トップが語る、「いま、伝えたいこと」
金融相場は少しきな臭い様相を呈してきました。5月29日(木)の日本のマーケットは、為替、株価、債券(金利は上昇)のすべての価格が下がるトリプル安の状態になりました。
国力が弱っているとマーケットからみなされた時に起こる状態と言われていて、通常は例えば日本の場合為替が安く(円安)なった時は株価が上がりやすい傾向があるのですが、債券(一般的には10年物の国債が指標になります。債券価格が下がると金利が上がります。木曜日は一時的に1.1%台を付け13年ぶりの金利高になりました)を含めた3つの相場すべてが安くなるということは、日本全体が売られていることになり一種の危機的状況にあるということになります。
木曜日の午前中の相場では一時的に日経平均が900円以上安くなり、金融危機がいよいよやってきたかと身構えましたが、終値では500円程度の下げで節目の38,000円台をキープして終わりましので、ホッとしています。木曜日のアメリカのNYダウや日本の相場に大きな影響があるナスダックはかなり下げて終わったのですが、原稿執筆時でまだ日本のマーケットは開いていないのですが、ニューヨークで取引されている日経平均の先物は上げて終わっているので、少なくとも31日(金)は株価が上げて始まるのかなと感じています。ちょっと悔しいのですが、日本の株式市場も7割ぐらいは海外勢が売買していて、日本時間の早朝に閉まる前日のニューヨークの日経平均先物の動きをみているとその日の日本の株式相場の流れが大体読めてしまうのです。
トリプル安の背景には、金利の行方がどうなるかに対して日銀に対する不信感があるようです。5月の連休明けに岸田総理と日銀の植田総裁が会談したのですが、そこで円安阻止が話し合われたのではないかという見方が広がっていて、本来は為替のコントロールは中央銀行ではなく財務省の管轄なので、政治から日銀への無理筋の要望であり、これが要因となって市場から金利の方向性が不透明になるのではないかという懸念を持たれているというのが、日経新聞などの解説です。個人的には、インフレのコントロールがなかなか思うようにいかないアメリカのFRBに対する不信感だと思うのですが、とりあえずは日本売りで儲けようという投機筋の屁理屈で、あまり真剣に受け止めなくてもいいのかなと思っています。
今回紹介する本は、おなじみのかっこちゃんこと山元加津子著「宇宙(そら)の足跡」(モナ森出版)です。かっこちゃんは「リト」(モナ森出版)というステキな物語を出されていて、こちらは多くの人に読まれています。(確か英語版も出版されていたと思います)そして、今度の「宇宙の足跡」は「リト」に勝るとも劣らないぐらい多くの人に読んで欲しいということで、格別の思いで紹介して欲しいというお願いをご本人から直接気持ちを込めていただきました。そして、本書を贈呈してくださったのですが、久しぶりに背筋を伸ばして読むべき本に出会ったなというのが一読後の感想です。
かっこちゃんがここまで力が入るのは、かっこちゃんが一番伝えなければいけないと特別支援学校の先生をしている頃に、子どもたちと約束した一番大切なことが見事に表現されている物語になっているからだと思います。じっくりと本書を読んでいくと、本当に魂のレベルが高い特別支援学校の子どもたちが私たちに伝えるべく生まれてきてくれた本当に大切なことがわかってくることが感じられます。これは、物語にしなければ伝えられないもので、かっこちゃんは「宇宙の足跡」で表現できた確信があり、だからこそ一人でも多くの人に読んでもらうことの大切さを感じているようです。
ここ2、3年、私はナラティブという共創構造を持った物語の大切さをお伝えしています。
いままでの物語はストーリーで、企業の広告なら会社か商品が主語の物語ですし、小説なら作家か主人公を主語の物語でした。しかし、いまは企業や作家が発する物語を私たちが受け止めて私たちを主語にしていく物語への変換の有効性が徐々に浸透してくるようになりました。かっこちゃんはこのナラティブの名手で、前述の「リト」や私が一番大好きな「魔女モナの物語」(モナ森出版等)も本当に素晴らしいナラティブになっています。世の中で一番よくできたナラティブはルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」(角川文庫)だと思っています。
アリスを読んだ少女たちは、それぞれが勝手なナラティブを想像して個人的なオリジナルな物語を紡いでいるのだと思いますが、「宇宙の足跡」でも、読む人の想像力で登場人物たちが様々な物語を読了後も続けていけるようになっていて、それによって本書のメッセージである本質につながることが誰でも容易にできるようになっているのだと思います。私たちは日頃、水平方向に人間関係の中で生きていますが、それも現実生活を送っていく上では大事なことですが、それに加えて本質(ご先祖やサムシンググレート、神さま等)に垂直につながることができるようになることがこれからは万人に求められるようになるのだと思っていますので、そのためには本書は絶好のツールになるのではと思っています。
まあ、私の理屈はどうでもいいので、手に取ってお読みいただければと思います。電子書籍でも読めるのですが、ステキな挿絵を描いていただいている谷真理子さんの絵が表示されなかったり、紙の本では横書きなのに縦書きになっていたりして、かっこちゃん的には電子書籍は本書に限っては避けて欲しいとのことです。アマゾンでは電子書籍のみの提供になっているので、できればモナ森出版のHPから直接お申込みくだされば幸いです。
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2024.06.17:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】神様に応援される人になる (※舩井勝仁執筆)
2024.06.10:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「神様、ママを見つけたよ!」 (※佐野浩一執筆)
2024.06.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】宇宙(そら)の足跡 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |