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このページでは、舩井幸雄が（2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が）いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。

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2005年5月13日

わが家の庭の桜に思う

非常に珍しい緑色の桜「御衣黄（ぎょいこう）」

　熱海の西山に住んでいる私宅には１０種類以上の桜の木があります。
　去年は引っこしした直後で、てんやわんやをしていて、桜をみるヒマもなかったのですが、今年はゆっくり楽しみました。
　まず１０月ごろに「１０月桜」が咲きはじめました。やや白っぽいピンクの花ですが、この桜は１０月から３月中旬まで咲いていました。別名「おやしき桜」ともいうらしいのです。
　１月に入ると「熱海桜」が咲きはじめ、２月には「べにしだれ」が真赤に咲き出したのです。ともに３月まで実にきれいでした。
　３月から４月は「大島桜」や「そめいよしの」、「里桜」「庭桜」「山桜」などがピンクや白い花で和ませてくれましたが、びっくりしたのは４月２０日ごろから緑色の桜、いわゆる「御衣黄（ぎょいこう）」が咲きはじめたことです。
　これは幻の桜と言われている桜で、葉と花が同時に出、しかも花が葉と同じ緑色なので、見逃すところでした。ふと見付けたといった感じです。
　ともあれ、おかげで『樹木図鑑』と首っぴきですが、楽しい１０月―５月の桜見物でした。
　一軒の個人宅の庭にこんなに種類のちがった桜があるのは、われながらびっくりです。

　私は日本画家の藤島博文さんから、わが家を買いましたが、芸術家のセンスを庭の樹木や草花から毎日教えられています。何ごとにもこだわらない私は、その対極に存在しているような藤島画伯のセンスにびっくりしています。ともあれ人間が少し大きくなりました。次は、わが家の庭に最も多い里桜についての『樹木図鑑』の記事です。ともかく私が毎日こんな記事を読んで樹木を見ているのも、われながら少しびっくりです。家内までがびっくりしています。

桜に触れる船井会長

サトザクラ―里桜〈バラ科〉　
① 形態：オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラなどの遺伝子を持つ品種群を指すもので、樹高、樹形など異なったものが含まれる。通常八重桜とか牡丹桜と呼ばれているものはだいたいこれだと思ってよい。一般に樹高はあまり高くはならない。樹形も様々だが枝が立ち気味のものが多い。萌芽時の新葉の色や葉の形質も様々である。２年生の比較的短い枝の葉腋に花がつく。花は大きく、花弁の数は一重の５枚から、八重の１００枚以上のものまである。花の色もほとんど白色から紫がかった紅色まであるが、淡紅色が多い。また黄色もある。②生育：開花の早晩も品種によってひどく違う。成長パターンはソメイヨシノなどと基本的に変らない。節間が短い品種は、開花すると枝の先に球状に花が集まって見える。開花期も品種によって早晩があるが、およそは他のサクラが終わってから咲く。ソメイヨシノのように花弁が散って花吹雪にならずに花の柄ごと落ちるものが多い。③植栽：一般にあまり枝が横に張らないので家庭にも納まりやすい。特に箒（ほうき）状に枝の立つ品種は場をとらない。公園や学校に植えられる。鉢植えで花をつけやすい品種も多く、盆栽にされる。花材にされる。④栽培：一般に比較的耐寒性が強く、また潮風に耐える。農薬の害を受けやすい品種があるので注意する。その他の栽培はソメイヨシノに準じる。すべて接ぎ木で増やす。母種を台木にするのが望ましい。挿し木も不可能ではないが後の生育が悪いことが多い。⑤見どころ：一歳桜の名で小鉢植えで出回っているものは旭山というサトザクラの品種である。
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