船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　船井会長と私の父の共通点　昭和８年生まれで幼少時代戦争を生き抜いた人。

　船井会長・・日本中を飛び回り全国の方々へコンサルを続ける言葉の職人。
　父・・・・・織物業を営む手先の職人。

　私の父はハチャメチャ頑固で北野武さんのお父さん菊次郎さんのような人です。
　仕事をしている父は素敵だし、子供達にも優しいのに、ひとたびお酒が入ると
　大声を上げ気が大きくなり挙句の果てに次の日何も覚えていないと言う自分だけに
有利な性格です。お酒が素で交通事故に３回もあいました。
　船井会長の言われている「あらゆる人たちの個々の生きざまを認めよう」
　「他人の生きざまや考え方をまず認め、それを前提に相手の自由を損なわないようにして社会生活をしなければならない」とはほど遠い人生を歩んできました。
　ですから、育てられた私は「昭和一桁生まれの人は父みたいな人なんだ」と、船井会長に出会う迄は思っていました。

　その父も母が亡くなった４年前から気が弱くなり、一時は心臓停止の交通事故からも復帰した不死身の人が1年間のガンとの闘いには勝てず今年の７月２４日永眠しました。
　亡くなる1ケ月は痛み止めの副作用で正気の日はありませんでした。
　それでも、ベッドの上で織物の機を織っている仕草をし、私に「仕事が終わりました。ありがとう」と言われた時は、涙がとまりませんでした。
　目の焦点が合わず、朝も夜もわからず食事も摂らず、点滴で生きる。
「物が食べられなくなったら人間おしまいだ。でも余計な物を食べたら、先生の
治療が無駄になるので病院の食事だけでいい」
「がまんしないで痛み止め飲んでよ」
「飲んだら、頭がおかしくなる。自分がわからなくなるのは一番辛いで」

　でも、全身が黄疸に覆われた頃、本人の意思に背き痛み止めは座薬を使ってうたれました。
　最期の日、私は父の好きな歌を耳元で歌いました。
「お父ちゃん　もういいよ。頑張ったね。ごくろうさま。お母ちゃんが待ってるよ。」
　正気ではない父がうわ言のように「ありがとう」と呟き静かに息をひきとりました。
　昨日迄の父との思い出がいくつもいくつも頭の中で浮かんでは消えました。
　なんだかわからず泣いて泣いて・・・
「ありがとう!　お父ちゃん。私はお父ちゃんとお母ちゃんの子で幸せでした」


　環境は違っても同じ世代を生きてきた船井会長。
　船井会長に伝えたいこと。
　いつまでもお元気で全国の方々の心の励みであって欲しいと思います。
　沢山の方々に本物商品を広めて頂き健康につとめて頂けたら良いと思います。
　そして父の分迄昭和の生きざまを伝え続けて下さい。

　株式会社本物研究所では少しでも皆様に本物をお伝えできるよう日々努力をしております。
　今後とも宜しくお願い致します。


１周目：「人を引き付ける力・引き寄せる力」
２周目：「やりがいを感じるキーワード」