船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
―人を玩(もてあそ)べば徳を喪(うしな)い、物を玩べば志を喪う― (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.2.22(Wed)
社名:(株)船井メディア
名前:小林 碧

 私は現在、販売部で、物販を担当しています。
 イベントの時は対面販売の形態もとりますが、殆どは月刊「フナイメディア」やHPをとおしての通販のスタイルになります。
 私自身もこの半年の間に忙しさゆえ、だいぶITの通販を利用し、その利便性を実感していますが、以前に読んだ
 井尻千男著「言葉を玩(もてあそ)んで、国を喪(うしな)う」を最近あらためて読み直してみると、考えさせられる部分があります。内容をかいつまんでご紹介します。(ちなみに、この著書のタイトルの原点が、中国の書経にある、「人を・・・」で、今回のタイトルにしたものです。)

《日本人ないしは日本社会から、今急速に言葉が気化している。その原因のひとつは、急速に進んだ流通システムの変化である。物流を円滑にするために、情報が増大し、言葉は記号化して軽くなっていった。言語感覚が重かったら、情報にせよ物にせよ、はなはだ通りが悪くなるからである。
 そこで私たちが忘れてはいけないことは、“経済のために人間があるのではなく、人間のために経済があるのだ”という、平凡な原則。
 そして恐ろしいのは、その先にある“沈黙の経済”、換言するなら “言葉不用社会”である。経済合理性や人件費節約で、買い物しようが、電車に乗ろうが、1日会話なしで生活できる。
 そういう“無言の購買”に慣れてしまったら、いつしか言葉を交わすことが煩わしく、ひいては人間を煩わしいと思うようになるだろう。日本経済の合理主義は、臨界点を超えて言葉を気化し、政治と文化を急速に空洞化している。》 

 ITによる通販はたしかに便利です。ただ必要項目を打ち込むだけの処理のなかで、もどかしいことや不安なことだっていっぱいあります。「本物」の販売システムを目指すなら、そこに温かいサービスの心を添えて、商品をお届けしたい、あるいはイベントだったら、いかに満足していただけるような内容を企画するか、ということをひたすら考えています。
 最近、DMや電話を拒否する方が増えてきました。私も無味乾燥で、マニュアル化された勧誘の電話だったら拒否します。しかしそれは悪徳商法や、しつこい勧誘という実態へのバリアであって、心がけるべきは、ビジネスであれ、プライベートなおしゃべりであれ、相手との楽しく心地よい会話ができるようスキルアップする、あるいはそこまではいかずとも《言葉をたいせつに》しながら築いていく人間同士のコミュニケーションではないでしょうか。
 人の心を大切にし物を大事に扱う人ならば、おのずと《言葉をたいせつに》し、語らいを通して他者との関わりあいを愉しみとしていくでしょう。

PS:先日、月刊「フナイメディア」の取材で、日本画家 アラン・ウェストさんのアトリエに伺いましたが、彼の話す美しい日本語に驚きました。どうぞフナイメディアをお読みくださいますよう。


2周目:「人生の命題  目指せ!ほんもの」
3周目:「お手紙 (テーマ:船井会長に伝えたいこと)」
4周目:「私から皆さまにお伝えしたいこと」

バックナンバー
2006.02.28: ある日、本屋で・・・ (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.02.27: 言葉の形 (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.02.24: 会長宅 (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.02.23: 平成18年新春グループ研修にて船井会長講義の感想
2006.02.22: ―人を玩(もてあそ)べば徳を喪(うしな)い、物を玩べば志を喪う― (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.02.21: “フォーグ”は、電子を集める! (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.02.20: 見つめ直す時間 (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.02.17: 自己実現力 (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.02.16: 船井会長へ (テーマ:船井会長に伝えたいこと)
2006.02.15: 本物商品との出会い (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.02.14: 研修会のレジュメ (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.02.13: すべてのものを大事にする心 (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.02.10: 覇道と王道
2006.02.09: 自分との対話 (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.02.08: 『にんげんクラブ』奮闘中!! (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.02.07: 処理能力の向上 (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.02.06: お客様志向――気のつく人 (テーマ:私が取り入れ始めた“船井流”)
2006.02.03: 意識がすべてを変えていく (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.02.02: イプラスジムトレーニングに参加して (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.02.01: エゴをなくし、良心に目を凝らすこと (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
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