中村陽子の都会にいても自給自足生活
このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。
11月8日開催された、第2回全国オーガニック給食フォーラムの報告をします。計画当初の実行委員会では、本当に人が来るだろうか、オンラインでの参加はあるとしても、会場参加は少ないのではないかと心配していました。ですが、1時間に1本しかない水郡線の常陸大宮から3分ほどの会場(1000名定員)は、全国からの自治体、JA関係者、有機農業関係者、市民団体の参加者で立ち見が出るほどいっぱいになりました。2年前の第1回の時、中野だから1200名の会場がいっぱいになったと思っていたのですが、自治体、JA、生協、などを巻き込んだオーガニック給食の運動は、本当に広がっているのだと、実感しました。
このことの他に、今回私が、時代が大きく動いたと感動したことが2つありました。
1つ目は、常陸大宮市の鈴木市長の開会のあいさつです。農水省、JA、農家もたくさんいる参加者に向かって、農薬の問題、除草剤グリホサートや、殺虫剤ネオニコチノイドと、発達障害児数の相関関係など、今までタブーであった案件をしっかりお話されました。また、マスコミやYOUTUBEなどで禁じられているレプリコンワクチンの問題もはっきりと言葉にされました。わたくしは、今回資料集担当で、農薬と子どもの発達障害の関係を載せたかったのですが、このフォーラムの成功を願う方たちからストップをかけられ、断念したので、鈴木市長が開会でお話下さり本当にスッキリしました。フォーラム後の交流会で、お礼を述べると、「ハッキリ言わなければ、わかりませんからね」とのお言葉でした。今まで表に出せなかったことを出す、向き合うことを避けてきたことと向き合う時が来たのだと実感したのです。
もう一つ、今回わたしが感動したことは、JAの子会社、アグリサポートの鈴木社長の心意気です。フォーラム2日目は、常陸大宮市のオーガニック給食の米や野菜を栽培しているJA常陸の畑の見学会でした。鈴木社長は、その畑の前に立って、土づくりの有機技術や、栽培方法など丁寧に説明して下さり、いろいろな質問にもテキパキとお答えしていました。その自信に満ちた姿はとても頼もしく、とてもうれしそうです。これがかつては、JA常陸の秋山組合長に有機農業に転換するように言われた時、収量と収益が落ちてボーナスが払えなくなるからできませんと言って強烈に反対し続けた人と同じ人とは思えない変貌ぶりです。今や、有機栽培の自信がついて、子どもたちの食べるものは何でも作ってやるから、という男気が溢れていました。
もう一つ、良いことだと思ったことがありました。それは、有機農業に転換する時には、かなり土づくりに資材を投入するのでお金がかかるということです。なぜお金がかかることが良いことかというと、それは農薬・化学肥料が売れなくなったJAの販売部にとって、有機資材が次なる収入源になるということです。今までの有機農家たちは、10年以上かかって土づくりしてきました。その間、収穫量も収入も落ちる辛い日々耐えてきたのです。しかし、年数をかけずに土壌分析をし、資材を投入することで、有機栽培に適する土づくりをする有機農業技術があるのです。これは、慣行農業から有機農業にスムーズに移行する良い方法だと思います。
JA常陸の秋山組合長は、2年前のフォーラムで、「JAも有機農業でなければ生き残れない」とし、自然環境の問題だけでなく、経営上も必要なことだと発言しました。今年のフォーラムでは、「JAは、オーガニック給食と有機農業推進の抵抗勢力になるな!」と発信しています。自信がついたJAは、私たちの強い味方です。それに、本当に未来の子どもたちのためにがんばっているトップたちは、本当にうれしそうです。人間の本来の姿なのでしょうね。今まだ自信がなくて、現実に向き合っていないトップたちが全員うれしそうに子どもたちのためにがんばる姿をしっかりイメージして、進んでいこうと思います。
みなさま、ご一緒にまいりましょう!
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首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。
1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。
長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/