トップが語る、「いま、伝えたいこと」
2週間前には株式相場の急落について書かせていただきましたが、アメリカのニューヨークダウはその後回復して順調に最高値を更新しています。バイデン政権が200兆円規模の経済対策法案を可決させたことやその対策の中に現金給付などの個人消費を確実に刺激する政策が入っていることなどが好感されているようです。そして、既視感が漂いますが、どうもその上げの流れに取り残されているのが日本株で、ようやく日経平均で29,000円台は回復したものの、3万円の壁がまた強く意識されるような相場になってきています。
早く大きく上げれば、下がり方も激しくなるのでこの方がいいという負け惜しみは言えますが、できれば日本政府もまた特別定額給付金を配るとか、できればそれを定期的に実行するとかアメリカに負けないような実効性のある景気刺激策を打ってもらいたいと思います。一部の業界にしか利益がいかなくて背後に利権が見え隠れするGoToキャンペーンをやるよりは、国民一人ひとりにお金を配ってしまう方が効果の大きいことはもはや議論の余地はないと思います。
金持ちにも配るのはけしからん、という感情論は分かりますが、所得扱いにして課税対象にするとお金持ちはその分払わなければいけない税金が増えますので、手間を考えるとホテルのフロントで大混雑しながら金券を配るよりも優れていると思います。ぜひ、アメリカができることを日本ができないということはあり得ないので、誰か優秀な国会議員の先生が法案の提出を考えてくれて、それが前向きに検討されるようになっていただきたいなと思います。自民党のかなりご高齢の幹部の意向しか通らないような政治はそろそろ終わりにしていただきたいと思います。
ちょっと皮肉なのは、アメリカの金利の高騰の流れを止めたのは、日本の機関投資家や銀行が金利の上がってきたアメリカ国債を買わざるを得ないので早晩長期金利の高騰は止まるはずだという意見が大勢を占めたことによるものです。確かに、国内の投資適格な債券にはほとんど金利が付かないので、運用利回りを上げるためにはアメリカ国債を買うという選択肢は有効です。回りまわって考えると日本の個人投資家が真面目に貯めた預貯金が世界経済の崩壊を救ったのに、その個人投資家が直接潤う可能性が高い日本株が取り残されるのは、残念な気がします。
「ザ・フナイ」では、「マスメディアには載らない本当の情報」をキャッチフレーズに毎月超プロの執筆陣の先生がたに寄稿いただいています。「勝仁さんの周りの人は、超プロの上をいく脱プロだね」と、年上の尊敬する方にいわれたことがあります。この話題は昔も少し触れたことがあると思うのですが、その方いわく、「脱プロは、自分の専門分野を超えたところでも圧倒的存在感を放つ」というのです。
私はこのことについてわかったようなわからないような気持ちで長年考えてきましたが、きっと脱プロは、自分の専門分野を極めるあまりに、未習熟の分野に対しても、サッと本質を見出し、無意識に磨き上げてしまうようなそんな底知れぬ力を持っているということなのかと思います。確かに「ザ・フナイ」に書いてくださる先生方は、経済、国際情勢、精神世界、自己啓発など専門以外のジャンルのテーマでお願いしても、その道の専門家より深く、明晰な視点で考察してくださることが普通で、いつも驚かされることばかりです。
そんな脱プロになりかけている若きエースが、吉濱ツトムさんです。2021年の4月から短期の連載を持ってくださっているのですが、脱プロとして他の先生方と全く違う意見をサラッと書いてくださっていて、とてもバランスが取れることになるので、ありがたいなととても感謝しています。
もともと「発達障がいカウンセラー」として、ご自身のアスペルガーの体験から多くの人に寄り添って来られました。ここ数年、先端科学、陰陽道の勉強を極め、ヒーラーとしての人気がうなぎのぼりです。地震の予言率は99パーセントだそうです。私は最初会った時から「空気を全く読まず我が道を行く人」という印象は変わっていませんが、その貫き方は見事です。
昨年来、誌上で何度かアメリカ大統領選の行方を取り上げていたのですが。ベンジャミン・フルフォード先生、飛鳥昭雄先生、そして副島隆彦先生というそうそうたるメンバーがトランプ支持をしている中で、吉濱さんだけは頑なにバイデン当選を予告(予言)していました。その自由な感じが「ザ・フナイ」らしくて、創刊した父も草葉の陰で、吉濱さんのことを「骨のある書き手が出てきた」と喜んでいるのではないかと思います。吉濱さんの新刊「2040年の世界とアセンション」(徳間書店)もじわじわと注目を集めているそうで、これからが楽しみな論客の一人です。
=以上=
2021.03.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】世阿弥と舩井幸雄 (※佐野浩一執筆)
2021.03.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】脱プロ (※舩井勝仁執筆)
2021.03.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】私が原発を止めた理由 (※佐野浩一執筆)
2021.03.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】風の時代の経営のあり方 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |