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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年10月7日
成功する考え方 (※舩井勝仁執筆)

 アメリカの景気後退の観測が広がったということで、またもやアメリカの株が急落し、それに引きずられるように日本株を含む世界中の株式が大幅に値を切り下げました。一時的には、いよいよ大きな金融崩壊が始まったかと身構えましたが、やはり今回も日本株で言うと、20,000〜22,000円のレンジの中の動きで、金曜日のマーケットの動きを見ている限り、まあ何とか落ち着くのではないかと思われます。
 それにしても、大きな材料もなく株はよく下がります。そして、何とかなるというコンセンサスができると、今度は金余り現象を背景にアメリカなら史上最高値、日本なら22,000円を超える水準までスルスルと上がっていくということを繰り返しています。大きな矛盾が溜まっていつかマーケットは爆発するに違いないというコンセンサスも共有しているので、ちょっとした材料に市場は大きく反応しますが、マーケットの流れが変わったことを確認すると戻ってくるということの繰り返しをしています。
 テクニカルな見方でマーケットを見ている人の話を聞くと、日米の株式は長期下落の波に確実に入ったようで、日経平均で言うと1万円を切るところまで切り下げるはずだということを教えてくれました。これは、為替のチャーチストも同じようなことを言っていて、80円を超える円高になるはずだというのです。ただ、正直に、素人ながら私の実感で言うとそんなことはないだろうなあと感じています。
 株式で言うと、GPIFや日銀など理論値を無視して買い上げる大きな鯨がマーケットに存在していますし、日本政府や日銀は最新のMMT(現代貨幣理論)等の考え方で言うと、無尽蔵にお金を創造することができるので、株式の下落を黙って見過ごすようなことはしないだろうと思います。では、なぜ過去には1万円を切るような株式の下落を容認していたのだという話になりますが、アベノミクスで異次元の量的緩和というルビコン川を渡った日本政府はもう後には引き返せないと思うからです。
 何を買えば(あるいは売れば)儲かるかといった細かい銘柄のことは分かりませんが、大きな目で俯瞰すれば、金融マーケットは政府がコントロールするマーケットになったので、それが崩壊するまでは大きなレンジからは離れないし、意外にも政府の意図はある程度は実現することが確認されてきているように私は思っているのです。私の見方が正しいかどうかは分かりませんが、そのような大きな世の中の流れをそれぞれの感性で掴むことが大事だと思っています。
 
 人間関係はつまるところ、「距離感」なのだと最近とみに思います。踏み込み過ぎないことだけが「距離感」なのではなくて、その時々によってお互いいい感じの心理的距離で寄り添うことなのでしょう。
 最近、私に「私の1番苦手なことは『人を誘う』ことなんです」とお話しされた知人がいました。「いやね、誘いたいこと自体は相手が喜びそうな内容なんですよ。でもね、断られたらどうしようと言う思いが先に立ってしまう」とのこと。幼稚園の頃、公園でブランコ遊びをしていた友達を砂場に誘ったら断られて、それから以来だそうです。そんな小さい頃のことをよく覚えているなと感心したのですが、大変ビジネスがうまくいっている経営者の方でしたから、そのナイーブさとのギャップが印象的でした。
 後日、書棚を整理していたら件の知人に読んでもらいたい古い1冊を見つけ、送っておきました。舩井グループの発信物やセミナーにも最近よく登壇していただき、最近イスラエルにもご一緒した実業家の片山エリコさんが15年ほど前に旧姓で書かれた『荘司エリコの成功する考え方』(こう書房)という本です。
 主婦だったエリコさんが、セールスレディとして世界レベルに大成していく半自叙伝なのですが、父も2004年12月10日の「いましらせたいこと、言いたいこと」にエリコさんを取り上げていました。彼女の魅力は笑顔で開運の秘密だと父は書いています。この本の中でも、エリコさんは笑顔で自分自身の道を開き、頑なな性格で人生を迷走していた女性を何人もビジネスの世界で成功させています。
 早速本を読んだ知人からメールが届きました。「作者が成功したのは間違いなく『誘う力』ですが、事業を始めた当初、自宅のリビングに1日中座り込み、日がな電話をかけていた場面が印象的でした。『その時の部屋のフローリングの木目の1つ1つまでいまでも鮮やかに思い出せるくらいです。そのくらいするとお金持ちになるのは簡単なのです』というくだり、私にも初心を思い出させてくれました。
 自分の志に向かってここまでの強靭な精神力が持ちこたえられるか、それは人それぞれだとは思いますが、そこまでできない人にもきっと役に立つであろう『距離感』を教えてくれるエッセイでした。舩井さんありがとう」とのことでした。皆様にも読んでいただきたいです。
 片山エリコさんが率いるサクラF奉仕団の皆さまと本当に仲良くさせていただくようになりました。ビジネスの成功を奉仕の世界に応用して世の中を変えていく決意をしている奉仕団の皆さまとこれからも緊密に交流させていただきたいと思っています。
                                            =以上=

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