トップが語る、「いま、伝えたいこと」
4年ぶりに行われた衆議院選挙は自民党が不思議な勝ち方をしました。もちろん、自民党は議席を減らしましたし、現役の幹事長が小選挙区で落選して元幹事長や大臣経験者が落選する等自民党にとっては久しぶりの逆風も味わっての辛勝ですが、それでも単独で絶対多数を確保できたことはやはり勝利と言ってもいいのだと思います。与党と野党の差は、結局は選挙の戦い方をどちらが知っていたかということに尽きるような気がしますが、このブログのメインテーマである経済というか相場にとっては明らかにプラスの要因です。
選挙の結果を受けて、先週の株式相場はトレンドで見ると大きく上げました。これがいつまで続くかはわかりませんが、いろいろな金融危機説がささやかれる中で、当面の危機は乗り越えたのかなという感じがしています。次の問題は日本以外の国に広がってきたインフレ懸念や中国の恒大集団問題の処理が果たしてうまくいくのかということになっていくのだと思います。FRBはとりあえず今月中にもテーパリング(量的緩和を段階的に終了していくこと)を始めることを決定しました。いまのところ、利上げにまでは踏み込まないという姿勢をにじませたことで、市場関係者はホッとしてアメリカの株は史上最高値を更新しています。
ただ、景気の回復、堅調な個人消費、人手不足、燃料価格の高騰等インフレが進行する不安要因はたくさんあります。特に、アメリカ人は働かなくなったという深刻な問題があります。コロナ禍の緊急対策で政府からお金を受け取ってロックダウンを体験した労働者はお金をもらわなくなっても働き始めないことが社会問題になっています。彼らは投資やSNS等の活動でとりあえず食べていく分ぐらいの収入は確保できていて、人手不足から賃金水準が大きく上がっています。
また、大きな製造業に勤めている正規雇用者もさらなる賃上げを求めてストを打つことが頻発していますし、バイデン政権で極左勢力に一定の妥協が必要なことで、例えば警察関係の予算が大幅に削られていて、治安の悪化が深刻な問題になっているようです。アメリカという黄昏期に入った超大国のかじ取りは大変難しい局面に来ており、民主党が来年の中間選挙で大敗するようなことがあると、政治面での不安定さも一挙に表面化することも懸念されます。
言霊が大事だという事は、皆さん実感されている事だと思います。聖書のガラテヤ人の手紙に「それがなんであれ、人は自分が撒いたものを自分で刈り取ることになる」という一節がありますが、これは自分の発した言葉にも当てはまると思います。野球選手のイチローさんは寡黙で、インタビューでもスローなペースで一言一句お話になられますが、「自分の耳に、何1つネガティブな言葉を入れたくない」というポリシーがあると聞いたことがあり、という事は、他者との会話、距離感も徹底しているのだと思います。自分の発した言葉や行った行為がいずれそのまま自分のところに舞い戻ってくる意味、イチローさんはよくご存知なのだと思います。人生において、潜在意識に刻まれるイメージが自分の自己実現―それはいい方も悪い方も―大きく作用とするとするなら、それは言葉にも大きく誘導されると感じています。
こんな事は以前から考えていたのですが、たまたまオフィスにあって読んだF.スコーヴェル シン著「人生が一夜にして変わる 引き寄せの法則を呼び出す言葉」(三笠書房)という1冊がとても考えさせられるものだったので、紹介したいと思います。ちなみに訳者は浅見帆帆子さん。生前の父も共著を出していて、わかりやすく精神世界を読み解いた第一人者です。
願いが実現するまでの過程にどれだけ適切な表現の自分への言葉がけ〜アフォーメーションが有効かということが書かれています。作者は「ザ・シークレット」の講師のお歴々にも影響を与えたアフォーメーションのオーソリティで、その人の環境、状況にあったアフォーメーションをカスタマイズして作ってあげることに絶大な力を持っています。
本書の中では、週末までにお金を作らないといけない、契約を取らないといけないといった期限付きの局面を持っている人が、ピンチをすり抜け、奇跡が起きたという事例がこれでもかという数が載っています。読んでいるだけでもワクワクするのですが、やはり試してみたくなり、期限が迫った解決しないといけない問題について、少々のアレンジを加えてアフォーメーションを実行してみました。それは期待以上の成果をもたらしました。
この本は「ザ・シークレット」以上の名著だと思いました。それは浅見帆帆子さんの訳がライトに一般の人の日常にも馴染むようになっていることも大きいと思います。
最後に私がいいなと思ったアフォーメーションを2つ。
「私は宇宙が与えてくれる直感を敏感に感じ取り、どのようなヒントも見逃しません。そしてすぐさまその意思に従います」
「宇宙が計画されていない事は全て消滅し、消え去ります。そして今ここに宇宙の計画が現されます」
特に2つ目は人生を覚悟して受け入れている段階向けではありますが、実はここに真の幸福実現の本質があると実感している私です。
=以上=
2021.11.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】魔法の質問 (※舩井勝仁執筆)
2021.11.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】いまこそ必要な『勇気』 (※佐野浩一執筆)
2021.11.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】言葉を大事にする引き寄せの法則 (※舩井勝仁執筆)
2021.11.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】本当に大切なこと (※佐野浩一執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |