船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
麻とは?
2016.11.29(Tue)
社名:(株)本物研究所
名前:長 博信

10月25日、大麻取締法違反(所持)の疑いで元女優が現行犯逮捕されたというニュースが、マスコミで大々的に取り上げられました。もちろん、これは日本の法律のもとでは違法であり、許されることではありません。

ただ、世界に目を向けてみると、アメリカのいくつかの州をはじめとして、オランダやスペインなどでは合法扱いとなっています。医療用大麻については、アメリカの半分の州とカナダ、ドイツ、イギリスなど10か国で既に使用されており、腰痛や慢性通、癲癇(てんかん)、末期エイズ患者の食欲増進、癌の化学療法の副作用である吐き気の緩和などに処方され、その他の多くの疾患の治療で効果が得られているということも事実です。

■麻は世界中の人々の暮らしの中で、活用されてきた植物
麻は、古代中国、インド、エジプト、アッシリア、ペルシャ、ギリシャ、ローマ、縄文などの人類の文明発生とともに栽培されており、食べ物、繊維、薬などとして人々に活用されてきた比類なき植物です。
日本では1万5000年以上前の縄文時代初期には、既に麻は日本の広い地域に生育していたということや、縄文人が非常に古くから麻を様々な形で使用していたことが、遺跡の 発掘などから明らかになっており、縄文時代という名称に使われている「縄」は麻縄ではないかともいわれています。

そして、弥生時代の登呂遺跡からは、たくさんの麻布片が出土している他、7世紀後半〜8世紀前半に編まれた日本最古の和歌集である「万葉集」の中にも、麻を詠んだ歌が二十八 首納められています。

また、日本では古来より神道において大麻は罪・けがれを祓う神聖な植物であり、大麻は神様の印とされ、神事に使われてきました。伊勢神宮のご神体である天照御大神(アマテラスオオミカミ)すなわち、命の源である太陽の御印が神宮大麻(神が宿る大麻)といわれているため、神棚にお祀りする伊勢神宮のお札は、大麻の繊維でできています。

麻は、人名や地名としてもたくさん残されています。
麻が90日で成熟するように、元気にすくすく成長して欲しい」という願いを込めて「麻子」「麻里子」という名前をつけたり、多摩川という川は、「麻が多く栽培されてきた川」という意味です。麻布という地名も麻に関係しています。
このように、麻は日本の生活や文化に密接に関わりながら、日本人に1万年以上に渡って親しまれてきたものなのです。

麻は、現在も世界中で種子や繊維を採る目的で栽培されています。
「麻の実」が必須脂肪酸のオメガ3やオメガ6、必須アミノ酸であるタンパク質を豊富に含んでいる食品であるということから、栄養バランスに優れ、栄養健康成分が突出している「スーパーフード」として、近年、再注目されています。 オメガ3には、テロメアの短縮を予防し、老化を予防し、炎症も抑制する働きがあるほか、ガンに対する効果については、@前ガン細胞の成長を抑制する A新しい腫瘍の発生を抑制する B腫瘍の成長を抑制する C腫瘍の広がりを抑制する Dガンによる体重の減少を抑制する E手術後の回復を促進する……といった効果があります。

■「大麻取締法」について
日本では、1948年に制定した大麻取締法により、カンナビノイドを多く含む「花穂」と「葉」の利用を禁止していますが、「茎」「種子」を由来とする製品の使用は認めています。
しかし、第2次大戦前までは、日本全国で大麻は栽培されており、衣・食・住・自然薬などとして幅広く利用されていたのですが、戦後になって大麻は大麻取締法という麻薬取締法とは別の法律で規制されるようになりました。

大麻を覚せい剤やヘロインなどと同じ麻薬だと思っている人が多いようですが、実は大麻は麻薬ではありません。覚せい剤やヘロインなどの薬物は麻薬ですから、麻薬取締法という法律で規制されていますが、大麻は麻薬ではないので、禁断症状や精神的な依存もなく、大麻自体を原因として狂暴な行動を起こしたり、犯罪に関係のある行動をするということもないのです。したがって、大麻は麻薬取締法とは別の大麻取締法によって規制されています。

では、大麻取締法は何かというと、「大麻の取り扱いについて免許制度を採用したものであり、無免許で大麻を栽培したり、所持してはいけない」という法律です。
日本だけでなく、世界各地に生息し、古来より人々の生活や文化に役立ち親しまれてきた麻の栽培や所持を免許制度にし、法制化したということは、理由や目的があるはずです。
しかし、この法律には、驚くことに法制化する目的が記載されていないのです。

■CBDは海外で注目されている機能性成分です
2015年にオバマ大統領が、「昔は大麻を日常的に吸っていた」と発言して話題になりました。
アメリカでは、人道的な観点から医療用大麻を州レベルで合法化してきており、1996年のカリフォルニア州から始まり、現在では、アメリカの23州とワシントンDCが医療用大麻を合法化しています。また嗜好品としても大麻を合法化し、酒やタバコと同じように課税して管理する州が4州あります。

麻には、カンナビノイドと呼ばれる生理活性物質が含まれています。
その中でよく知られているのは、マリファナの主成分として有名なTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)と精神作用のないCBD(カンナビジオール)です。

しかし、アメリカの連保政府はマリファナ禁止政策を取り続け、CBDはマリファナの主成分であるTHCと同様に厳しい規則があり、医薬品としては使用できなかったため、民間人による住民投票によって、州レベルで政策を変えてきたという歴史があります。CBDだけを合法化している州も11州あります。
尚、THC含有率が0.3%未満の産業用大麻由来のCBDは、50州すべてで合法です。

■CBDが注目を浴びるようになったのはいつからか?
精神作用のないCBDが注目を浴びるようになったのは2013年の夏です。
重度のてんかんを患う少女がCBDの摂取により、それまで1週間に300回あった発作が、ナント1回程度にまで減少しました。その事実を全米でCNNの医療番組が取り上げたことをきっかけに、CBDが一気に世間に知られるようになりました。
現在では、数多くの会社がCBDを含めた医療用・嗜好用大麻のビジネスに参入して、様々な商品が販売されています。しかし、連保政府の規制があるため、法律上は食品として扱われています。
現在は約3,000億円の市場規模ですが、2020年には医療用・嗜好用と合わせて4.2兆円産業になると予測されています。

世界で最も使われている医学・生物学系の学術データ『MEDLINE』によると、CBD(カンナビジオール)は、1000論文を超える研究がおこなわれており、その中で動物や人の臨床試験を実施して論文になったものが、約100疾患もあります。

CBD を使用するメリットととしては、

★植物全体を使うことによって、化学物質が相乗効果する
★治癒効果が高められる = 「アントラージュ効果」
★身体にとっての悪影響は最小限におさえられる
★非常に高い抗酸化剤と抗炎症性の性質がある
★脳内をはじめ体内にある様々な組織に効率よく浸透する
★体内にあるすべてのシステムに、双方向通信を行う能力が神経にもたらされ、活性化する
★CBDをたくさん摂取しても、もちろん運転できますし、仕事や生活に何の支障もありません
★「カンナビス薬理学および疼痛緩和において、CBDの相乗効果は科学的に実証されている
★体力回復と修繕のために重要な働きをし、癌細胞や様々な感染症にも直接作用する
★健康的な体づくりを行い、維持するために、最も重要な生理システムを活性化する

といったことが挙げられています。

私たち日本人は、欧米で一番の死亡原因とされている「病院」と「処方された薬」を信じている民族です。
日本の国家税収52兆円のうち、医療費は平成27年度に41.5兆円を超えました。新規のガン患者は毎年100万人もいます。この状況は、いかに現代の西洋医学が病気を治せないか、病気をつくり続けているか、ということを表しています。一方で、私たちは1万年以上にも渡って世界中で幅広く使用され、誰も殺した事例がない麻を近年になって恐れるように教育されてきました。

CBDは安全性が高く、効果的であるのに、なぜ医療機関は断固として麻(ヘンプ)に反対するのでしょうか? 
なぜならば、医薬品会社にとって一番利益をもたらす薬品とは、鎮痛剤と精神薬だからです。

CBDが一番効果的に働きかける症状こそ、痛み+鬱、精神不安症状なのです。

私たち日本人が「常識だ」と思い込んでいることこそ、その常識を疑ってみることが必要なのかもしれません。


2周目:「新しく正しい時代を築いていく」
5周目:「属国日本の現状」
7周目:「本物について」
9周目:「小沢氏がつくった「新政研」」
11周目:「現在の気象や地殻の大変化」
13周目:「米債務問題について」
14周目:「最近の自然の異変について」
21周目:「食関連の偽装問題について」
22周目:「児童相談所に関する問題」
23周目:「携帯基地局の設置がもたらす恐怖」
24周目:「仙臺四郎に学ぶ」
25周目:「未来の新しいコンセプト=麻」
26周目:「志の高さが未来を切り拓く」
27周目:「ゼロ磁場のエネルギーについて」
28周目:「富の二極化」
29周目:「現代人にとって必要なミネラル」
30周目:「『長の十訓』を読んで」
31周目:「ブルース・リーが遺した名言」
32周目:「物質世界と精神世界」
33周目:「おススメの書籍」
34周目:「ヤマト人とは」
35周目:「球界のエース大谷翔平の曼荼羅とは・・・」
36周目:「21世紀は水と微生物の時代」
37周目:「伊勢神宮のしめ縄は麻、出雲は真菰(まこも)・・・」
38周目:「波動・大自然の摂理とは・・・」
39周目:「予防医学の新しい概念 “抗糖化” について」
40周目:「常識は疑ってみる」
41周目:「こうすれば喜ぶ、あなたの60兆個の細胞」

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