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「6」で紹介したイリアール発行の『ほんものや』目次 (※クリックすると拡大して見られます。) |
6月は梅雨入りして雨が多かったこともあり、一方で体調の悪い原因も治療法も分りましたので自宅書斎で読書をすることが多く、かなりの本を読みました。
ただ、このホームページでは例月のように、きょうも単行本にしぼって紹介しようと思います。が、1冊だけおもしろい単行本か雑誌か分らない本を載せます。私も感心したからです。今月も6冊紹介します。順不同になりますが、よろしく。
ただ、ここ2ヵ月くらいもっとも参考になったのは、すでにこのホームページで詳述しました中矢伸一さんとベンジャミン・フルフォードさんの対談本の『闇の終焉と地球元年』(2012年4月30日 ヴォイス刊)でした。この本はわが意を得ました。ホームページで詳述しましたので今回は紹介する6冊からは外しますが、ぜひお読みください。
1.ところで今月の1冊めは、泉パウロさん著の2012年5月31日に船井本社というか泉さん自ら発刊された当日の「船井塾」の講演用テキストです。
『人工地震最新情報』というテーマで、見事にムダなく要点ばかりがまとめられています。50ページ余りの小冊子ですが、これだけで大事なポイントというか著者の言いたいことが実によく分ります。
有料塾の特別講演用なので、ふつうは入手不能ですが、もし入手できるとしましたなら、ぜひお奨めしたい1冊です。
船井塾塾生には1冊ずつ配られていますので、もし知人に船井塾生がいらっしゃったら、ぜひ見せてもらってください。日本をとりまく世界情勢も分ります。
2.2冊目は、徳間書店より出た池田整治さん著の『脱・洗脳支配』(2012年5月31日刊)です。
著者のマインドコントロール本の1冊ですが、読みますと危機感を感じます。特にマスメディアについて、真実を意図して知らさないと書かれています。
ここでは同書67〜69ページの著述が実例として一番よく分りますから、そこに書かれたことを紹介します。
原発事故によって、現在も日本中で「反原発」の機運が高まっていますが、なぜ新聞もテレビもマスメディアは原発の是非に関する国民投票を全面的に呼びかけないのでしょうか? これこそ国民的議論の最たるものです。なぜ、呼びかけないのか?
その答えは「スポンサーを失いたくないから」です。マスメディアにとってのスポンサーは原発関連だけでなく、支配者である時の政府もクライアントなのです。
天皇陛下のお言葉は、なぜ削られたのか?
その決定的な証拠が、2012年3月11日の「東日本大震災・追悼式典」でした。 あの式典をテレビの生中継でご覧になった方はおわかりだと思いますが、野田佳彦総理のコメントに続き、天皇陛下が皇后陛下とご一緒に国立劇場に設置された慰霊塔の前に立ち、重要なお言葉を述べられました。
その時、ライブ中継していたのはNHKとフジテレビだけ。他のキー局である日本テレビ、TBS、テレビ朝日は式典会場ではなく、南三陸町などの様々な被災地からの中継でした。日本経済新聞社の子会社であるテレビ東京は、どういうわけか終日、東日本大震災関連の番組を放送しませんでした。
局によって中継方針が異なるのはさでおき、私が大きなショックを受けたのは、各局の夜のニュースにおいて、天皇陛下のお言葉が不当に削除された事実でした。特に放射能の危険性に触れた部分であるお言葉は大切ですから、以下に掲載します。
「原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む人々は、住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには、放射能の問題を克服しなければならないという、困難な問題が起こっています」
天皇陛下のこのお言葉にある「危険な区域」「放射能の問題」というくだりに、各局が過剰に反応したのです。
福島第一原発であのような大事故が起き、すでに居住民の甲状腺異常が出始めてしまったというのに、さらに第一原発・四号機が予断を許さない状況であるにもかかわらず、テレビ局は東電を含めた原発マフィアが今でも大切なスポンサーなのです。
その証拠に、現在でも福島第一原発は津波で壊れたことになっています。本当は地震で崩壊しています。こうした報道統制はチェルノブイリ事故もまったく同じでした。
当日のライブ中継を見ていない人々は、夜のニュースで陛下のコメントをテレビがちゃんと放送すると考えてスイッチを入れたのだと思いますが、その重要部分のほとんどが削除されていると「大したコメントじゃなかったのだな」と勝手に思い込みます。
つまり視聴者の潜在意識には、「内容はよく知らないけど、野田総理も天皇陛下も何かコメントした」という情報だけが刷り込まれるわけです。これがテレビというメディアによる「視聴者の飼い慣らし方」であり、考える力を奪う典型的な戦略です(転載ここまで)。
いかがですか?
ともかく本体1,500円のこの本は一見の価値があります。陸上自衛隊の元作戦将校としていま大活躍中の池田さんの本です。ぜひお読みください。
3.3冊目は、いま人気絶頂の朝倉慶さんの『2013年、株式投資に答えがある』(2012年6月9日 ビジネス社刊)です。
マクロに世界経済の現況が分るとともに朝倉さんという著者の人間性も浮きぼりにされています。人間像がよく分ります。
そのことを知って同書の帯に書かれた「金融エリートにはわからないバクチ状態の世界経済を読む」というコトバを読み、内容に首を突っこんでみてください。バクチ好きな朝倉さんとちがってバクチ大嫌いな私が、なぜ彼のことが大好きで、彼の言に惹かれるかは、そのさっぱりした人間性と、分りやすい説得性にあります。
経済人や経営者、そして投機や投資好きな人の必読の書です。
ハードカバー300ページ弱の同書を、私はうなずきながら2時間余で読破しましたが、おおいに考えさせられる1冊です。お奨めします。
4.そして4冊目は、古村治彦さんの『アメリカ政治の秘密』(2012年5月25日 PHP研究所刊)です。私はこの本を副島隆彦さんからサイン入りでちょうだいしました。古村さんは副島研究所(SNSI)の研究員で、大学でも研究している「アメリカ政治の研究」についての若い学者です。
アメリカ政治の本質である「介入」という事実を、日本を実例として分りやすく解明しています。目からうろこの本でした。
私にとっては知らないことが数十%、本当に興味深く参考になりました。
以下に同書の「まえがき」の次の冒頭の文書を紹介しておきます。
本書『アメリカ政治の秘密』は、アメリカ外交を「民主化」「近代化」「管理」をキーワードにして読み解くことを目的にしている。そして、私は、本書を通じて、「アメリカは、デモクラシー、自由市場、人権といった価値観で世界を都合の良いように変革し、管理してきた。日米関係も管理し、管理される関係であった」ということを検証していく。
アメリカは、第二次世界大戦後、世界覇権国、世界の警察官として行動してきた。世界各国に介入し、戦争までも起こしてきた。こうしたアメリカの介入の際に常に唱えられるのが、デモクラシー、自由市場、人権といった価値観だった。アメリカはこうした価値観を、錦の御旗にして世界各国に介入してきた。また、冷戦期は、発展途上国には、「欧米諸国のような近代的な国になることが良いことだ」という近代化理論に基づいて介入をしてきた。
アメリカの外交の基礎となっている民主化や近代化は一見、素晴らしいことのように思える。しかし、アメリカは、こうした誰も反対できない価値観を用いて、外国に介入する。そして、アメリカは、アメリカにとって都合の良い世界秩序や世界のルール作りをしようとしている。これは、現在、日本国内で議論となっている環太平洋パートナーシップ(TPP)を見ても明らかだ。ルールは守る立場ではなく、守らせる立場にある方が有利である。アメリカがデモクラシー、自由市場、人権を世界中に拡散しようとするのは、それがアメリカの国益に適うからである。
そして、アメリカは、介入が終わり、民主化が達成された国々を、今度はアメリカの国益に資するように管理する。そのための人材をハンドラーズと言う。日本を管理する人材は、ジャパン・ハンドラーズである。本書第5章でも書いたが、日本管理路線が本格化したのは、ケネディ大統領時代のライシャワー駐日大使時代からである。それから半世紀経過した。その間、ジャパン・ハンドラーズは、日本の政界に幅広い人脈を作り上げた。それは自民党以外の野党にも広がり、現在の民主党にもつながっている(転載ここまで)。
ぜひ御一読ください。
5.5冊目は増田俊男氏の『「大」発言の「小」冊子』で、主な内容は以下の10項目です。
総 論(P.2) 過去の歴史の清算と新しい時代の始まり
第1章(P.10) EU(欧州連合)50年の苦悩が水泡と帰す時
第2章(P.14) ギリシャはEUの縮図
第3章(P.16) 市場と言う刀でEUを斬りつけるアメリカだが。
第4章(P.18) 強調から闘争へ
第5章(P.24) ラストリゾート・アジアマネーの欧米争奪戦
第6章(P.27) 消去法でJapan as No.1
第7章(P.28) 2013年「歴史の終わり」で世界未曾有の大混乱
第8章(P.30) 逆市場現象
第9章(P.31) 混乱時代に勝ち栗を拾う(転載ここまで)
この本は6月1日に著者が発刊したもので、発売元は増田俊男事務所です。
私にとっては永年の友人であるからか、彼と朝倉さんの本は、内容は別としてなぜか分りやすいのです。論理的には納得します。
そしてやはりともに考えさせられます。本書は40ページで5,000円。これは高いようですが、無料質問付きですし、いま投資したい人は5,000円なら読まれても決して損にならないと思います。
ただ6月27日が無料相談の〆切日ですから、今回は間にあいませんが、彼は毎月このような小冊子を出していますので、興味のある方は毎月読まれても、けっこう参考になるものだと思います。
6.6冊目は月刊船井本舗の『ほんものや』の2012年7月号で、これは宣伝用のカタログでもあります。
7月1日刊で発売元はイリアール(株)で、単行本か雑誌か判断はむつかしいところですが、「美と健康」の最新版、実物紹介付きの単行本と言えないこともないと思い、ここへ紹介することにしました。
同社の電話は0120−147−016、FAXは0120−147−028で、無料で入手できます(月刊船井本舗『ほんものや』
お申込みはコチラから→ http://www.honmono.jp/Item.htm?itemNo=FK99-9997)。
事実非常に参考になりました。
少し商売気がありますが、それ以上に現状の「美と健康」の情報がA4版80ページ弱に満載されています。
私は発行人も編集人もよく知っており、船井本社グループの中の1社がイリアール(株)ですから、ここへの紹介をかなりためらったのですが、この本を多くの人が真剣に読んでいるのを見て、紹介する気になりました。同書の目次は、右上に画像として載せておりますので、そちらをご参照ください。
以上で今月の「参考になった本」の紹介を終ります。今月の紹介書は少し変則になりましたが、よろしく。
なお、先月には、私の最近著『船井幸雄がいままで口にできなかった真実』(2012年6月30日 徳間書店刊)と、佐藤芳直氏著の『これからのリーダーに贈る船井幸雄の言葉』(2012年5月28日 中経出版刊)が発刊されて、ともに話題をよんでいます。
よろしければ御一読ください。
ではまた来月に。
=以上=
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