photo

トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2008年5月5日
たった一つのまともなニュース

 最近の私は、テレビはNHKのニュースを朝30分だけ、パソコンの前に座るのも1日に20分内というように、情報をシャットアウトしています。時間がないからです。それでも大事な情報やニュースは充分に次々に入ってきますし、世の中の事情もよく分ります。
 それは、ポイントになるものだけは、必ず視たり読んだり聞いたりしているからです。
 私が、これは絶対に読むべきだと思って必ず読んでいる月刊誌は、いまのところ4冊です。1冊は『ザ・フナイ』、つぎの1冊は『にんげんクラブ』、他の2冊は『ぺるそーな』と『選択』です。これらの月刊誌には私の知りたいことが満載されているからです。それらとともに最近は月刊『たまゆら』を、かなりよく読んでいます。
 ところで、『ぺるそーな』の今年4月号に「なるほど」と思った記事がありました。
 題名は「たった一つのまともなニュース」で歌川榮子さんの文章です。その中の大事だと私が思うところを引用して紹介します。

 新聞の社会面がまっ白で、真ん中にひと言“本日は特にありません”と書いてある。そんな日が、あってもいい。
 くる日もくる日も、目にするのは悲惨な事件や事故のニュースばかり。幼児虐待、家庭内殺人、自殺、生活保護費の不正受給、中国製ギョーザの中毒事件、沖縄の米兵暴行事件。今、この瞬間にも、どこかでひどい目にあっている人間がいる。
  (中略)
 これは、知人から聞いた話だが、中学、高校の時、援助交際(売春)をしているという噂のあった女の子が、シングルマザーになった。両親がそばにいるにもかかわらず、生活保護を受け、アパートを借りて子供と暮らしているという。
 二十歳代から働かず生活保護を受け、あれもこれも無料という生き方をしていたら、この先働くことがバカらしくなるのではないか。真面目に仕事をし、税金を納めている同世代の人たちに、この両親と娘は何も感じないのだろうか。
 生活保護制度のいい加減さに対して、不信を抱く人は少なくない。
 北海道滝川市の生活保護世帯の夫婦が、通院のため、介護タクシーを利用。なんと、2億円を超える通院費を受け取っていたという、信じ難い事実が明るみになった。また、大阪府岸和田市では、飛行機や新幹線を使い、九州と東京の病院に通う男性に、四百数十万円の交通費を支給していた。大阪には医者がいないらしい。
 常識で考えて、おかしいことをおかしいと感じない市役所の見識を疑う。これは、岸和田や滝川だけの問題ではないのだ。生活保護費用の4分の3は国が負担している。この不当な交通費は、国民の税金で賄われている。
  (中略)
 腹の立つことばかりだ。中国製ギョーザの中毒事件をめぐり、2月28日、中国公安当局が記者会見をした。「中国国内で、メタミドホスが混入した可能性は極めて小さい」と発表。日本の警察当局は驚いた。両国の幹部が北京で「情報交換会議」を行い、日中の捜査協力が軌道にのり始めたと思った矢先のできごとだ。
 でも、そんなことは初めからわかっていたのではないのか。中国当局も、製造元の天洋食品も、中国国内で混入したと認めるわけがない。あの国は、そういう国なのだ。
 これを受けて福田首相が言った。「(中国の)捜査当局の発表は、日本と共同して、しっかり調査したいということを言ってたんじゃないですかね。非常に前向きですね」と。
 なんと情けない発言であることか。テレビ画面の前で、唖然、呆然、憤然だ。中国人もビックリの、こんなお人好しを、国のトップに頂く、私たち国民は不幸だ。
  (中略)
 しかし、食糧自給率38%の日本には、輸入食品に頼らざるを得ないという現実がある。この事件を教訓に、全国にある休耕地を活用し、自給率を高める政策を打ち出してほしい。「消費者重視」が看板の福田首相に、是非お願いしたい。
 それにしても、日本の政治家に立派な人がいなくなった。自民も民主も選挙のことばかり考えて、国民の方を向いていない。民主党は与党の打ち出す政策に悉(ことごと)く反対している。反対の為の反対。旧社会党の再現だ。小沢党首は益々人相が悪くなった。
 3月4日朝刊の小さな記事に目が止まる。海上自衛隊のイージス艦衝突事故で、漁船に乗っていて行方不明になっている吉清さん親子の親族が、民主党の小沢代表、公明党の太田代表に、それぞれ手紙を出した。それには「(事故を)政争の具にしようとすることには憤りさえ感じる。石破防衛相が罷免されることのないようにお願いしたい」とあったという。
 行方不明という悲しみの続く中で、これだけのことを書かれたご親族は立派だと思う。
 この一ヶ月の新聞記事から拾った、たった一つの“まともなニュース”だった(転載ここまで)。


 最近の国会議員のやっていることや国会の様子などを見ていると、日本の政治家は、少しおかしいのではないか……と私も思いますが、この文章には、その辺のことが見事に書かれています。
 われわれがみんなで気づき、行動を改め、マスメディアが「まともなニュース」でうずまるようにしたいものですね。
 なお、『ぺるそーな』は(株)MD(TEL:03−3508−4522 FAX:03−3508−4521)から発行されており、発行責任者は浜田麻記子さん、定価は毎月 税込1000円です。
                                            =以上=

バックナンバー
2008.05.30:【先週のびっくりより】『13才からの(シンプルな)生き方哲学』
2008.05.26:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】元気になりました
2008.05.23:【先週のびっくりより】いつ脱稿できるか分らなかった新著の原稿が脱稿できた。
2008.05.16:【先週のびっくりより】無用のことに「こだわらない、執らわれない」とは?
2008.05.19:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】5月本物研究会レジュメ
2008.05.12:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】日本国増税倒産
2008.05.05:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】たった一つのまともなニュース
2008.05.02:【先週のびっくりより】いつ脱稿できるか分らない本の原稿を書きはじめた
数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note