船井勝仁トピックス

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このコーナーでは、船井勝仁が注目しているもの、オススメの本・お店・企業などを紹介していきます。
船井勝仁が注目しているもの

秋山木工グループ、感動の修了式!
〜昔ながらの丁稚(でっち)スタイルで、“本物の職人”を育てる会社〜

船井勝仁写真

修了式の様子。
修了式の様子。

 船井勝仁 船井本社社長が自著『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(徳間書店)でも紹介し、注目している会社に神奈川県の(有)秋山木工という会社があります。
 秋山木工は、宮内庁や有名ホテルでも使われる特注家具を製作する会社です。製品のすばらしさもさることながら、いま、大変注目を集めているのが、その社員(職人)の教育法です。
 それは、同社社長の秋山利輝さんの著書『丁稚のすすめ』(幻冬舎)にも詳しく書かれていたり、最近テレビでも取り上げられていますが、新入社員を本物の木工職人に育て上げるために行われる厳しい修行法です。
 まず、秋山木工に入社すると4年間は寮に住み込み、まともに休めるのはお盆とお正月だけなのだそうです。携帯電話も恋愛も一切禁止で、親との連絡も手紙だけとのことです。そしてその4年間の修行を無事に終え、試験に合格すると晴れて「職人」となれ、さらに次の4年間は「職人」として「お礼奉公」で傘下のグループ会社で働くのだそうです。そしてその後はなんと、自動的に退職し、つまり丸8年で秋山木工を巣立って行くシステムなのだそうです。
 このようなシステムをとる理由について秋山社長は、「どこに行っても通用する、みんなに愛される“本当の職人”をひとりでも多く育てたいからです」と話します。
 実際、8年目で25歳の職人さんは、約50万円の給料をもらうまでになり、秋山木工を巣立っていった職人たちは30年間で約50人にのぼり、現在、いろいろな場で活躍しているのだそうです。
 そんな昔ながらの厳格な「徒弟制度」を現代で実現している秋山さんは現在67才ですが、ご自身も中学卒業後、厳しい徒弟制度で一人前の職人になり、27才の時に今の会社を設立されたそうです。「日本の職人の一流技術は、世界に誇れるものです」と、秋山さんは明るく胸を張られます。
 今回は、今年の10月31日にハウスクエア横浜の大ホールで行われ、船井勝仁もゲストとして招かれた、修了生4名の感動の「第24回 修了式」の様子をレポートします。



修了生4人の入場の様子。
 本日の修了生は、男性2名、女性2名の計4名です。入社したのは8名ということなので、半数の人が4年間の厳しい修行生活を耐え抜き、晴れて今日の日を迎えられたことになります。
 修了式には、4名の修了生のご両親や卒業校の担任の先生なども参加されていました。その他、会社の関係者や秋山社長の友人、秋山木工を巣立って行った卒業生や現在同社で見習いをしている研修生など、総勢120人以上が一堂に会し、盛大なものとなりました。

秋山社長(右端)より修了生それぞれに修了証が手渡されました。
 修了式は正午頃に始まり、昼食を食べながらの式典となりました。
 まず修了生4名が入場し、高砂席(?)につくと、秋山社長より修了証が一人ひとりに手渡されました。
 その後、「見習い」から「職人」になれた証として、職人が着ることのできる、それぞれの名前と「職人」の文字の入った法被(はっぴ)が着せられました。
 見習い期間中は本当に厳しい生活だったようです。

「職人」の証のはっぴが一人ひとりに着せられました。
 まず入社が認められると、男女関係なくバリカンで頭を刈られるのだそうです(これは最初だけだそうです)。そして毎朝5時に起きて、朝礼前に町の掃除なども行っていたそうです。毎日のことをレポートに綴り、それを兄弟子たちがチェックするのが日課だそうです。そして、毎日の食事の準備や掃除などの用事をこなしながら、現場で先輩職人のサポートをしながら家具作りの基礎をしっかり学んできたのだそうです。
 休みといえば、お盆とお正月くらいで、土日の休みはないほどの厳しさで、「体調管理も仕事のうち」ということで、風邪をひいたらクビにされるというほど、厳しいものだったのだそうです。

修了生松浦さん(左)の作品が注目を集めています。
 そんな厳しい4年間をやり遂げた4人が、晴れてこれから一人暮らしを始めるということで、それぞれに電子レンジや炊飯器などの豪華なプレゼントも贈られていました。
 実際、会場入り口に展示されてあった、4人の修了生がつくった本棚や食器棚などの作品はどれも、まさにプロの出来ばえで、細部まで丁寧にバランスよく作られていました。4年間の修行の成果が充分にうかがえるものでした。
 4人の修了生のレベルは皆高いようで、その一人の松浦尚見さんの作品などは、「技能五輪全国大会 家具競技」で何度もメダルを獲得したほどだそうです。




修了生が少しづつ揃えていった、名前入りの数々の道具。
 修了生が実際に使っている家具づくりの手道具も展示されていました。一人ひとりがとても多くの道具を使っていることに驚きです。これらは、毎月のお給料11万円の中から購入したものや、自ら作ったものもあるそうです。道具を少しずつ増やしていくことも、大きな楽しみなのだそうです。




修了生の一人、岡田雅志さん(左)の作品の前で船井勝仁とともに(右)。
 修了式の後半は、研修期間中にわが子のレポートを見た親御さんからの励ましのメッセージなどが読まれ、感動を誘いました。
 この4名の修了生の挨拶の言葉の中には、「4年間の間に何度も会社を辞めようと思ったけど、この修了式に親を呼んで、安心させてあげたかったから、これまで頑張れた」とか「自分ががんばって、親や家族孝行がしたい」や、「これまで自分は何でも中途半端だったから、何か一つのことを成し遂げたいという思いで入社した。この日を迎えられてうれしい」など、家族を大切に思ったり、真剣な生き方を感じさせる言葉が目立ちました。



秋山木工卒業生達の挨拶。見習い仲間と結婚して夫婦になった人たちも何組かあるようです。
 来賓の中には、秋山木工を“卒業”し、それぞれの場で活躍されている先輩方も多く出席していました。
   「見習いを終わった後の方が実はきびしいと思うが、秋山木工での修行で、職人としてどこに行ってもやっていける基礎は身に付きます。これからもがんばってほしい」という力強い言葉などが贈られました。実際、秋山木工のOBの中には、いまや家具業界でカリスマ的な存在になっている人もいるそうです。



入り口でお出迎えの、今年入社の研修生7人。
 最後に、今年の4月に入社したばかりの研修生7人の紹介がありました。もともと入社したのは9人だったそうですが、現在残っているのは7人です。ほとんどが20才以下で、坊主頭に作業着を着た研修生は初々しく素朴な感じで、いわゆる“イマドキの若者”とのギャップを感じさせました。
 きっと彼らは、今日の先輩たちの晴れ姿を目の当たりにし、自分たちも同じように修了式でステージに立てる日を夢に描いて、これからも日々の厳しい修行に励んでいくのだろうなと想像させました。



お土産の、桐でできた手作りの貴重品ボックス。
 来賓の方々にはお土産として、修了生4人が協力して、夜なべして作ってくれたという貴重品入れが贈られました。








秋山社長(前方左から2番目)と船井勝仁(左)。
 この修了式を通して、秋山社長の、人を育てることや人とのつながりをとても大切に思う心意気が強く伝わってきました。そして、大量生産・大量消費の時代の流れにも決して流されることなく、これまで日本伝統の職人の技を守り抜いてきた力強さと、木のぬくもりが伝わってくるような感動の式典でした。








〜〜船井勝仁の感想〜〜

 「日本を救うのは職人の力」という信念のもと、本当に厳しい修行の日々を課している秋山社長。年々、職人に対する要求レベルが上がっているとご本人がおっしゃっていました。
 今回、見事職人と認められた4人をはじめとする有意の若人が明るい未来を作ってくれることを実感できた感動の修了式でした。


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