トップが語る、「いま、伝えたいこと」
早いもので2021年、令和3年も3月になりました。2021年はどんな年になるのでしょうか。ザ・フナイのメイン執筆陣の著プロの先生方は概して暗い予想をされている方が多いのですが、もうすぐ発売になる4月号の中で唯一明るい話を提供していただいているのが、発達障がいカウンセラーの吉濱ツトムさんの記事でした。主幹をしていてメインの論調と違うことを書くのは問題かもしれませんが、私も傾向としては吉濱さんと同じ見方をしています。
そんなことを考えていると、2月26日(金)の株式市場は急落から始まりました。場が開いてすぐに一時950円近い下げになっています。いよいよ、超プロの先生方がおっしゃるようなこの世の終わりが来たのかもしれませんが、いまの所は急ピッチで上げている相場の一時的な修正ではないかと感じています。この原稿は2月26日の午前中に書いているので、今日の終値がどうなるかが楽しみですが、一旦は下げ幅を縮小してきているようです。
(著者加筆:2月26日の終値では1,200円強値下がりしました。ニューヨークダウも500ドル近く値下がりしましたので、警戒レベルを上げておいた方がいいかもしれません。ただし、アメリカの新興企業が多いナスダック市場は値上がりで終わっていますので、基本的には私の意見は変わっておらず今回の下げは上げ過ぎの調整だと思っています。)
今回の急落の原因は日米の長期金利がはっきりと上げ基調を示していることです。金利と株価は相関関係にあり、金利が上がれば株価は下がります。金利が上がってくるとリスクの高い株式投資をやめて安定している債券投資に振り向ける投資家が増えるからですが、特に日本の場合は上がったと言っても0.17%ぐらいの水準ですので、日米の金利差で為替も円安方向の動きが出ていますので、少なくとも今回の急落は一時的なものであればいいなあと思います。
二二六事件から85年目の日にこの原稿を書いていることになります。昭和天皇の決断で結果としてクーデターは失敗に終わったのですが、もう少しで陸軍と海軍の間で戦闘があってもおかしくない場面まであったというテレビの番組を見せていただきました。あの日を境に当時の政財界は軍部の意向に逆らえなくなり、たった9年半後に悲惨な敗戦にまで至ってしまうのですが、今年の二二六は明るい未来への転換点になったと後から語られるようになればいいなあと願います。
私は、今月以降は少なくとも新型コロナウイルスに対する対応はうまく回り始めるのではないかと思っています。この予想が当たっていれば吉濱さんのおっしゃる通り4月には経済もかなり回復してきているのが明らかになり、相場も一段とプラスに動くのではないかと思います。父の頃から、舩井は世間の逆張りの情報をお伝えしてきています。バブルが崩壊した頃、父の知り合いの大企業のニューヨーク支店長から不動産価格はすぐに元に戻りますよねと聞かれたときに、父はしばらくダメだろうと言っていますよとお伝えして絶句されたことがあります。
今年から日本が復活する、そんな年になるように、これを読んでくださっている有意の人たちと意識を合わせていければいいなあと感じています。
父の時代からお世話になっている天外伺朗先生。ソニーの常務まで務められた経済人でもありますが、AIBOの開発者としてお名前をご存知の方も多いでしょう。天外先生は精神世界のことを、経営者やビジネスパーソンが普段の日常に取り入れるというような分野を啓蒙されたパイオニアだと思います。私も若い頃、幾度となく天外先生のCDを聞いて自分と向き合い、心を立て直していました。個人的にはマインドフルネスの本質を1番最初に世に出したのは、天外先生だと思っています。
天外先生が、2000年にインディアンの長老から啓示をうけ、そこから祈りの奥義をたっぷり詰め込んだ「祈りの法則―インディアンの長老から授かった「宇宙の流れ」をコントロールしない祈り方―」(ナチュラルスピリット)という最新本が売れに売れているそうです。1月に出たばかりのこちらを、早速拝読しましたが、宇宙の流れに沿い、最終的に自分で宇宙の流れをとことん体感するまでのステップの祈りの秘伝は、数ある瞑想や祈りの書の中でも、天外先生ならでの圧倒的存在感を感じさせる1冊となっています。
最近、何かの奇跡、といった刺激的なトピックスよりも、次なる人生の応戦に向けての日常を中庸に過ごせること、そしてその繰り返しの「いま」を大切にすること、にワクワクしています。もちろん、ミラクル!と呼ぶしかないようなエピソードもたくさん登場していますので、祈りの先にある絶大な効果を知りたい方にも満足される内容だと思います。
私は、この春から一念発起して、『天外塾』を受講することを決めました。サッカーの岡田武史元日本代表監督が学びを深め、そのあとのワールドカップで結果を出されたということはご本人もおっしゃっていることですが、他にもあっという著名人が多数密かに通い、大きくブレイクスルーされたというお話を聞いています。
「地の時代」から「風の時代」にシフトした今の時期に学ぶことはきっと意味があることだと考えています。天外先生の指導は、組織人として、個人として両方からのアプローチで意識改革を教えてくださることが有益だと期待しています。個人的には今回は新しい時代の経営手法を見極めることを目標に参加したいと思っています。
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2021.03.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】世阿弥と舩井幸雄 (※佐野浩一執筆)
2021.03.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】脱プロ (※舩井勝仁執筆)
2021.03.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】私が原発を止めた理由 (※佐野浩一執筆)
2021.03.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】風の時代の経営のあり方 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |