トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私が愛読している雑誌に「選択」という月刊誌があります。父も愛読していて、セミナーなどでは経営者の方にとっては必読の情報媒体であるという話しをしていました。なかなか内容が難しく、世界標準に沿っているということですが、まず海外の問題についての記事があってからその次に国内の問題が掲載されているので、知識がない頃はとても読みにくさを感じていたのですが、いつの間にか絶対に必要な情報源だと思うようになってきました。
最新号である五月号ではワクチン接種をどこまで早急に実施できるかで国の命運が決まり、アメリカが先行しているのに対してイギリスを除くヨーロッパと日本がかなり出遅れている。特に日本は酷い状況でこのままいくとコロナ禍を他の先進国が過去のことになった来年以降も日本だけは非常事態が続行する危険があるという警鐘を鳴らしています。「選択」の記事を寄稿しているのは、現役の新聞記者だという話しを聞いたことがあります。自分が所属する媒体には書けない、より真実の情報を寄稿しているようです。
前にも書きましたが、安倍前総理の退陣やバイデン大統領の誕生もかなり事前に予測していて、特にバイデン大統領という普通の大統領が表面上の世界のリーダーになったいまでは選択の予想はかなり当たると考えていいと思います。私自身はコロナやワクチンのことに関しての意見は選択の主張とはかなり異なっていて、近藤誠著「新型コロナとワクチンのひみつ」(ビジネス社)に書いてあることに共鳴しています。気になる方はこちらをぜひお読みいただければと思います。
やはり、今月号の選択の記事に「ワクチン効果と五兆ドル支援で「バイデン景気」がやってくる」というものがありました。連休明けの5月7日の日経平均の寄り付きは下げで始まり29,000円台前半で低迷していますが、ニューヨークのダウは連日のように新高値を更新している状況で、アメリカは共和党のトランプから民主党のバイデンに政権は変わりましたが、株高政策や対中強硬策などは変わっておらず、結果論ですがトランプ前大統領のやっていたことは世の中を実質的に動かしている勢力の利害とその面では方向が一致していたようにも感じます。
個人的には、日本もワクチンをどんどん打つという方向性が確立できれば日経平均も3万円を固めてさらに最高値である4万円に向かっていくと思っています。ただ、その意向に逆らえば叩き落されるかもしれませんし、何よりも台湾や尖閣周辺で有事を起こしたいと思っている意向も感じますので、少なくとも熱い戦争に巻き込まれないように細心の注意をしながらその意向にどう応えていくかを慎重に進めていただきたいと思います。
父の時代から長らくお世話になっている新谷直慧さん。敏腕のライター(ゴッドライターと名乗られていて、神の声を届けることを使命としています。ただ、小さく目立たないように書いてあるのがミソです)です。父の代表作のひとつである25年前の著書「「自然の摂理」に従おう」(風雲舎)のライターをしていただきました。流れるような直感力に満ちた言葉を明晰に構成してくださり素晴らしいサポートをしてくださいました。父の著作は自分で書いているものが多数ですが、新谷さんのように頼もしく右腕になってくださるライターとの著作は、周囲の誰より、時には本人よりも、書きたい事、発信したいものがわかるようで、テーマがみるみるうちにはっきりと明確になり、父は本当に頼りにしていたように思います。
伴走してくださるのは大変なご苦労もあったと思いますが、父の没後も、たくさんの著名人の取材、インタビュー、本の構成を精力的に手掛けられておられ、どれも骨太の深みのあるものに仕上がっていることに、新谷さんの編集者としての底力と志を感じます。にんげんクラブにも長らく関わってくださり、また新しい出会いを数限りなくもたらしてくださったのも新谷さんです。
そんな新谷さんご本人の初めての著作「落ちる! ——そこから"第二の人生“が始まった」(風雲舎)が出版されました。まずはタイトルに惹きつけられました。長らく得意とされてきた精神世界のジャンルでのご著作だろうなということは、ご本を出されるというお話をうかがったときから予想はついていましたが、タイトルに意表をつかれました。
次元上昇、だとか、前へ進むというキラーワードがてんこ盛りのスピリチュアルな世界において、「落ちる」とはなかなかインパクトがありました。それも、壮絶な失敗談の半生がただ書かれているというわけではなく、様々なバックグラウンドを持つ新谷さんならではの著名人との出会いのエピソードの中で、どのように自分がリセット、覚醒していったのか、どんな人にも生きるために役に立つヒントが満載でした。やはり長らく人の本を手掛けていらっしゃる方なので「読後、読み手がどれだけその本の中からお土産を持ち帰れるか」というもてなし感があるのだな、と私自身も勉強になりました。
私は哲学者キルケゴールの「人は選択して決意した瞬間に飛躍する」という言葉が好きなのですが、新谷さんの本の中で同じスピリッツを感じました。3月に出た本なので、コロナに関しても、実に深い新谷さんの洞察を感じさせる箇所があります。ぜひご一読をお勧めします。また、にんげんクラブのレポートにも別の視点で同書のことを書きましたので、よかったらお読みください。
=以上=
2021.05.24:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】健康能楽 (※舩井勝仁執筆)
2021.05.17:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】茶道に学ぶコロナ時代の知恵 (※佐野浩一執筆)
2021.05.10:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】落ちる (※舩井勝仁執筆)
2021.05.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】『真ん中』でいること (※佐野浩一執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |