トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　毎年、オープンワールド時代からの欠かせない恒例行事として、登壇いただいた講師の先生の本の直売サイン会があります。「舩井フォーラム2015」でも著作のある先生には大会場、小会場、特別会場に関わらず、サイン会をしていただくことが多いので、会期中ずっと会場にいらっしゃるお客様は、数十冊の本を抱えて帰られることも珍しくありません。
　なかなか会えない先生と触れ合える貴重な機会、今回もサイン会は大人気で、列に並んでくださったのに本が売り切れてしまって買えなかった方、本当に申し訳ありません。私が竹田和平さん、小川雅弘さんと出版させていただいた『智徳主義【まろＵＰ！】で《日本経済の底上げ》は可能』（ヒカルランド）もおかげさまで売り切れていました。今回から２週にわたって今年の舩井フォーラムに登壇してくださった先生のご本を何冊か紹介したいと思います。

１．植原紘治・ひすいこたろう『ゆるんだ人からうまくいく。』（ヒカルランド）

　父・舩井幸雄が２０年以上前に「ルン・ルの会の植原先生のサイバーリーディングはすごい。数ある速読法の中でも群を抜いている」と言っていて面識があったのですが、昨年からにんげんクラブでルン・ルを始めるようになりましたので、参加させていただくようになりました。本書の出版の企画があり、それなら今年はぜひ、ひすいこたろうさんとの植原先生のコラボ講演をお願いしますという流れで、舩井フォーラム登壇の運びとなりました。
　一緒にコラボしてくれたひすいこたろうさんは、わかりやすく面白い自己啓発本を書かせたら、今右に出る者はいない若い人に絶大な人気のある天才コピーライターです。以前に書きましたが、原稿のネタにしようと思って下心を持って読むとひすいさんの本の良さはわからないのですが、リラックスして読むといま自分が悩んでいることの解答が開いたページにちょうどあるというそんな作家です。
　会場では、植原先生が５０００人のホール中を歩き回ってエネルギーを会場いっぱいに満たしてくださいました。これはルン・ルをやっていただいているのですが、もしかしたら、本当に死ぬような体験ができるようなそんな瞑想な境地に連れて行ってくれるものです。講演は短い時間でしたので、大半の方には先生の魅力を存分に知っていただくまでには至りませんでしたが、この本の中では、ひすいさんの絶妙なインタビューによって先生の半生のすごい体験から、能力を存分に引き出す脳力のしくみまで、とても平易なイメージしやすい文章でつづられています。
　スピリチュアルに興味があっても、独特の極端なぶっとんだ感じを嫌う人も多いのですが、この本ではひすいさんが、ごく一般的な感覚の持ち主の目線を失わずに質問しているので、精神世界の入門編としても、おすすめです。ただ、内容は後半につれどんどん濃くなっていくので、私の周りの長年精神世界や哲学を勉強している人にも、とても好評なようです。
　本の中では、私のことにも触れてくださっており、「ルン・ルとは死の疑似体験」と何気なく話したことを植原先生とひすいさんがほめてくださっていて恐縮な気分です。ここまでのことを伝えられるタイミングとしてはベストで、まさに時宜を得た出版だと思います。
　いままで、呼吸法や瞑想に興味があっても続けられなかった私のような方も、とてもシンプルに、心身をゆるめることの大切さに気がついてもらえると思います。実はここ数年読んだ本の中でも最高の本で、いつも傍らに置いておきたい本になりました。

２．高橋呑舟著『宇宙のしくみを使えば、すべてがうまくいくようになっている』（徳間書店）

　講演直後のサイン会で１番売り切れるのが早かった本です。講演が終わったとたん、長蛇の列ができていました。次世代の奇跡の農業として、安倍昭恵さんなども足しげく勉強に通われている高橋さんのアートテンテクノロジーの秘密を存分に語っている１冊です。　農業の分野で、脚光を浴びているアートテンですが、活用して事業の売り上げを伸ばし、社会貢献に寄与しているビジネスの分野は多種多様です。
　比較的安価にはじめられるという長所もあり、放射能の影響を受けない麹づくりに成功している東北の旅館の女将さん、つわりが軽くなるラーメンを出す飲食店、渋谷の交差点で交通事故の激減に寄与しているデジタルボードを商う広告代理店など、面白い事例はみなさんを引き込むと思います。高橋先生が本の中で何度も触れてらっしゃる「利他愛」ですが、やはり人に与えることを真っ先に考えている方には、同じような志を持った人が率先して集まってくるのだなぁと胸が熱くなりました。
　「意識・潜象・量子」というサブタイトルがついていますが、意識が奇跡を起こすことが無理なくなされる時代が本当に近づいてきているのだということを改めて実感させられた１冊でした。
　書かれている内容はかなり高度で、なかなか理解できないところもあると思いますが、私も何度か読みなおして理解を深めたいと思っています。宇宙情報を取り入れ、未成仏の霊を霊界に返し、ホツマツタエから「あわの歌」や「トホカミエヒタメ」を紹介し、出雲や伊勢と並ぶ真名井神社の大切さを解説して、般若心経を量子論で読み解き、利他愛を説いている本です。
　私には難しすぎる本ですが、いまは植原先生と高橋先生をおっしゃっていることを読み解くことが一番大事だと思っていますので、今週はまずこの２冊を紹介させていただきます。
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