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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2011年1月26日
常識的に本音で考えれば予測は当る

 以下は今年1月3日の日本経済新聞の記事です。
 ともに、びっくりしました。私の常識に反するからです。
 一つは1対20で勝つ可能性がないのに、あえて無視して戦争に突入した昭和16年(1941年)の日本のリーダーたちの決断にびっくりしたのです。そのまま載せます。

 70年前の日米開戦前夜。正確に日本の国力を予測しながら、葬り去られた幻の報告書がある。
 報告書を作成した「戦争経済研究班」を取り仕切ったのは、陸軍中佐の秋丸次朗。1939年9月、関東軍参謀部で満州国の建設主任から急きょ帰国した。同班は「秋丸機関」の通称で知られるようになる。
 英米との戦争に耐えられるかどうか、分析を命じられた秋丸。東大教授の有沢広巳、後の一橋大学長になる中山伊知郎ら、著名学者を集め、徹底的に調べることにした。

「20対1」を黙殺

 東京・麹町の第百銀行2階に常時20〜30人がこもる。調査対象は人口、資源、海運、商業など広い分野に及んだ。今と違い資料収集も簡単ではない時代。日本は経済封鎖の下で軍需産業育成にどれだけ力をそそぐことができるか。英米との力の差はどの程度か。英知を結集した分析が進んだ。
 調査開始から1年半を経た41年半ば。12月8日の日米開戦まであと数ヵ月の時期に、陸軍首脳らに対する報告会が催された。意を決するように、秋丸が言った。
 「日本の経済力を1とすると英米は合わせて20。日本は2年間は蓄えを取り崩して戦えるが、それ以降は経済力を下降線をたどり、英米は上昇し始める。彼らとの戦力格差は大きく、持久戦には耐えがたい」。秋丸機関が出した結論だった。
 列席したのは杉山元参謀総長ら陸軍の首脳約30人。じっと耳を傾けていた杉山がようやく口を開いた。「報告書はほぼ完璧で、非難すべき点はない」と分析に敬意を表しながらも、こう続けた。
 「その結論は国策に反する。報告書の謄写本はすべて燃やせ」
 会議から帰ってきた秋丸メンバー一人ひとりから報告書の写しを回収し、焼却した。有沢は直ちに活動から手を引くよう命じられた。
 報告書の一部は88年の有沢の死後に遺品から発見される。104ページ分の報告は詳細を極めていた。見たくないものは、見ない――。秋丸機関はほどなく解散し、現状認識を封印した戦争の結末は悲惨だった。
 終戦から今年で66年、日本は変わったのか。
 「消費税以外はみんなできてしまった」。11年度予算編成が終わった昨年末、財務省主税局幹部はこう漏らした。
 相続増税、給与所得控除、成年扶養控除の縮小。
 「取りやすいところから取る」式の11年度税制改正案は、財政再建が至上命令の同省自身も驚くほどの内容だった。従来なら大議論になってもおかしくない大改革に手をつけた民主党政権は、財政再建のため最も必要なはずの消費税増税だけは封印してしまった。
 首相の菅直人(64)は今年初めに「消費税を含めて税制の抜本改革の方向性を示す」という。だが、消費増税を掲げて参院選に惨敗し、党内外に陳謝したのはつい半年前。民主党だけではない。本来、与野党の枠を超え、論じるべき課題から政治は逃げ続けている。

 少子高齢化で、立ちゆかなくなる。そんなことは30年も前から指摘されていた。
 「最近の日本社会は例外的な楽園である。町を歩く若い世代の日本人ほど無防備な表情をしている若者はほかにいない。古い世代の日本人もようやくたどりついた豊かさにすがりつこうとしている」。政治経済学者の故村上泰亮が「新中間大衆の時代」でこう書いたのは27年前だ。村上はすでにこの時「現在の日本の豊かさは、つかの間の幻影に終わる可能性も大きい」と記している。
 政治が再び風雲急を告げる11年。今年こそ現実を直視し、処方箋を実行に移さない限り、日本の三度目の奇跡は始まらない。 =敬称略 (「三度目の奇跡」取材班)(転載ここまで)



分らない若い人たちの男女関係

 二つ目は、いまの若い男女関係を示す記事で、これも「びっくり」しました。
「20代や30代の若い男女が、ツインの部屋で、しかも外国で3泊したらどうなるか?」、私の常識では、よほどのことがない限り、男女の関係になると思います。そのように男の本能はできているのです。
 その記事の前半の一部を紹介します。

「今度、男の友達とフィリピンのセブ島に行くね」。横浜市の大学院生、鈴木昌美さん(仮名、26)が交際中の男性に告げると、男性は「お好きなように。楽しんでおいで」と“公認”した。
 現地では2人でホテルのツインルームに3泊。
 「互いに下心もやましさもないから恋人にも隠さない」。周囲から「本当に何もないの?」といぶかしがられることも。「恋人以外の異性との旅行もありうる」との価値観は「友人の2割ぐらいは共有している」という。
 かつて常識だった男女や恋愛のルールが揺らぐ。「初デートの費用は全額男性負担」との考えは、40代の約7割が支持するが、10〜20代は約4割。割り勘派が過半数だ(2009年セガ調査)。
 長年、男女の出会いを支援する日本青年館結婚相談所の専門相談員、板本洋子さん(62)。昨春に「最初のデートは割り勘で」と助言した30代男性が忘れられない。食事代の半額を1円単位で女性に請求した。最近では、思いが成就しないと「損をした」と苦情を言う男性も増えたという。
 板本さんは問われれば割り勘を勧めるが、「1円単位とは、あまりに機微がない」とあきれる。
 背景には男と女の力関係の変化も垣間見える(転載ここまで)。


 この記事のタイトルは「男友達と旅行、彼も公認」でしたが、びっくりしました。
 それとともに1941年と同じく、いまも非常識な世の中になったのかな……と深く考えこみました。
 私は仕事柄、過去40年くらいは未来予測を、九十数%以上も当ててきました。
 それは常識的に考えて未来を想定したからです。
 もう一つは生命がけで本音で考えて予測したからです。
 仕事の場合はどうしても生命がけで本音で考えるクセがつきました。
 しかし、いまも70年前も常識の通用しない人々がいる……のはおどろきです。70年前は日本のリーダーに、そしていまは将来を背負う日本の若者たちにと考えると「ぞっ」とします。
 きょうここへこのような記事をのせたのは、「日本人よ、特に若い人々よ、常識的に生きてほしい」と言いたいからなのです。
 余り、びっくりさせないでほしい……とも頼んでおきます。よろしく。
                                             =以上=

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