トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先週、『にんげんクラブ』(会員専用月刊誌)の2007年4月号を読みました。
この雑誌には毎号「必殺仕事人」というページがあり、私も楽しみにしています。
ところで、4月号誌上で紹介されているのは大矢浩史さんで、同誌の14ページから29ページまでは、大矢さんへのインタビュー記事です。
これを読み、大矢さんが東京工大出身、そして私と親しい小沢泰久(アムリット社長)夫妻や、サイババ研究家の青山圭秀さんと親しい人だったことなどを知り、びっくりしたのです。
つい最近、お茶の水クリニックの森下敬一先生が、私と親しい藤島博文画伯と特別の関係にあることを知りびっくりしたばかりなので、人間関係の不思議により驚きました。
大矢さんはこの対談の中で「人間の三つの苦しみ」を述べていますが、これはだれもが読んでおいた方が絶対にいいことだと思い、ここへ転載することにしました。以下の文章をぜひお読みください。
三つの苦しみからの解放について
―バガヴァンはワンネスディクシャという手法を使って「苦しみからの解放」をしてくれると本で読んだのですが、苦しみからの解放とは具体的にどういうことですか?
大矢:苦しみについてバガヴァンは三つの苦しみの解放があると言っています。一つ目は、肉体的苦しみの解放です。肉体が必要としているものが、欠けることから生じる苦しみですね。病気、怪我、衣食住などの生活に必要なものが欠けたときにくる苦しみです。寒いのに着るものがないとか、雨が降っているのに、家がないとか、病気や怪我で苦しいとか、そういう苦しみです。もちろん。この苦しみに対して、ハイアーセルフに祈ると、いろんな形で助けてくれます。さっき話したアショクさんのように、バガヴァンが実際に瞑想のビジョンの中にあらわれて助けてくれたり、そこまででなかったとしても、その人のハイアーセルフがアドバイスをしてくれて病気が治ったり、いいお医者さんが面倒を診てくれることになったり、そういうことがあります。
二つ目は、心理的な苦しみの解放です。心理的な苦しみとは、心が必要としているものが欠けたときに生じる苦しみです。心が必要なものは何かというと、愛したい、愛されたい、ということです。それが欠けたときに心理的苦しみが生じます。まず、愛されたいという必要性です。たとえば人から愛されたいのに、無視されたり、非難されたり、怒りをぶつけられると苦しくなりますよね。また、人から受け入れられたい、尊敬されたい、というのも、愛されたいという気持ちと同じです。それが否定されると傷つきます。次に、愛したいという必要性ですが、愛している人が亡くなってしまったとき、苦しみます。二人の子供に対して、長男は愛せるのに、次男は同じように愛せないときも、苦しみになります。ご主人からとても愛されているのに、自分は同じ気持ちで愛せない、そんなときも、苦しいです。このように、愛したい、愛されたいという心の必要性が叶えられないとき、心理的苦しみが生じます。これらの苦しみを解放するには、バガヴァンは「自分を愛してください」と伝えています。大多数の人の苦しみは、自分を愛していないのに、人から愛を得ようとしているのが事実です。自分のことを許していない、受け入れていないのに、人を受け入れることはできません。
―確かに、そう言われるとそうですね。普段はありのままの自分を許そうと思うことは、ほとんどありませんね。
大矢:愛というと、怒りや恐れ、不安や嫉妬がない状態を愛だと思うでしょうが、そうではなくて、真の愛とは、怒りや恐れや不安でも愛せる状態です。怒りや恐れなどがあったとしても、それでも自分のことを大好きな状態です。私たちは、自分のことを決して愛していません。怒っている自分、嫉妬する自分は嫌だし、さらに他人のことは怒ってはいけない、と自分に言い聞かせ、自分を変えよう変えようとしています。そうである限り、私たちはずっと苦しいままです。自分を愛するために一番大切なことは、自分に素直になって、そのままの自分を認めることなんです。怒りや嫉妬の心を持っている自分を認め、許し、愛することです。そうすれば、自ずと、怒りや嫉妬の気持ちを持っている相手に対しても愛が生まれてきます。怒っている自分でも大好きなら、怒っている他人のことも大好きになれるんですね。自分の中での一体感、ワンネスがあって、他人と調和ができます。
―そんなことは、考えたこともありませんでした。自分の中には、悪魔と天使じゃないですが、いい自分と悪い自分が住んでいるような錯覚をするときがあります。悪い自分がとった行動を、後からいい自分が責めるんですよ。ワンネスとは、その二人が仲直りをすること、と捉えていいのでしょうか。
大矢:そういってもいいでしょう。良い自分も、悪い自分も愛せるようになることです。これが私たちの内側でのワンネスです。
―なるほど、悪い自分も本来の自分だ、と認め愛することですね。
大矢:それから、三つ目の苦しみとは、スピリチュアルな苦しみ、存在の苦しみのことです。この苦しみは、特異な苦しみで、他の二つは欠けたときに生じる苦しみですが、この苦しみは、欠けていないのに生じる苦しみ、もっと言えば、得たのに生じる苦しみです。自分の思い通りに人生がうまくいったのに、生じる苦しみなんです。それはどういうことかと言うと、空虚感、さびしさ、孤独感、です。みんなと一緒にいるにもかかわらず、人との距離を感じ、自分だけ孤独に感じる苦しみです。この苦しみはどこから来るのかと言うと、自分という枠組みからきています。自分と自分でないものをわけているから苦しむんです。この人は自分ではない、この椅子は自分ではない、この食べものは自分ではない、と自分と他のものをわけているんです。そうとらえることで、おのずと孤独感や空虚感を生み出します。しかし、よく考察してみると、本当は全部繋がっているんです。たとえば、今目の前にあるこの紅茶ひとつをとってみても、紅茶と自分はわかれていると認識していますが、紅茶は飲んだら自分の一部になりますよね。そういうものから栄養を摂取することで私たちは生きています。
人との関係でも、こうして話していても、お互いにいろんな感情や情報を交換しあって、生きています。そんないろんなものが織り成す環境下で私たちは暮らしているんですけれど、普段、それが見えていないと思います。
本来の人間の暮らしは、そういう一体感がもっとあったんです。縄文時代の最近の研究であきらかになっていますけれど、争いのない社会があったようです。もっと自然に溶け込み、もっとまわりの人と一体となる生活があったんですね。それが文明の発展の中で、どんどん分離が助長され、個人主義が強くなってしまったんです。
―その個人主義が進むことで、エゴが強くなったのでしょうか。
大矢:自分が、自分だけが、というようなエゴの気持ちが強くなったと思います。自分さえよければ、という気持ちで生きていく中で逆に、いかに自分が損をしているかを気づくといいと思います。個人主義の行き過ぎが、戦争になり、テロになり、家庭内暴力になり、いじめに繋がります。私たちは生きていくためには、助け合いがないと生きていけないんです。食べるものや、まわりにいる人、励ましてもらったり、いろいろ教えてもらったり、そういう中でしか生きていけません。バガヴァンがいつも言う言葉に、人生とは人間関係です、というのがあります。人間関係が豊かになると、人生が豊かになるんです。
―確かに、お金がたくさんあっても、人間関係に恵まれていないと幸せでないですしね(転載ここまで)。
以上ですが、私はなぜか、東京工大出身者とは特別の縁があるようなのです。
関英男さん、深野一幸さん、中根滋さん、池田邦吉さんなどなど、いままで私に大きなヒントをくれた人々は圧倒的に同大学出身者が多いのです。ふしぎに思っていましたが、大矢さんもそうだったのに、びっくりしています。これも不思議なことです。
(お願い)ぜひ「にんげんクラブ」(→http://www.ningenclub.jp/)の会員になってみてください。一ヵ月833円の会費です。これで月刊誌や特別のホームページが楽しめます。よろしく。
=以上=
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