トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　先日、トータルヘルスデザインの近藤太郎社長から会報誌「元気な暮らし」の新年号掲載のためのインタビューを受けました。最初の頃は父が太郎さんのお父さまで同社の創業者でいらっしゃる近藤洋一社主からインタビューを受けていたのを、太郎さん（太郎さんの前はお姉さんの当時の近藤洋子社長からもインタビューを受けていました）や私が引き継いだ形で続けてくださっています。
　
　来年2020年はどんな年になるのかという話をさせていただいたのですが、毎年、私にとっては一番早い来年の予想をさせていただく機会になっています。金曜日の朝にこの原稿を書かせていただいているのですが、この週末も大規模な台風の上陸が予想されていて、被害が心配されています。後で、触れる「五風十雨（ごふうじゅうう）」（五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る、ちょうど過ごしやすい状態）とは、ほど遠い事態がどうも頻発しているようです。
　この傾向は来年も続くだろうと思います。異常気象はもはや異常ではなく常態となってきました。この状況は人間の営みがどのように改心されてもそんなに急には変わらないだろうと思います。ただ、人ができることは大きくはありませんが、人間に生まれてきたものの務めとしてそれをじっと見守りながら微力でも影響を与えていきたいという思いが大事なのだろうと思います。

　異常な状態が続くのは、金融マーケットも同じです。ただ、こちらの方は、人間が人為的に作ったものなので、より私たちの見守りが有効だと思っています。お金のことを少しずつ勉強していって、未来のあるべき経済や金融のあり方を伝えていくことで、世の中が少しはマイルドなランディングができるようになればいいなあと思っています。
　目先は、為替で言うと多少の飛び出しはありますが、1ドルが105円〜120年、日経平均株価で言うと20,000円〜22,000円のレンジで大まかには動くだろうと思います。逆説的ですが、そんな中でみんながブラックスワンを探し求めていますが、どうもブラックスワンではない要因で今回はハードランディングが起こるのではないかという見方もあるようです。まだ、しっかりと掴めていませんが、一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生等の「失敗の本質」（ダイヤモンド社）ではありませんが、例外を探すのではなく、本質にアプローチした方がいいかもしれないと思うようになりました。

　先週、kan.さんの「五風十雨〜見守るということ」盛況のうちに終わりました。11時開始18時30分終了といつも通りたっぷりとした濃い時間で、ご参加くださった皆様、長丁場お疲れ様でした。ありがとうございました。
　静謐と緊張感の中に、これまでより一体感のある和やかな空間になったのではと思いました。「Kan.さんは超プロですから大会場の隅々まで自然に想いを届けてくださるのは毎回もちろんなのですが、いつもよりリラックスしてお話ししてくださったような気がして、少しkan.さんを身近に感じることができました。ずっと参加してきてよかったと思いました」という感想を寄せてくれた会員さんがいました。
　私も同じことを感じていました。毎回必ず、自分の身体にしっかりと向き合うためのヒントをたくさん散りばめてくださるのですが、生を受けてから知らず知らずのうちに持っていた自分の身体への概念を取り払い、リセットして本質的に自分の身体に近づくワーク、今回もkan.さんらしいものをたくさん取り入れてくださいました。
　「身体の凝りは、自分への凝り固まった思い込みから生まれるのかも知れないな、と『病は気から』ということの本質を改めて考えました。凝り、思い込みの枠が外れると、パフォーマンス能力が上がり、何もスピリチュアルに頼らなくても、シンクロが起こったり、停滞していた自分の問題がスムーズに流れ出すということを日常の奇跡として実感するのではないのかな、そんな風に考えました。」この感想も先ほどの会員さんからです。極めて自然に「教えないで気づかせる」をそれぞれのレベルに合った形で授けるkan.さんに改めて畏敬の念を覚えました。
　今回、会場で先行発売した「kan.さんに訊く。Vol. 2」も完売で大好評でした。これをまとめたこだまゆうこさんの筆力がすばらしいのと、Kan.さんのお話の本質に迫れているからなのか、活字を読んでいるという感覚がまったくなく染み入るように吸収されていく感じがする不思議な冊子に仕上がっています。お越しになれず、気になっていた方はぜひにんげんクラブまでお問い合わせください。
　また、その時の私の感想などを書いたにんげんクラブのメルマガもぜひお読みください。よろしくお願いいたします。
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