トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2023年7月17日
運の掴み方 (※舩井勝仁執筆)

 為替が円高になってきました。金曜日の早朝に原稿を書き始めたのですが、一時は145円台まで付けた相場が1か月半ぶりに137円台になったというニュースをNHKが報じていました。原因は今月末に予定されている日銀の金融政策決定会合でYCC(イードル・カーブ・コントロール)政策が変更されるかもしれない、という見方が出てきたからです。昨年12月の会合で当時の黒田総裁は突然YCCの許容変動幅をプラスマイナス0.25%から0.5%に修正しました。これは、実質的な利上げ政策に当たります。
 YCCはわかりにくいのですが、長期金利(具体的には10年物の国債の金利)を0%に誘導する政策で、12月の会合以前は変動幅を0.25%に設定していたものです。中央銀行がコントロールできるのは短期金利であり、本来的には長期金利は市場が決めるものです。実際にアメリカの短期金利の目処であるフェデラルファンドレート(FFレート)は5〜5.25%に設定されていますが、7月13日現在のアメリカ市場での長期金利は3.766%であり、長期金利と短期金利が逆転しています。通常は長期間お金を借りる長期金利の方が高くなるはずなのですが、短期金利であるFFレートはFRBのFOMC(連邦公開市場委員会)で決定されますが、長期金利はマーケットが決めています。
 インフレを抑制するために短期金利を上げて景気の抑制政策を採っているのですが、マーケットはそこまでの景気の冷え込みはないし金余り状態は続いているということで、長期金利は低くていいと考えているのです。それに対して、日銀は短期金利をマイナスに設定して、長期金利もYCCと称して誘導することを目標として、ほぼ上限の0.5%近辺で推移しているのがマーケットの実情になっています。それを今月末の会合で変動幅を0.75%かもしくは1%に拡大するのではないか、つまり実質的に長期金利の利上げを行うのではないかという憶測が広がっているのです。
 日銀としては、YCCの変動幅を上げていきながら、本来はやってはいけない長期金利のコントロールをいずれは止めたいと考えているのだろうと思います。ただ、12月の時は、かなりの動揺を市場に与えてしまったので慎重に構えているのです。植田総裁は政策変更に対してネガティブな発言をしていますが、内田真一副総裁がYCC政策の見直しに言及するなど、市場にジャブを打ち始めたように感じます。今月は多分、現状の政策の継続を決議すると思いますが、反対意見も出て近い将来見直しを行う可能性を示唆するのではないかとみられています。
 アメリカのインフレもかなり抑制されてきていて、そろそろ利上げの打ち止めの時期を模索する動きが出てきましたので、さすがに行き過ぎたと思われる円安の方向が一時的には修正されやすい雰囲気が出てきたように思います。円安と株高は連動しやすい傾向がありますし、利上げも株式市場を冷やす効果がありますので、株に対しても慎重な見方が広がっていくのではないかともみられているようです。

 人間、誰もが幸運でありたいと願っています。スピリチュアルな世界にあまり興味を持たれていない方だとしても、当たり前に使われ、世の中に存在する【運】というワード。
それを掴む方法は曖昧で、あまり知られていないのが実情でしょう。しかし信じられない事に、今回紹介するのは片山エリコ著『美しく強運で幸せな生き方』(きれい・ねっと)にはただの運ではない、【強運】を得る事ができる方法が記されています。
 いきなり強運と言われると訝(いぶか)しんでしまうかもしれませんか、読んでみるとなるほどとすぐに納得できるのは、最初に出てくる【ありがとう】の重要性です。お礼の言葉をいただくと、大半の方はいい気持ちになるでしょう。私も片山先生ほどではありませんが、日ごろから【ありがとう】を伝える事を心がけていますが、そのおかげで円滑なコミュニケーションを図れたり、まわり回って助けられたりする事は少なくないと感じているので、この部分には強く納得できました。
 他の内容も、自分を褒める、ポジティブシンキング、挨拶を欠かさないなど、基本的な事が多く出てきます。しかしそうあるべきと理解していたり、子どもの頃は当たり前に実践していたはずのそれらは、歳を重ねるにつれて抜け落ちてしまっているものです。本書はそういった部分を思い起こさせてくれる、素敵な側面も多く持ち合わせています。言い方は悪いかもしれませんが、物事を深く考えてしまうタイプの方ほど、このような自己啓発本には抵抗があるかもしれません。しかし本書は感覚的ではなく、ロジカルな面からも納得できる内容も多く書かれています。あなたもこの本を読んで、幸運を掴めるのかを試してみませんか?
 本の最後の著者紹介の中にこんな一節を見つけました。舩井幸雄.comなので紹介させていただいて終わらせていただきます。生き方の達人のエリコさん。ぜひ、その強運の秘訣に触れていただければと思います。

(引用開始)

 「笑顔に力のある人、エリコさんに会うと元気が出る。だから多くの人を励ますようになる」との舩井幸雄氏の予言の通り、日本中の多くの人に愛と元気を送り続けている。

(引用終了)
                           =以上=

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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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