船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:坂本 眞一
皆さんこんにちは!
1都3県がいまだ緊急時代宣言が発令していて、特に飲食業には多大な影響を受けていますが、皆様の近所の飲食店などは大丈夫でしょうか?
私自身も小さいころから通っていた、中華料理店などが減少していて寂しい思いで一杯です。
そこで、以前に読んだ本『「与える人」こそ成功する時代 』(アダム・グラント著 三笠書房)で、今だからこそより人に与えることの重要性が必要だと感じて読んだ本を紹介いたします。
まず衝撃を受けたのは、下記の文章でした。
「見返りのために、人に親切にするんじゃないんです。グループの目標は、与えることの大切さを行きわたらせること。取引する必要もなければ、交換する必要もありません。だけど、グループの誰かに親切にすれば、
自分に助けが必要になったとき、きっとグループの誰かが親切にしてくれますよ」という冒頭の部分です。
頭でわかっていても、なかなか出来ていない自分がいます。
そして、3人の人物像を描いています。
テイカー(taker)とマッチャー(matcher)には、このような徹底したギブ(give)はやはりちょっと危険に思えるだろう。では、リフキンのようなギバー(giver)には、自分のした親切が自分に返ってくる保証がなくても、生産性を維持できるのだろうか。
この疑問を明らかにしようと、スタンフォード大学のフランク・フリン教授は、サンフランシスコのベイエリアにある大手電気通信会社のエンジニアに調査を行った。教授はエンジニアたちに、どのくらい自分が同僚を助け、また相手に助けてもらっているか、自分自身とお互いを評価してもらった。この結果、どのエンジニアがギバーで、どのエンジニアがテイカー、あるいはマッチャーかがわかった。教授はさらに、各エンジニアに、ほかのエンジニアを1から10までの段階に分けてランクづけしてもらった。さて、彼らはどのくらい同僚のことを認めているのだろうか。
テイカーは最下位だった。しょっちゅう頼み事をするくせに、めったにお返しをしないため、信頼がないのだ。同僚は彼らを利己的な人間とみなし、敬意を払わないことで懲らしめていた。そしてギバーが、マッチャーとテイカーを抑えてトップの座を獲得した。寛大であればあるほど、同僚からいっそうの尊敬と信望を集めていた。
受けとるより多くを与えることで、ギバー特有の能力や価値観、善意を身をもって示していたのである。しかし、ギバーは非常に尊敬されていたものの、問題が一つだけあったー 生産性を犠牲にしていたのだ。
3ヶ月にわたり、フリン教授は、各エンジニアが仕上げた仕事の質と量を評価した。ギバーはテイカーより生産性が高く、テイカーより勤勉で、より多くの仕事を仕上げていた。だがもっとも生産性が高かったのは、マッチャーだった。ギバーは同僚を助けるのに時間を費やしていたため、その分、仕事や報告書、製図を仕上げる時間が減ってしまったからだ。
それに対してマッチャーは、頼み事をしたり、助けてもらったりして、仕事を予定どおりに進めていた。
一見したところ、これはギバーのネットワーク構築法がもつ弊害のように見える。ギバーが自分の生産性を犠牲にしてまで人助けをしたところで、果たしてそれだけの価値があるのか。
リフキンはギバーであると同時に、成功した会社の共同設立者として高い生産性を維持している。彼はどのようにして与えることと生産性との折り合いをつけているのか。そのカギは、「より多く与えること」なのである。
このエンジニアの調査では、実は、ギバーは必ずしも生産性を犠牲にしていたわけではなかった。フリン教授はエンジニアに、自分が受けとるより多く与えているか、同じくらい与えているか、それとも少なく与えているかという観点で同僚を評価してもらっていたからだ。これはつまり、ほかの人をあまり助けなかったとしても、得た見返りが少なければ、ギバーとして判定される可能性があるということだ。フリン教授が、エンジニアがどれくらいの頻度で助けたり助けられたりするかをもとにデータを調べた結果、ギバーの生産性は、まれにしか助けなかったときにガタ落ちしていた。
逆に、リフキンが「五分間の親切」をするように、頻繁に助けていたときのほうが、信頼関係が築かれ、助けた人からだけでなく、作業グループ全体から有益な助けが得られていたのである。すべてのエンジニアのうち、もっとも生産的だったのは、しょっちゅう助けていた人びとで、受けとるより多くを与えていた。彼らは正真正銘のギバーで、最高の生産性と最高の地位を手に入れ、同僚から尊敬されていた。これこそまさに、リフキンに起こったことなのだ。
最後に、やはり人から信頼されるために生きていることの重要性を説いています。
そんな人生をいつまでも行っていきたいと改めて思いました。
3周目:「我以外皆我師」
4周目:「中村天風氏教義・心身統一法」
5周目:「心身統一法実践編」
6周目:「中村天風式のヨーガとは…」
7周目:「私の好きなパワースポット」
8周目:「イルミネーションを見ながら感じること」
9周目:「偽証罪も動かぬ証拠が・・・」
10周目:「佐々木了雲先生に学ぶ」
11周目:「金融のプロから学ぶこと」
12周目:「一流になるためのコツとは・・・」
13周目:「「運命を拓く」を読んで <人間の心の在り方が人生を支配する>」
14周目:「マヤ暦とマヤ文明について」
15周目:「日本のTPP参加にてアメリカの圧力を感じること」
16周目:「砂糖が持つ依存症とは・・・」
17周目:「〜哲人・中村天風氏の人生観〜人はどう生きたらいいの?」
18周目:「河村武明さんから学ぶこと」
19周目:「バクテリアで身体をいつまでもハツラツと!」
20周目:「〜素頭をどう鍛えるかで人生が変わる〜」
21周目:「未来への言霊を読んで」
22周目:「『舩井幸雄を想う』を読んで・・・」
23周目:「不変のマーケティングとは……」
24周目:「衝撃の未来と新しい働き方とは?」
25周目:「小山会長(前船井総合研究所会長)の勉強会を受けて」
26周目:「スポーツから学ぶこと」
27周目:「マズローの神髄とは……」
28周目:「政木フーチから学んだこと・・・」
29周目:「竹布の素晴らしさとは・・・」
32周目:「元船井総研の小山会長の勉強会を受けて」
33周目:「ワールドカップラグビーからみる日本人の在り方」
34周目:「政木フーチの真髄を知る……」
35周目:「本物研究所が取り組んでいること」
36周目:「「ベストセラー作家 ひすいこたろう氏の講演会」に参加して」
37周目:「食を理解して、健幸に生きよう!」
38周目:「波動の第一人者 山梨浩利氏の講演会の感想その1」
39周目:「メンタル&スキルによってプロを目指す・・・」
40周目:「リオ・オリンピックで一番感じたこと」
41周目:「運命を拓くとは・・・」
42周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・」
43周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・第2弾」
44周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは・・・」
45周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは その3・・・」
46周目:「運命を拓く」
47周目:「藤井聡太四段から学んだこと…」
48周目:「やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティングを実践して その1」
49周目:「やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティングを実践して その2」
50周目:「〜天風氏の心にしみる7つの言葉(第1話)〜」
51周目:「〜天風氏の心にしみる7つの言葉(第2話)〜」
52周目:「新時代は健康のキーワードは抗糖化へ…」
53周目:「新入社員を迎える上で人財とは」
54周目:「新時代は健康のキーワドは抗糖化へ PART2」
55周目:「居酒屋さんでも健康提案」
56周目:「PLANの目的と立て方について」
57周目:「2018年本物研究所 感謝祭を終えて」
58周目:「あのホリエモンの発想力と行動力は素晴らしい」
60周目:「中村天風 言葉には強大な力が宿っている」
61周目:「人生の岐路にたったら この本を読んでみよう!」
62周目:「『そしてフェイク経済の終わりが仕組まれる』を読んで その➀」
63周目:「『そしてフェイク経済の終わりが仕組まれる』を読んで そのA」
64周目:「「OODAループ」と「PDCA」の違いについてPART1・・・」
65周目:「「OODAループ」と「PDCA」の違いについてPART1・・・」
66周目:「米大統領トランプ来日と真実の日本史について」
67周目:「すいません、ほぼ日の経営の書籍をみて・・・」
68周目:「熱中症対策について」
69周目:「ルパン三世から自由を学ぼう!〜自分を大切に、人に優しく〜」
70周目:「〜理想の上司を目指して〜」
71周目:「アドラー心理学書籍「嫌われる勇気」の感想文」
72周目:「光本勇介氏「実験思考」の感想文」
73周目:「「漫画バビロンの大富豪の教え」を読んで…」
74周目:「Fukushima 50を見ての感想」
75周目:「<リーチ マイケル>現在の生活とコロナ禍で求められる『ONE TEAM』についての感想」
76周目:「夏の甲子園中止で失うもの、得るもの」
77周目:「わが町の史訓 新渡戸稲造について」
78周目:「渋沢栄一の「論語講義」を読んで」
79周目:「ドラマ『半沢直樹』が倍返しで面白くなるかもしれないポイント」
80周目:「塚澤健二氏の『暴落はまだ終わっていない!』のまとめ」
81周目:「「コロナの明日へ」を読んで・・・」
82周目:「ストレスに負けない心と体をつくる!」
83周目:「マーケティング3.0が目指す世界観とSDGsについて」
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2021.03.26: 4次元への入り口
2021.03.25: <二十四節気(4)春分・七十二候(次候)桜始開>に思う
2021.03.24: 羅漢果糖について
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2021.03.17: そもそも人間は「恐怖という幻想」に囚われた生き物
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