経営者として生きるためのコツとして紹介しています。
 168巻、約7万ページにわたる膨大な書物の冒頭部分に、「福・禄・寿」の教えがあるそうです。ちなみに、この書物、ネット検索をかけても引っかかってこないのです。なにか理由があるのかもしれません……。
 さて、「福」とは、人間関係をよくするコツ。「禄」とは経済、つまりお金儲けのコツ、「寿」とは健康のコツを指すといいます。

1.0歳〜6歳は「寿」=病気にならない、つまり、健康グセをつけるコツを覚える。
2.6歳〜12歳は「福」=人間関係をよくするためのコツを覚える。
3.12歳以降は「禄」=なるべく早く働きグセをつけること(正しい経済生活を行うためのクセづけ)を覚える。

 この3つに尽きると、同書に記されていました。
 さらに、舩井幸雄の解説として、「福」としては「約束を守ること」、「禄」としては「労働なき富に頼らないこと」、「寿」としては「心配しないこと」を、自身の経験上大事なことだとまとめていました。ここに、舩井流の根幹でもある「勉強するクセづけ」が加われば、本物の人間になれると……。
 あらためて、舩井幸雄は、シンプルにまとめる超プロだと感じました。

 そんな「帝王学」ですが、実は学問自体の存在があいまいなんだそうですね。舩井が伝えているように、トップに立つ人に要求される心得だということは想像できますし、エッセンスは理解できました。でも、さらに深めるために、具体的に何をどう学ぶとよいのでしょうか……?
 それは、やはり中国古典に答えがあるようです。中国古典は、あらゆるものがリーダーの心得を取り上げていると言っても過言ではないようです。
 『「自分」の生き方 運命を変える東洋哲理2500年の教え』(ダイヤモンド社)の著者、小池康仁氏は、密教阿闍梨であり、東洋哲理思想の帝王学・陰陽五行論を経営に活かす第一人者でいらっしゃいますが、同氏のおススメは、「書経」と「貞観政要」なんだそうです。

「書経」=昔の皇帝たちとそれを補佐した重臣たちがどのように政治に取り組み、理想の政治を実現しようとしたのか。そんな彼らの政治問答をまとめたような書物。
「貞観政要」=帝王学というとまっさきに思い出す人も多いのがこれだと教わりました。唐王朝2代皇帝太宗(李世民)とその重臣たちの政治問答がまとめられています。

 なかなか取っつきにくい感じもするのですが、わかりやすく解説された書物も出版されているようなので、私も読んでみたいと思いました。

 今現在、世界は「コロナパンデミック?」に翻弄され、混沌としています。収束しつつあると思ったら、また……。なかなか明るい未来なども描けず、なかにはひどい絶望感に駆られている方も少なくないように思います。現実的には、コロナ禍で産業構造も大きく変わり、これまでの常識が通用しなくなりつつもあります。
 しかし、ここからが、「帝王学」に学ぶ重要なポイントです。
 悪い事は長くは続きません。歴史を振り返ると、100年前に流行したスペイン風邪も終息しました。止まない雨はないし、溶けない雪もない……。必ず終息を迎えて、新たな社会が再生されるはずです。歴史は繰り返されるということです。ここに舩井流を付け加えると、物事は「スパイラル上に生成発展」しているというわけです。
 不幸は幸福の起因であり、幸福は不幸の起因となります。つまり、幸不幸は相互依存の関係にあるということを教わりました。何かが壊れたら、必ず新たな何かが始まります……。壊れた量と期間と同じだけ、幸福に転じるということです。
 これを、「陰陽の等価交換」というのだそうです。
 コロナ禍で経済が激しく崩壊していますが、必ずそれも変容して新たな方向へと大きく伸びていくということです。その根拠が、今回テーマにした「帝王学」にあるのです。
 「帝王学」というのは、そもそも「陰陽論」と「五行論」から構築されていることを知りました。何かが壊れると半強制的に新たな何かが始まるというのが、陰陽論の考え方です。マイナスや破壊の「陰」と、プラスや創造の「陽」はバランスをとっています。これを「陰陽の等価交換」と呼びます。
 調べてみますと、陰陽論は、はるか昔、2500年ほど前から国家理論として活用されてきた理論です。この観点から鑑みると、世界経済はそう遠くない内に、新たな方向に向かって再生していくことは間違いないようです。元通りかどうかはわかりません……。ただ、この陰陽の等価交換法則を知っているだけで、人生に不安が少なくなってきますよね。
 大きな破壊現象が起これば、それと同等の創造現象が営まれる……。
 ピンチはチャンス……。
 「帝王学」は、まさにそのことを体感的、歴史的に示してくれているとうことです。
 そう考えると、幸、不幸のとらえ方も同じです。不幸と幸福は等価交換して、必ず変化して、時間は流れていきます。もちろん、ここに、アドラー心理学の「意味づけ」理論を引っ張り出してくると、そもそも幸も不幸もなく、主体者がどのような意味づけをするかによって、物事のとらえ方が180度変わってくるということにもなります。
 舩井幸雄は、ここに「学び」と「感謝」というキーワードも持ち込みました。つまり、いまの事象、いまの経験から「学べることはなにか」と問い、それが克服すべき課題であると認識し、取り組めば、「感謝」の思いが生まれてくる……。これが、舩井流「プラス発想法」です。
 このように考えてきますと、「舩井流」は「舩井流経営法」にとどまらず、まさに「舩井流帝王学」だったんだと、極めてあたりまえの結論に至ったのです。そうして観点で、今一度「舩井流」の法則やルールに触れてみると、これがまた実に面白いのです。
 どう面白いかは、皆さまにも味わっていただきたいので、ここでは触れないことにしますね。いずれにせよ、難しい時代ではありますが、現状に不平不満を撒き散らして嘆くことなく、夢や希望から可能性を見出して生きることの大事さを痛感します。
 「帝王学」にある「陰陽の等価交換の法則」をまずアタマとココロの真ん中に据え、「スパイラル状に生成発展」する未来を、今日も、明日も、明後日も……、ずっとずっと展望していきたいと思います。

                          感謝

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2022.02.28:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】蝉の声 (※舩井勝仁執筆)
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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役会長
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
あたみ・パンダの森ほいくえん 学園長
株式会社ヴォイス 代表取締役会長 他
1964年8月5日、大阪生まれ。大阪府立北野高等学校、関西学院大学法学部政治学科卒業。
大学卒業後13年間、私立中高一貫教育校の英語科教員として従事。2001年4月、株式会社船井総合研究所に入社。舩井幸雄より「人づくり法」の直伝を受け、企業幹部向け研修「人財塾」として体系化、その主幹を務め、経営者向け、社内研修向けに150回以上の講演、研修を実施した。2003年4月、株式会社本物研究所を創設し、代表取締役社長(現在会長)に就任。商品の「本物」、技術の「本物」、生き方、人づくりの「本物」を研究、開発し、広く啓もう、普及活動を行う。また、2008年にライフカラーカウンセラー認定協会を、2012 年5月には株式会社51 Dreams’Companyを、2015年9月に株式会社51コラボレーションズを設立。(2023年本物研究所と合併)さらに、2015年1月、舩井幸雄の思想、哲学を世に広めるために、公益財団法人舩井幸雄記念館を設立し、代表理事となる。2021年2月には、株式会社51メディカルを創業。そして、2022年11月、小規模保育事業B型として、「あたみ・パンダの森ほいくえん」を設立。学園長に就任。
2026年6月にヴォイスグループ5社を経営統合し、代表取締役会長に就任。現在に至る。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく 幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた 船井幸雄のすべて』(成甲書房)、『本物の法則』(ビジネス社)※船井幸雄との共著、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(きれい・ねっと)※舩井勝仁との共著、『幸せになる働き方の法則』(創藝社)、『舩井幸雄の魂が今語りかけてきたこと』(ヒカルランド)※矢山利彦氏、舩井勝仁氏との共著がある。
講演は、年間講演、研修多数。会社経営、学校経営、幹部育成、健康、食育、カウンセリング、話し方など、幅広いテーマで多数の講演を行っている。
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