トップが語る、「いま、伝えたいこと」
史上最高値を34年ぶりに更新した株価が調整局面に入ったのかもしれません。4月5日(金)の日経平均株価は一時900円安を記録して、終値も節目の39,000円を下回る38,992 円(781円安)で終わりました。背景にあるのは、中東情勢の悪化による石油価格の高騰懸念(1バレル100ドル説も出てきました)で、欧米のインフレが再燃するかもしれないということと、それに伴う今年3回予定されていると言われているFRBによる利下げがなくなるかもしれないという懸念です。
株式市場は、ニュースを先に織り込み済みにするという特徴があります。いまのアメリカの株価は、FRBの利下げが行われることが織り込まれてしまっているので、それがなくなる可能性が出てくると必然的に強烈な下げに見舞われることになります。
日本にとっても、原油価格の高騰やアメリカの利下げがなくなる可能性がでてくることで、日米の金利差が意識されることで起こるであろう円安は貿易赤字を増やす原因になる悪い要因になると思います。一方では、円安は海外での稼ぎが多くなっている大企業の決算にはプラスという面がありますが、原油高為替安に伴うインフレ(物の値段が上がること)は悪いインフレであり、せっかくの賃金が上がることで起きてきたいいインフレの影響を相殺してしまう可能性がでてきたことになります。
難しい局面ではありますが、この水準で何とかがんばってもらって、この流れが止まった後の反転攻勢を楽しみにしておきたいと思います。株価は上がり過ぎているという意見を目にするようになりましたが、いいインフレを伴うものであれば、そうでもないのではないかと思います。一般のマスコミでも、年内43,000円説がチラホラとみられるようになってきましたが、私もどちらかというとまだ強気でいいのかなという意見です。ただ、ここで本格的な調整局面に入ると35,000円程度までの下落の可能性はあると思います。ただ、長期投資をしている方は、株を割安で買えるチャンス到来ですし、インフレで現預金での保有もある意味危ないことを考えると、投資に関する興味を持って勉強することは引き続き大事なのだと思います。
今回は、地政学リスクの本命の中東情勢が発端になっていますが、大きく考えると石油の戦略的価値はかなり下がってきているのだと思います。岸田総理は水素の製造のためにフィリピンなどと小型原発の研究開発を進めるという話しをされているようですが、小型原発は従来の大型原発に比べると事故が起きても臨界が起こる前に収束してしまうために大事故の懸念は比較的小さいと思われているもので、これで水素の製造に繋がるメカニズムはよく理解できていませんが、石油や石炭から見た代替エネルギーの可能性はどんどん広がってくることが考えられます。ただ、原油価格の高値維持によって利益を受ける既得権益勢力がいるので、定期的にこのような動きは繰り返されるということは考えておいた方がいいのかもしれないなあとも思います。
今回紹介するのは長典夫著『女神の目覚め 祓いと清めで自分と出会う』(きれい・ねっと)です。架空の主人公であるマナさんが、長先生に慈空庵という空想上の場所で相談を受けてもらう、という形でおこなわれる、小説と対談を組み合わせたようなストーリーで進行されています。基本的に会話で進行していくため、非常に読みやすい本となっており、気軽に楽しめるのではないでしょうか。
男性中心となってしまっている社会への警鐘と、女性に備わっている強さ。それを見つけたり、生かしたりするためにスピリチュアルな要素どのように活用するか、という内容が中心となっています。本書内にも記述がありますが、スピリチュアルを一般的なイメージよりも理論的に捉えている事から、あまり耐性のない方でも受け入れ易い要素も多く、他人に勧めやすいかな、と言う感想も抱きました。自己啓発本的な側面で見ても、女性はもちろん男性的にも必要である気づきを多く読み取る事ができ、先生の人柄や知見の深さを感じる事ができる、素晴らしい一冊ではないでしょうか。
ただし、裏高野の権威(?)でいらっしゃる長先生のご著書なので、そこは秘かにかなり深い内容も含まれているので、スピリチュアルのベテランにとっても十分に楽しめる内容になっているのがさすがだなと思います。例えば、「瞑想はプラス、座禅はマイナス」と書かれている部分が個人的にはとても興味を持てました。これは、私の勝手な解釈ですが、座禅が悪い影響があるということではなく、それだけ強烈な影響がありますよという意味だと捉えていいのだと思います。
タイトルの「女神の目覚め」にも通じるのですが、これからは男性中心の社会から女性中心の社会にゆっくりと移行していくことが感じられます。男性は陽、女性は陰と考えると男性性的な瞑想に対して、女性性的な座禅と考えることもでき、社会の変革を伴うという意味で考えると女性性的なものは大きなインパクトを起こすという意味でマイナス(社会変革を進めるという意味ではポジティブに捉えてもいいと思います)だと考えればいいのかなというのが、個人的な解釈です。
その箇所で座禅は「パンドラの箱」を開く、とも書かれているのですが、あらゆる厄災が「パンドラの箱」には詰まっていて、開けてしまうとそれが噴出してくるのですが、それによって社会変革がどんどん進んでいき、すべての厄災に対処ができると残るのは(大きな)希望だという話しも書かれています。解釈の仕方もそれぞれ楽しめるとい思いますので、新しい女性性の時代を理解するためにも、ぜひ本書を手に取っていただければと思います。
=以上=
2024.04.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】視点を変えて、日本を変える (※舩井勝仁執筆)
2024.04.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】小林正観先生に学ぶ、ストレッサー対処法 (※佐野浩一執筆)
2024.04.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】女神の目覚め (※舩井勝仁執筆)
2024.04.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】自立とは依存先を増やすこと (※佐野浩一執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |