トップが語る、「いま、伝えたいこと」
相場は、夏休みと現地時間26日のジャクソンホール会議(カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム、FRB議長の講演などがあり、夏の情報が少ない中で重要な方向性がさりげなく示唆されることが多く、相場関係者が注目している)を、固唾を飲んで見守っている状態です。この原稿は日本時間の26日の朝に書いていますので、いまのところ相場の反応はわかりませんが、利上げが続くのは間違いありませんが、どこまで続くのか、来年以降は逆に利下げに転じるのかのヒントを得ようと注目が集まっています。
ただ、大きく見ると相場は材料を探している状態で、パウエル議長の講演の内容というよりも、それを関係者のコンセンサスがどのように受け取るかが短期的な材料になりますが、すぐに次の材料を探し始めるのだと思います。いますぐにもグレートリセットがあってもおかしくないので、始まったと思ったらすぐに対処できる準備はしておいた方がいいとは思いますが、個人的には今年中にそれが始まることはないと感じています。私の見方が正しいわけではないので、それぞれ自分の相場観を持っていただいて対応していただければと思います。
地方の講演会で為替の方向性について質問を受けることが多くなりました。私はいまの130円台後半の水準はしばらく続くのだろうと思っています。少し長い目で見ると、120円〜150円のレンジを行ったり来たりするイメージです。アメリカの高インフレ状態が明らかになって、FRBの利上げ傾向がはっきり意識される前は、長い間100円〜120円のレンジで動いていました。それが120〜150円に変わったと考えているのです。参考にしていただくというか、目先のニュースだけではなく、ちょっと長めのスパンの見方を持っていただくと右往左往しなくなってくると思います。
インフレ率が比較的低く、利上げをしないというかできないだろうと思われる日本の株式相場は他国に比べると堅調に推移するのではないかとも思っています。投資信託なども以前に比べて安全でそれほど手数料が高くないものも増えてきましたので、周りの詳しい方の意見を参考にして、まずはネット証券に口座を作るところから始めてみるのを考えてもいいのかもしれません。お金の先生、秋田県の土井広文さんは、いまでも90%はひどい投信だと言いますので、しっかりと選択して選んでください。
実は、結構出張に出かける機会が増えています。ブログなどで発信するのはコロナ禍の中で不謹慎かなとも感じているので、旅日記のようなものを書くのはしばらく遠慮していました。感染者数は減ってはいませんが、さすがに3年目に入り自粛するだけではなく、ウイズコロナでいかにウイルスとうまく付き合うかを考えながら経済活動をして暮らしていくようになったように感じますので、旅先で考えたことを書かせていただきたいと思います。実際の体験を伴う旅は、いろいろな気付きを与えてくれます。船井総研の大先輩は、情報量は移動距離に比例すると話していました。職業病のようにも感じますが、一面の真理をついているとも思います。
動画配信などから得られる情報量も格段に増えていますが、他人のフィルターを通したものにはなりますので、やっぱり現地に足を運んで直接触れたり聞いたりして得られる情報には優れた価値があると思っています。もちろん、私のブログも私のフィルターを通ったものなので、そのつもりで受け取っていただければと思いますが、楽しんでいただければと思いますので、旅の感想などを今回は書かせていただこうと思っています。
いまは石川県小松市のモナの森でこの原稿を書かせてもらっています。秋田の土井さんご一家とかっこちゃん(山元加津子さん)ワールドを堪能させていただいています。かっこちゃんは朝ご飯を作ってくださっており、土井家の皆さんはかっこちゃんおすすめの近所の神社に出かけました。築180年の古民家をかっこちゃんが仲間たちと一緒にリノベーションした、本当にあったかい空間に存分に癒されています。個性を持った一人ひとりが社会という枠に強制的にあてはめられるのはなく、それぞれの個性というか特性を活かして生きていける時代がもうすぐ来そうな予感がしています。
今回は、ここに至るまでが壮大な旅(ちょっとおおげさです)になりました。まず、東京から山形に向かいました。そこで、講演させていただいて美味しい山形の料理やお酒を堪能させていただきました。翌朝、秋田に移動しました。隣県なのですが、新幹線とローカル線を乗り継いで3時間30分かけての移動になりました。山形県の新庄から秋田まで乗り換えなしで行けるのですが、午前中には2本しかありませんし、とにかく2両編成のワンマン運転の電車で、実はほとんど寝ていましたが、非日常を思いっきり体験させていただきました。
そして、秋田から土井家の皆様の車に乗せていただいて、休憩時間をいれれば10時間近くの時間をかけて山形県、新潟県、富山県を通って石川県の小松にたどり着いたのです。私の無謀な提案に応えてくださった土井家の皆さまと受け入れてくださったかっこちゃんに感謝の意を伝えたいと思います。読者の皆様も周りになるべく迷惑をかけないように心掛けながら旅を楽しんでいただければいいのかなと思います。実際に旅に行けない方には申し訳ありませんが、矛盾しますが、空想でも構わないのかなとも思います。
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2022.08.22:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】“時”とは何者か? (※佐野浩一執筆)
2022.08.15:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】新しいわたし (※舩井勝仁執筆)
2022.08.08:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】人格を磨く (※佐野浩一執筆)
2022.08.01:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】Uber戦記 (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |