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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2014年3月17日
読んでいただきたい本 (※舩井勝仁執筆)
   藤岡穂積先生の書(※クリックすると拡大して
   見られます。)

 早いもので父の死から2ヶ月が過ぎようとしています。少し恥ずかしい話ですが、正直に言うと、私は心のどこかで「舩井幸雄は普通の人ではないので、いつまでも生きているものだ」と思っていたようです。それゆえ、父の死は本当にショックであり、なかなか受け容れることができなかったのですが、小なりとはいえ船井本社グループの経営、そしてこの『舩井幸雄.com』のコラムなどを引き継ぐ形で続けていくことに追われている内に、振り返ってみるとあっという間に時間が過ぎて2ヶ月がたったという感覚です。
 この間、多くの方から励ましのお言葉をいただき、また中には超自然的な能力をお持ちの方から父のメッセージをお伝えいただいたりもしております。すべてをご紹介することはできませんが、たとえば昔からお世話になっている宮崎の藤岡穂積先生からは、すばらしい書を何度もいただいております(ページ右上の写真をご覧ください)。
 そうした多くの応援をいただいていることもあり、このコラムでも書きましたが、最近では原稿に没頭している時や眠っている時の夢の中で、私にも父の魂が語りかけてくることが感じられるようになりました。もしかすると、生前よりもいまの方が父の気持ちを身近に感じられるようになっているのかもしれません。
 本当にありがたいことだという感謝の思いを強くするとともに、父の思いをしっかりと受け継いで、すばらしい世の中を作っていかなければいけないという自分の役割に責任を感じ、気持ちを新たにしています。

 さて、今回は父が書いていたコラムの中でも人気メニューだった書籍の紹介をさせていただきたいと思います。不定期ではありますが、できれば1〜2ヶ月に1度のペースでお送りしたいと考えておりますので、本の推薦などもお寄せいただければと存じます。


1.副島隆彦著『靖国問題と中国包囲網』(ビジネス社)

 最初は、『ザ・フナイ』に創刊号から連載いただいており、父が最も共感していた経済評論家の副島隆彦先生の中国関連の本を紹介させていただきたいと思います。副島先生は、中国本はビジネス社から出版することに決めておられ、本書が6冊目の本になります。私は、副島先生から厳しいご意見をいただくことが多いのですが、秘かに(?)副島先生の大ファンで、金融・経済的なものの見方においては多大な影響を受けています。
 ロスチャイルド家とロックフェラー家の関係、ロックフェラー家の中でも現在の当主であるデービッドと跡目の有力候補であるジェイの関係などは、「こんなに何度も話しているのに、まだ覚えられないのか」と怒鳴られながら聞いている内に、自然と頭に入ってくるようになりました。そして、不思議なことにこのことが分かってくると、現在の世界を動かしている勢力のことが理解できるようになりました。
 実は副島先生と父との間でも意見の違うことがあり、そのひとつが「これからの中国がどうなっていくか」ということでした。一方私はというと、いままでの副島先生の中国本は大体読んでおり、大変参考にさせていただいています。そういう意味では、中国に対する考え方は父より副島先生に近いと言えるのだと思います。

 例えば、いまの習近平体制は、真面目にシャドーバンキングの問題などに取り組んでいこうとしており、かなりの痛みは伴いますが、中国はそれらの痛みを乗り越えて発展を続けていくのだということが、おかげで私も分かるようになってきました。
 本書では、冒頭に昨年末の安倍総理大臣の靖国神社参拝の問題の解説が書かれています。実は、私はこの件に関してもほとんど副島先生と同じ意見なので、本書を紹介させていただこうと決めました。それ以外にも、香港は中国に対する海外からの資金の入り口ではなく、本質的には出口である話や、旧満州が中国の穀倉地帯になっていくであろうというお話はとても新鮮で勉強させられることが多く、大変参考になりました。

 なお、5月15日(木)、16日(金)の二日間、副島先生をお迎えし、熱海にて合宿形式の船井塾の勉強会を開催します。副島先生に怒鳴られながら夜遅くまで金融・経済や時事問題などについての議論を深めていく、とても激しいけれど、意義深く楽しい会です。少々高額なセミナーですが、高島康司先生と『マトリックスの真実』の佐々木重人さんにもゲスト出演してもらう予定ですので、勇気のある方はぜひ、船井本社の重冨(しげとみ 03-5782-8110)までお問い合せください。

2.川田薫 はせくらみゆき 山内尚子著『新生地球の歩き方』(きれい・ねっと)

 その船井塾で昨年の12月にご講演していただいたのが、アーティストのはせくらみゆきさんです。はせくらさんが私をはじめとする塾生の皆様に、「舩井幸雄の意志を十分に受け継いでいない」と叱咤激励くださったことを私がすなおに受け入れたことで、急速に親しくさせていただけるようになりました。
 著者のひとりでもある山内尚子さんの出版社きれい・ねっとで、私の『にんげんクラブからのメッセージ 舩井幸雄が一番伝えたいこと』と同じタイミングで出版されたのが本書です。比較は意味のないことですが、私の本も結構良い本だと思う一方、本書は文字通り次元が違う本で、その完成度の高さには改めて本書を読み直してびっくりしています。
 これからの世の中がどうなっていくか、スピリチチュアルな観点で言うとアセンションがどういうものかという非常に難しいことを、基本的な知識であるチャクラの話なども踏まえて、こんなに分かりやすく表現できているのは奇跡のようなことだと真剣に思います。
 「心と魂の扉が完全に開いているので、すべての存在物との対話が自由にできるようになりました。私はこの状態を選択します」という真言が紹介されており、実はこれが本書が伝えるべきことのすべてなのですが、スピリチュアルに詳しい方はもちろん、論理的なことだけしか信じたくないと思っている方にもお読みいただきたいと思います。どんな方にとっても、じっくりと感じながら読んでいただければきっとご満足いただけると思います。

3.神田昌典著『不変のマーケティング』(フォレスト出版)

 はせくらみゆきさんから近い内にご紹介していただくことになっているのが、経営コンサルタントの神田昌典先生です。神田先生にとってはご迷惑な話かもしれませんが、誤解を恐れずに大胆に言うと、舩井幸雄亡き後、舩井幸雄的なコンサルタントの第一人者は神田先生だと思います。
 具体的には本書をはじめとする数多くの先生の著書を手にとっていただければと思いますが、如何にものを販売するかというマーケティング、セールスプロモーションを徹底的に単純化して分かりやすく説けるのが神田先生や父の真骨頂だと思います。
 本書は今年2月に発刊された新著ではありますが、紹介されている文章は10年以上前に書かれたものです。でも、だからこそ、いまの時代のマーケッターたちが見落としているセールスの原点が紹介されています。だからこそ、上記のようにこの分野での父の後継者は、残念ながら船井総研のコンサルタントではなく神田先生なのだというのが、私の言い分なのです。
 読み進めると、1999年に出版された神田先生の代表作『あなたの会社が90日で儲かる!』(フォレスト出版)の新聞広告が「舩井幸雄氏注目!」という大見出しで打ち出されたことなどが紹介されており、ちょっとしたシンクロニシティまで感じてしまいました。どんなにカッコをつけても、売れなければ何もならないし、儲けなければ意味がないという舩井幸雄が最期までこだわり伝え続けた真実を、本書で確認していただければと存じます。

4.井上剛一著『いまの自分を超える51の思考法』(ビジネス社)

 実は今回、本の紹介をさせていただきたくなったきっかけはビジネス社の唐津社長から本書を送っていただいたことでした。著者の井上剛一社長は先週、住宅業界の革命児と紹介させていただいた澤田升男先生の親友であり、詳しくは本書を読んでいただければ分かりますが、そのすさまじい生き様は多くの方の共感を呼ぶことを確信しています。
 本書で私が最も共感したのは、「利口を演じる馬鹿では仕事にならない。馬鹿を演じる利口にならなくては。」という言葉です。私は、利口を演じてしまう馬鹿な自分への自戒の言葉だと受け止めましたが、これは澤田先生にも共通する営業の基本だし、人生の基本になるべき考え方だと本当に心に沁みました。
 難しい本ではありませんが、誰よりも真剣に馬鹿を演じている一人の経営者の姿を通して、日本の未来を感じられる良書ですので、よろしければご一読ください。著者の心情の吐露されているあとがきの一部を紹介させていただきますので、ぜひメチャクチャすばらしい馬鹿な一人の男の生き様を感じていただければと思います。

(引用開始)

 この本には、私の経営者としての考え方のほか、アイジー(井上さんが経営する株式会社アイジーコンサルティング、リフォームから新築住宅まで住まいのトータルサポート企業)の幹部たちとの対談が掲載されていますが、この本の最大の目的は、「逃げない心があれば大丈夫」とみなさんにわかってもらうことです。私たち幹部も、本当はみんなたいした人間じゃない。特別秀でたところもない、無能な奴らの集まりですが、唯一、「逃げなかった」ということだけで、ここまれこられたのは紛れもない事実。何者でもない1人ひとりが、その場から逃げずに、1つのところで命をかけて挑んできた。それが今の自分たちをつくっているし、今の会社をつくっているのです。一所懸命と言えます。

(引用終了)


5.ヨグマタ 相川圭子著『怒りのエネルギーを幸せに変える』 (宝島社)


 ヨグマタ師は日本人女性でありながらヒマラヤ聖者のサマディーを極めた素晴らしい人で、近年、日本で積極的に著書を発表されています。私も5年ほど前に面識をいただき、多大な教えをいただいています。本書もご贈呈いただいたのですが、ちょうどあることで大きな怒りを爆発させてしまった時に、偶然に本書を手に取ることになり、ここでもシンクロニシティを感じたので紹介させていただきたいと思います。
 すでに紹介させていただいた『新生地球の歩き方』と同様、分かりやすい言葉でこの世の真理について教えてくださっており、例えば、怒りは火のエネルギーを間違って使っているもので、毒を作ってしまうということが解説されています。私も、大分怒りのトラウマからは解放されたように思っていますが、時々それがコントロールできなくなることがまだまだあります。
 反省はするのですが、それをじっくり見つめてやることがクリーニングにつながり、決して無理矢理のプラス発想をすることがいいことではないことが、分かりやすく紹介されています。季節は3月、あの東日本大震災から3年が経ちました。あの時に、感じた日本人がひとつになった絆が薄れてきてしまってきたように感じる昨今、今一度ヒマラヤ聖者の叡智に触れてみることも悪いことではないと感じています。
 少しおかしな話を紹介すると、2011(平成23)年3月11日の東日本大震災の当日、父はいま私がこの原稿を書いている船井本社の会長室にいました。熱海まで車で10時間近くかかって帰ることになったり、その後大事な口腔の手術の当日、計画停電に当たってしまって苦労したことなど、どうもあの震災が父の命を縮めた原因になっているとも感じられます。
 実は地震の30分ぐらい前、あることで父は非常に大きな怒りを爆発させていました。もちろん、すべては必要・必然・ベストですので、それもよかったのですが、あの時の父の怒りを幸せに変えていくことができれば、本当にすばらしいことだと思います。私にとって本書は、そんな震災を思い出させてくれる大切な1冊なのです。

 数ある本の中から、皆さんにもぜひこの世の本質を解き明かしてくれる本に巡り合っていただきたく、今後もこうしてご紹介させていただきたいと思っています。ご参考にされながら、以前の私の連載ではありませんが、ぜひご自身の直感力を発揮して探してみてください。きっと、あなたにピッタリの1冊が見つかると思います。
                                            =以上=

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