トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先週末ぐらいから株価が調整するようになってきました。それまで一本調子で上がってきた日本株ですが、さすがにここまでくれば利益確定の売りが出てくるのだと思います。
また、為替もかなりの円安が進んできて、執筆している6月30日(金)の朝の段階で144円台後半まで円安が進んでいます。客観的に考えると145円は付けるだろうなと思っていたのですが、実は船井本社が手持ちのドル預金を円に転換する機会をずっと見計らってきたのですが、140円ぐらいで変えてしまいました。当事者になると、怖くなってくるという失敗を実際にしてしまったのですが、まあ、「頭と尻尾はくれてやれ」という投資格言もありますので、よしとしたいと思います。
理想的には最安値で買って、最高値で売るのがベストです。ただ、実際の人間心理はそんなことを考えるとますます失敗する確率が高くなるので、相場の底を確認して上がり始めた時に買って、天井を確認して下がり始めた時に売ることで満足するのがいいという意味の格言です。
昔のおおらかな相場の頃ですが、商品相場では絶対に負けないという友人がいました。
父の勉強会にもいつも出席してくださっていたのですが、ある時、「私は商品相場では絶対に負けたことがない。舩井先生の額に汗して儲けることが大事で、相場で儲けるなんて考えてはいけないという教えに反しているような気がして悩んでいる」という話をしてくれたことがありました。私は、相場がわかるというのも神さまが与えてくれた能力だから遠慮することなく儲けて、それを社会のために良いことに使えばいいじゃないですかと答えていたのですが、同時にそのメカニズムを教えてもらいました。
当時の商品相場はいまに比べたら電子化も進んでおらず、参加人数も限られていました。だから、彼には相場の集合無意識の感情が見えたので絶対に負けないというのです。
一種の特殊能力ではありますが、その感情の逆張りをすれば必ず勝てたわけです。電子化が進んで取引量が格段に多くなったいまでは無理だと思いますが、基本的には相場の集合無意識の感情はある程度客観性を保っていれば感じられるようになると思います。
いまは、利益確定の売りと、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランスが大きな原因だと言われています。GPIFは190兆円もの年金資金を運用していて、国内株式の割合は25%と決められています。日本株の相場が高騰したことによって日本株の割合が増えてしまい、6月末の時点で25%に近づける必要があることから売りが出るということが言われていました。日本株式という、相場の割には規模が大きな運用資金なので、小さな池に泳いでいる鯨と表現されているのですが、高くなったら売り、安くなったら買うことになるので、相場の調整機能の大きなひとつになっていると言われています。
他の要因と合わせて7月中旬ぐらいまでは調整局面が続く可能性が高いと言われていますが、私の場合は株式投資をほとんどやっていないので、こちらは冷静に見ていますので、そんなに大きく間違ってはいないのではないかなとも思います。そして、多分月末にかけてまた上がっていって、35,000円を試す動きになっていくような気がしています。
今回ご紹介する本は、小林晴明、宮崎みどり著『古事記のものがたり』(サン・グリーン出版)です。自費出版で出された本で、神社で売られてはいますが、ほとんど手売りで63,000部を販売してきたという驚異の本でもあります。お二人の縄文古神道講座をマネーとスピリチュアル研究会を主催してくれているアーシャ(福田彩子)さんがやっていて、先日参加させていただきました。古神道の世界のことが初めて実感できたような気がして感激したのですが、その講座当日に買い求めさせていただきました。
若い方とお話ししていると、神話という言葉自体からイメージするのは、一般的に外国のモノであり、日本は最初から対象外と考えている方も多いようです。しかし、日本にも明確な神話があります。特にタイトルにもある【古事記】は、近年教育の現場などでも取り上げられる機会も増えており、日本の神話としては最もポピュラーなものです。神話を失った民族は例外なく滅ぶという見方もあるので、多くの人に触れてほしいと思っています。
本書は可愛らしいイラストとともに、短時間で最後まで読めるやさしい文章で若い世代にも分かりやすく古事記を解説しており、今まで神話に触れたことがない方におすすめしたいものです。詳しく古事記を知らずとも、何気なく聴いた事のある名詞が出てくるので、それらの意味、答えを知っていく、というだけでも楽しく読み進める事ができます。お子様やお孫さんがいらっしゃる方は、一緒に本書を読んで、日本の神話についての見識を深める機会を作ってみるのもいいのではないでしょうか。
初心者向けの本ではありますが、結構古事記の世界に造詣の深い友人や先生方と交流がある私が読んでもなるほどという部分もかなりありました。書店では入手できませんので、サン・グリーン出版のホームページからご購入いただければと思います。
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2023.07.24:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「名詞」ではなく「動詞」で! (※佐野浩一執筆)
2023.07.17:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】運の掴み方 (※舩井勝仁執筆)
2023.07.10:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】汚染水放出とサステナビリティ (※佐野浩一執筆)
2023.07.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】古事記のものがたり (※舩井勝仁執筆)
舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長 1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。 2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了) 著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。 |
佐野 浩一(さの こういち) 株式会社本物研究所 代表取締役社長 株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長 公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事 ライフカラーカウンセラー認定協会 代表 1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。 著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 |