動画づくりを学ぶなら、映画予告編が面白い! 野々市谷 有美 2024年11月

2024.11.15
動画づくりを学ぶなら、映画予告編が面白い!

劇場で映画の本編が始まる前に、次回公開される映画の予告編を見て
『うわぁ〜!面白そう。次はこの映画を絶対見に行こう!』
と、帰りにはパンフレットをもらって帰る。そんな経験が、誰もが一度はあるのではないでしょうか?


映画の予告編には【動画で人を引き付ける】為のあらゆるテクニック詰まっています。
ひと昔前は、『動画はプロに作ってもらう』のが当たり前の時代でしたが、今や動画編集ソフトはとても使いやすくなり、誰もが簡単に動画が作れる時代になりました。

動画は見る人の五感を刺激しますし、動画の情報量たるや文章の約 5000 倍とまで言われています。だからこそ、お店や商品の宣伝などには、動画の力を使うのは必須の時代になっています。

ホームページだけでなく、Youtube や Instagram などの SNS を使って、簡単に動画を発信することができます。ひと昔前までは全く想像もできなかった時代が来ています。

そして、その【人を引き付ける動画の作り方】を知りたければ、私は映画予告編から学ぶのが一番の近道だと思っています。私の映画予告編との出会いは、10 代の頃にさかのぼります。映画観で予告編を見ると毎回思う事がありました。

それは、
『たった 2 分の動画を見ただけでその映画を見たいと思わせて、さらには劇場に行ってチケットを買うという行動まで起こさせる、その予告編の力って何なのだろう?何がそうさせるのだろう?』

その謎を解きたくて、日本では珍しい映画予告編制作専門の会社を探し出し、門を叩いたのが始まりです。あれから 20 年以上、映画予告編つくりから『人を魅了する動画の作り方』を学んできました。


その中で、
【人の記憶に残る面白い動画】と、
【面白くない動画(いわゆる記録動画)】
との違いは何なのか?
その答えが分かったのです。

その答えは、大きく2つあります。
一つ目は『良い動画、面白い動画は、人の感情を動かすことが出来る動画である』
二つ目は『人を引き付ける動画は常に【変化】している』
という事です。

一つ目の【感情を動かす】とは、動画を観る人の喜怒哀楽(感動・不安・恐怖・驚き)で心 を揺さぶる事が出来るという事です。人は心を揺さぶられると記憶に強く残ります。

一方、何も心が揺さぶられないと、人は集中力が欠け飽きてしまい、結果的に何が言いたか ったのかよく分からない、よく覚えていないとなってしまうのです。その為、動画の企画を考えるときは、

【まずその動画をみた視聴者に、どんな感情になってもらいたいのか?】
という所から考えると良いでしょう。


また、二つ目は、
動画を制作する際は【常に変化する事】を意識的に作るという事です。
ここで言う【変化】とは、映像の変化・音の変化・タイトルの変化などです。
映像や音にあらゆる変化を取り入れていくと、視聴者は飽きずにその動画を集中して見続ける事ができます。

例えば、バラエティー番組などを見るととても分かりやすいのですが、バラエティー番組では、ひとつの画面にあらゆる情報が行き交い変化し、視聴者が飽きない為の工夫が沢山盛り込まれています。

画面の右下には、タレントの顔がワイプで入っていたり、タイトルが次から次へと入れ替わったり、途中に効果音が入る事で、見る人の注意を終始ひきつけます。こうやって、見る人を飽きさせない【変化】を常に入れる事で、集中してみてもらい、記憶に残る動画づくりの工夫がなされているのです。
こういったテクニックは、短い動画になればなるほど沢山使われています。ですから、映画の予告編を始め、TV-CM なども作り手がどんな意図でこの動画を作っているのか?という視点で見てみると面白いですよ。


最後に、映画の予告編を更に楽しむ3ステップをお伝えしますね。まずステップ1は、初めて見たその映画予告編の印象をよく覚えておいてください。

ポイントは
【どんなシーンやセリフにわくわくしたか?】
【予告編の何に惹かれて映画を観たくなったか?】
という所を覚えておいてくださいね。

そして、ステップ2は、映画館に行ってその映画を純粋に楽しんで観て下さい。最後ステップ3は、映画を見終わったら、家に帰ってもう一度その予告編を見て下さい。きっと最初に見た時とは全く印象が変わっていると思います。

『最初に予告編で見た時は凄いシーンだと思ったのに、本編では大したことなかった…』
『予告編で使われていたあの決め台詞は、本編では凄いサラっと使われてたな…』
などなど、最初に予告編を見た時に感じたワクワクは、こうやって意図的に作られていたのだという事が分かるでしょう。


皆さんが【ただ見る側】から【動画を魅せる側】に立った時、これまで見てきた動画とは違う世界が見えて、動画づくりの魅力に気が付くと思います。そして、皆さんには今の時代だからこそ出来る醍醐味、動画づくりの楽しさを知って、ぜひ動画づくりに挑戦していただきたいです。

あなたにしか伝える事が出来ない情報や知識を、ぜひ動画の力を使って沢山の人に届けてみて下さいね。



Profile:野々市谷 有美(ののいちがや ゆみ)

映画予告編ディレクターとして20年、映画作品延べ300以上の宣伝動画制作を担当。
その経験を元に初心者から中級者の方に向けて、魅せる動画の作り方だけでなく、SNSコンテンツの制作・運営のコツもお伝えしています。 今は、SNSなど誰でも動画が気軽に発信できる時代になりました。 でも、だからこそ 『人の心を動かす魅力的な画像や動画作り』 がとても大切だと感じています。『こんな時、隣にドラえもんが居てくれたらいいのに』人生の中で一度はそう思った事ありませんか?私はのび太君をいつでも助け、勇気をくれるドラえもんが大好きです。そして、私はその大好きな『映画ドラえもん』シリーズの宣伝動画を13年手がけてきました。そのスキルや経験を活かし、私があなたにとってのドラえもんになるべく、あなたの画像・動画づくりのサポーターをします!動画づくりは難しいイメージがありますが、初心者の方でも安心して、画像・動画作りにチャレンジできるよう、動画づくりのサポーターをしています。
東日本電信電話株式会社(NTT)営業、映画予告編ディレクター・動画制作20年を経て、現在、ストアカ・オンライン講師



動画の学校
https://dougalesson.hp.peraichi.com/

<作品歴> 以下の映画の劇場予告編・TV-CM・PV等を制作
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作、『映画のだめカンタービレ』前編・後編 、『マイ・インターン』、『るろうに剣心』、『映画ドラえもん』シリーズ 2006年〜2018年、『映画クレヨンしんちゃん』、『新宿スワンU』、『劇場版ファイナルファンタジーXIV光のお父さん』、『空母いぶき』等、述べ300本以上の映画予告編を手がける。



野々市谷さんが予告編制作を担当した映画作品の一例
『映画どらえもん』

2006年〜2018年の13作品の、PVを含む宣伝動画を担当

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』


『映画新宿スワンU』


『映画 空母いぶき』


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