南米★アマゾン&アンデス
南米アンデスに太古の昔から聖なる食として根付いた「インカインチ」を提供しているアルコイリスの大橋則久さんと、アマゾンのジャングルで5年間生活し、原住民に愛されているコパイバマリマリを提供している異色の経歴のサポートジャングルクラブの吉野朝さんの、知られざる南米の事情や食について異色対談が実現しました。
大自然の恵みとここだけの秘話
〜知られざる南米大自然の恵みを提供する2人の異色対談〜
●コパイバマリマリとインカインチオイル、大自然の恵みの植物
(吉野) アルコイリスさん、私も実は御社の商品の隠れファンでして、インカインチオイルは実は個人的にも使わせていただいているんですけれども、御社で使っていらっしゃるインカインチオイルの生産の体制や、取れる場所や作り方は、同じく南米の植物にお世話になっているものとして非常に関心があります。
弊社は「コパイバマリマリ」というマメ科の木の樹液を現地の企業の方々に協力いただいて、自然林から採取して、生態系を傷めないところで木を休めて、定期的に木にお世話になりながら樹液をいただいて、それを日本の皆様にお届けしています。もうまさしく野生原生林が私どもの台所になるようなお仕事になるんですけれど、サチャインチオイルの場合、その辺はいかがなものでしょうか?
(大橋) サチャインチという呼び方もありますし、それは先住民の言葉なのですが、日本語に直すと「サチャ」っていうのが「森の」という意味で「インチ」っていうのが広く捉えると「命」という意味になりますし、狭くピンポイントで捉えると「種子とか種」という意味なので、「サチャインチ」というと「森の生命」「森の種子」というふうに解釈できますね。
諸説ございますが、原産地がアマゾンなんですけれども、アマゾンの中でも比較的標高の高いアマゾン。一般的にジャングルっていうことかと思いますが、ジャングルはジャングルでも標高の高いジャングル、アッパーアマゾンとかって言いますけどね。標高でいくと1000m前後ということになりますし、それに対して標高の低いアマゾンは、アッパーに対してロウアーですよね、ロウアージャングルというふうに解釈できますが、サチャインチに関しましてはどちらかというとアッパージャングルが原産地だというふうに言われてます。
これ結構踏み込んでいくと、すごく複雑になっちゃうんですが、端的に申しますとね、この植物が商業生産され始めた時期に特徴があるんです。元をたどれば野生なんですが、様々な時代の流れでそれが商業生産されるようになったわけですよね、品種改良とかされて。ただサチャインチに関してとってもユニークなのはですね、そういう形で商業生産され始めたのが、おそらく2000年以降なんですよ。
それまでそういう商業生産、販売するために農業生産が行われてきたっていう実績が全くない。そういう意味で非常に野生に近い遺伝子を持った植物というふうに考えられますね。エコタイプというんですけど、わかりやすくいうと品種ですよね。品種。
(吉野) コパイバの場合はですね、いわゆるロウアーアマゾンと呼ばれる場所で、まさしく皆さんが頭に思い描くような、うねり曲がった川をいくつも越えてたどり着くような密林地帯ですよね。その中でやはり実はコパイバも、確認されているだけでも35種類ほど品目がありまして、中でもおっしゃるように、うちもこれはと言われているような、あまりまだ世の中に知られていないような、特に先住民の方々が自身の生活の中で使ってきてそこで消費されているような良いものっていうのが品種としてありまして、それがマリマリだったんですよね。私共の場合は現地に5年ほど住んでいましたから、日頃から現地の方々のサポートを得て、自分たちのケアのためにそういったものを使わせていただくという機会に恵まれまして。
アッパーアマゾンの方っていうのは木に生(な)る植物は結構豊富なんですよね。特にマカとかもその代表格かとは思いますしサチャインチ、インカインチなんかもまさしくそういう栄養価の高いフルーツっていうところなんですかね。あんまり他の地域では見たことないですので、品種改良されて、例えばトウモロコシとか、今世界各国で食べられたり、茄子なんかもね、日本に入ってきてもずっと経ってまして、長いですけれども、サチャインチっていうのは国外内でも、もちろん見たことはないですね。
(大橋) サチャインンチの原産地と言われているサンマルティンのタラポトっていう街がありましてね、タラポトの少し郊外の方なんですけれども、その辺りが原産地と言われていますけれども、そこはまさにインカと、インカ以外の、先住民族のですね、まさに関ヶ原の合戦場じゃないですけれども、勢力範囲のせめぎ合いの場所だったんですね。ただやはりインカの影響ってそこまでやっぱり来てたんですよね。そういった視点で捉えるとね、アマゾンの生産物あるいは植物、すなわちサチャインチはそういう背景を持った植物というふうに考えられる。
やっぱり文化的なその背景とか歴史的な背景を踏まえると、これはねやっぱりね、インカだと。ロウアーじゃなくてアッパージャングルというところがポイントです。そうなりますとね、サチャインチ、そういう俗称ももちろんあったんですけれども、サチャインチというよりも、やはりインカインチ・インカの命という、そういう捉え方が、私はよりこの植物に関してふさわしいのではないかというふうには常々思ってますし、その思いを商品名に落とし込もうということですね、インカインチというふうには呼んでおります。
●外見はよく似ている日本人と南米人。けれど内面は?
(吉野) 私も何度か、お仕事の関係もありますし、個人的によく南米は訪れていたので、ペルーにも、もちろんアンデスの方にもお邪魔して旅行なんかもしたことあります。
ちょっとこれ話、変わっちゃうんですけど、向こうの方って結構その身体的特徴とか、アンデスの方ですよね、見た目であるとか、それは肌の色とか髪の色とか、こういったところに見えるかと思うんですけど、結構日本人に似てる方っていらっしゃいませんか?
(大橋) 多いです。
(吉野) 多いですよね。そこら辺っていうのは、何かインカの、その末裔の方々とお呼びしていいのかどうかわからないですけど、結構その、DNA的に日本人に近いのかな、なんていうふうに勝手ながら思った時期もあったぐらいで、でも実際そういう研究ってあったりしますもんね。
(大橋) ありますよね。おそらくDNA的には日本人に近いんだろうと思います。私、2006年にNPO法人立ち上げてそこのインカインチの持続可能な生産農業生産・商業生産というのを常にテーマとして掲げながら活動を行ってきました。で、常にその活動を行うパートナーっていうのは、現地の人々になるわけですが、確かにおっしゃる通り、見た目的にはですね、何か近いなと、親近感なんかも勝手に感じたりするんですけど、なんでしょうね、やっぱりメンタル的には、頭の中の構造的にはですね、やっぱりアマゾンの人たちなんだなって。時間に追われて生活している我々、都会人ですよね。ちょっと歩けばコンビニがあってね、銀行口座持ってない人いないですよね、日本人で。それこそ皆さんね、国民健康保険使って医療体制が整った中で生活しているわけですし、そういう環境で生活している我々と、メンタル的にはかなり違うかな。その違いってどっから来てるんだろうって思いますよ、やっぱり。
●南米の植物とシャーマニズムとの深い結びつきについて
(吉野) うちの場合やっぱり「コパイバマリマリ」という、原生林に自生している植物ですから、コパイバという植物自体が、育成であったり、その樹液を幹の中で作るにあたって、土地に、この地面に存在する土壌菌の力を借りているので、木がどこに生えていくかなんていうのは、自然環境にやっぱり任せきりなんですよね。ただ、その中でもこの木がいいとか、この木がどの種類のコパイバで、ということを知っているのは、その土地土地のコミュニティの中の一部の人間であったり、それこそアマゾンを語る上で欠かせないようなシャーマンと呼ばれるような、地域の民間医療を担っているような方々、またそのファミリーだったりするんですよね。そうするとそういった方々と一緒にお仕事をしていくと、やっぱり彼らの、その影響力というものは計り知れないものがあって、いろいろなところに顔を出して、いろんな方のケアをしてこられているので、彼が言うなら、ちょっと俺たちも真面目にやってみようかなとか、そんなふうに私どものことを助けてくださったっていうようなことも、大いにあったんですね。
うちの場合は、私が住んでいた村にもシャーマンと呼ばれるような人がいて、あの時、私がいろんなトラブルにあって、心身ともに傷んでいるところに、シャーマンと呼ばれている方が助けにやってきてくれて、本当にその方の好意でいろんな森の植物を使って、僕ら一家が現地で何とか日常を過ごせるようになってきて、そこが一つのターニングポイントだったのかなと思うんですよね。でもインカインチというよりは、ペルー、インカ帝国の方にもいわゆる神官であったり、シャーマンと呼ばれるようなお役職の方というのはいらっしゃったんですよね、きっと。
(大橋) います、います。だからその土地土地、すごく大雑把に分けちゃうとアンデスとアマゾンということになりますけどね。よく、何で大橋さん、こんな仕事を始めたんですかって聞かれるたびに、自分の人生を振り返って、何が原点だったんだろう、原点って結構難しいですけども、きっかけになったことですよね。じゃあって行ってみようかやってみようか、みたいなきっかけを与えてくださったのが、ご存知かもしれないんですけども、永武ひかるさん。その方がその出版されたペルーのシャーマニズムと、あと植物。シャーマニズムと植物ってね、もう切っても切れないセットですね。植物から教えてもらってあるいは植物を使って、シャーマンと植物の関係ですからね、もう一体なんですけど。
その方、多分日本で初めてじゃないですかね、ペルーのシャーマニズムをテーマにして、それと共にその植物の使い方ですよ。シャーマンがこんな使い方しているっていうことを、その彼女の写真とともに紹介する書籍を私、見ましてね。
それが『アマゾン漢方』(NTT出版)という本だったんですけれど、いたく感動しました。それが多分一つ大きなきっかけになったと思います。そこでそういう本を通じて私は初めて、ペルーのシャーマニズムに接したんです。
●持続可能性こそが最大のテーマ
(吉野) 私もあの20代の頃は、このアマゾン漬けの生活に辟易しちゃって、都会の方に行って企業で勤めさせてもらったりですとか、いろんないい経験をさせてもらって、逆に今があるので、何かちょっと戻ってみようかなという気にもなれましたし。戻ってみると非常に、かつて自分が持っていたものが改めて輝いて見えたというか、そういった経験を通じて今、本日の大橋さんとお話をさせていただく機会をいただけましたし、今まであんまり似たような境遇の会社さんに出会ってくることは一切なかったので、今回こういったご縁というか、お話をさせていただいて、大橋社長のことやアルコイリスさんのこと、インカインチオイルのことを知れて、本当に楽しかったですね。
(大橋) ありがとうございます。素晴らしい経験をさせていただきました。これ間違いないと思うんですけれど、持続可能な、やっぱり人間が関わるから開発ってことになっちゃうんですけれどね、どういう開発のあり方がいいのかっていうのは常に考えてらっしゃると思います。それは我々の最大のテーマでもあるんですよね。今だけ儲けりゃいいんだみたいな考えだったら、到底ね、吉野さんみたいなお仕事って続けられないし。そういう価値観を大切にされる、持続可能性という価値観を大切にされているから、植物からも、やっぱりコパイバの側から見てもね、こいつは信用が置けるというふうに、多分一目置かれてると思うんですよね。
それに関してはね、インカインチとアルコイリスの関係も近いと思います。それはでも、社会的に見るとすごく稀有な存在なのかなと思いますよね。やっぱりそれが証拠に、我々のプロジェクトを入れている地域なんかも、その周りの開発のスピードなんか見ると、ものすごい加速度的な勢いでどんどんどんどん開発が進んでいってという、本当に悲しくなっちゃうような現実もある中で、そんな持続可能性とか、サスティナブルデベロップメントいうことを掲げている自分達の無力感とか、場合によっては何か取り残されてるんじゃないかっていうような感覚すら覚えることがあるんですけどね。でも何かそういう虚無的なその思いにとらわれずに何とかですね、吉野さんのご活動にもインスパイアされながらね、本当に続けていきたいし、できればねなんかこれをご縁に、共同で商品の会社なんかもできればね。
(吉野) いや本当にやりましょうぜひ。こちらこそよろしくです。
※こちらに記載しきれなかった大橋則久さんと吉野朝さんのスペシャル対談を収録した映像はこちらからご覧にただくことができます
https://honmono-pro.com/south-america/
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◆吉野朝さんが提供するアマゾンの恵み
コパイバマリマリ20ml
アマゾンには約44,800種類の植物によって濃密なジャングルが形成されています。様々な草花や木々には、薬草や薬木といった人のみならず、動物の健康に欠かせない治癒力を持った天然植物が約8,000種類ほど存在します。コパイバ マリマリは、アマゾンの原住民インディオが太古から継承してきた特別な薬木です。生命力と活力に満ちたアマゾンの熱帯雨林が生みだす黄金樹液が「コパイバ マリマリ」です。(価格:7,124円/ 税込)
ダイマン200ml
アマゾンに暮らす原住民インディオのうち、シャーマンと呼ばれる特別な存在の家系にのみ代々伝わる極めて希少な伝承レシピによって生み出されたアマゾンの神秘が詰まったエナジードリンクです。悠久の時の流れと共に、森の叡智は蓄えられ、森の秘宝として「ダイマン」(命の源)と呼ばれています。(価格:16,800円/ 税込)
◆大橋則久さんが提供するアンデスの恵み
オーガニックインカインチオイル180g
パリで開催された国際食用油コンクールで金賞を獲得したこともある「インカインチオイル」は、インカインチの種子をコールドプレス製法で圧搾したオイルです。オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)を多く含むオイルとしても多くの人に支持されています。オメガ3系オイルは加熱調理に適していないのが難点でしたが、この「インカインチオイル」は、5分ほどなら炒め物にも使用でき、蒸し料理などでは10分間ほどの加熱もOK!クセのないあっさりした風味で、食材本来のおいしさを引き立ててくれるため和食を中心に幅広く様々な料理に使える万能オイルです。(価格:1,857 /税込)
オーガニックインカインチプロテイン180g
インカインチプロテインは、たんぱく質だけでなく、亜鉛、鉄分、マグネシウム等のミネラル、ビタミンB群、オメガ3脂肪酸、食物繊維などマルチ栄養素を摂取できます。甘味料や香料等添加物不使用の純植物性プロテインです。きな粉のような香りや甘みがしてとても食しやすくヨーグルトやシリアル、果物にそのままかけたり、スープ、味噌汁、スムージーなどに混ぜて召し上がることができます。普段の食事に盛り込むことで無理なくたんぱく質の摂取量を底上げすることができます。(価格:1,944円/ 税込)
※商品購入をご希望される方は、こちらから(ログイン後、左上の検索窓に商品名を入れて検索してください。)
https://www.honmono-ken.com/happyfull/entryuser?c=N0001497
新規無料会員登録が必要となります。
2006年NPO設立。以来、「ペルーのNGO・企業・大学と連携し、貿易の促進を基本とした相互交流による、持続可能な熱帯雨林開発の実証」をミッションとし、「インカインチオイル」と「インカインチプロテイン」の製造販売を通じ、日本の市場開発とペルーアマゾンの生産地開発に取り組む。
Profile:吉野朝(よしの あさひ)
1987年 熊本県天草市生まれ。株式会社サポートジャングルクラブ 代表取締役社長。幼少期において5年間、南米 アマゾン熱帯雨林パウイニ自治区で現地インディオと共に暮らす。2016年、同社代表就任。フェアトレードビジネスを通じて、自然環境保護・教育支援活動を行う。
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