トップが語る、「いま、伝えたいこと」
いよいよ師走になりました。本当に月日の経つのは早いものですが、混迷の大混乱の1年だった令和4年も終わりに向かって動き出しました。来年の予想を聞かせてもらったり、聞かれたりすることが多くなってきました。大勢の方がおっしゃるのは、令和5年は今年以上に混迷度を深める可能性が高いということです。ウイルスによるパンデミックは収まるのか、戦争の行方はどうなるのか、はたまたいまはまだ起きていない新たな驚くべき大事件が勃発するのか、予断を許さないようです。金融相場も引き続き不安定な推移をするのは大きく見れば間違いないような気がします。
為替相場で見ると、原稿を書いている12月2日の朝現在、久しぶりに135円台の円高になっています。FRBのパウエル議長が今月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げの幅を減速すると講演で話したことが大きな材料になっているようです。10月には151円台だったことを考えると大きな変動幅の大変な時期だったと振り返ることができると思います。とりあえずは、日銀一人がかたくなに利上げを拒み、金融緩和を続けていることに無理があるとして戦いを挑んできたヘッジファンドに対して日銀が勝ちを収めたというところでしょうか。しかし、来年の黒田総裁退任後の利上げを見据えて、やはり日本国債を売り込む流れは消えていないように思いますので、為替の動きは来年も引き続き不安定なのだろうと思います。
勝ちを収めたというとサッカーのワールドカップで日本がドイツとスペインという優勝経験がある強豪国を続けて破って決勝トーナメントに進出することになりました。スペイン戦は日本時間ではとても起きていられない時間の試合だったので、さすがに見ていませんでしたが、朝のニュースで大歓喜が報じられていて、私も日本人としてよかったと思っています。1993年にJリーグが始まり、同じ年にワールドカップの最終予選でまさかの敗退を喫するというドーハの悲劇から30年近くの歳月が経って、同じドーハで2度の大歓喜が起こったことには、やはり神さまの粋な計らいが感じられます。
日本のサッカーが国際レベルで通用するようになるために30年の年月が必要だったということは大きな教訓だと思います。1990年代後半に金融ビッグバンが起こってそれから日本の金融界は世界に通用するように大変な目に何度もあいながら力をつけてきたのかもしれません。サッカーのようになるにはもう少し時間がかかるような気がするのはヘッジファンドに対抗できるようなスター選手が来年の引退が確実視されている黒田総裁おひとりだからです。サッカーも最初は世界レベルの選手が数人はいましたが、やはりそれでは組織としては一流になれなかった。それが、今回は世界の一流レベルで常に活躍している選手だけでチームを構成できていることが強さの秘密のように感じます。
そんな混迷を生き抜くための力をつけることが必須となっているこの時期に中矢伸一先生が「神仕組み 日月神示 完全ガイド&アップデート」(徳間書店)を出版されました。17年前に出版された「完全ガイド&ナビゲーション」をアップデートされたものですが、出版社から贈呈いただいたので早速拝読いたしました。やっぱり日月神示はいまの時代にこそ必要なものであると改めて感じさせてくれました。17年前の本やそれ以外の中矢先生のご著書も大体読ませていただいていますが、いまの時代を生きている私だからこそ感じられるようになった部分もたくさんあり、舩井幸雄ファンや日月神示ファンの方には必読書であると感じます。
少し我田引水気味ですが、第5章「嬉し嬉し」の人生の確立で、まずはメグリを解消することの大切さが書かれています。臨床心理学で言われるようになってきたトラウマを外すことに該当するように思います。それができれば、私の得意分野であるお金の面でも恐怖の壁が取れて豊かに生きられることが書かれているところが紹介されているので、引用させていただこうと思います。
(引用開始)
「金が好きなら金を拝んでもよいのぢゃ。区別と順序さえ心得ておれば何様を拝んでもよいぞ。金を拝めば金が流れてくるぞ。金を拝み得ぬ意固地さが、そなたを貧しくしたのぢゃ。赤貧は自慢にならん。清貧は負け惜しみ、清富になれよと申してあろうが。清富こそ弥栄の道、神の道」(『月光の巻』 第23帖、ガイド&アップデートp236)
(引用終了)
金融経済界の世界に通用するスターが黒田総裁しかいないのは、お金に対するネガティブな気持ちが日本人にトラウマとして残っていることが大きな要因のような気がします。アマチュア精神を大事にしていた30年前以前のサッカー界がプロリーグを作って変わっていったように、まずは金融経済に対するプロ意識をきっちりと持っている人を育てることと、そのための裾野を広げていく活動が必要な気がします。私も、独りよがりにならないように気を付けながら、金融経済の発信を続けさせていただこうと思っています。
=以上=
2022.12.19:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ペットとの向き合い方 (※舩井勝仁執筆)
2022.12.12:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】現代人の時間感覚 (※佐野浩一執筆)
2022.12.05:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】アップデートされた神示 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |