船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:広川 裕子
舩井幸雄.comをご覧の皆さま、こんにちは。
イリアール株式会社の広川裕子です。
数年ぶりに虫歯になりました。ずっと前に被せ物をした歯と、隣の健康な歯の間の部分です。患部は小さいけれど深く、最終的には神経を抜く治療をすることになりました。
皆様の中にも歯の痛みに苦しんだ経験を持つ方は多いと思います。
私も、この度ばかりは壮絶な(と言っては大げさですが)痛みに苦しみました。
歯に違和感を覚えたなら、一刻も早く歯医者に行くべきですね。
私は、「冷たいものが沁みる?」と感じてから受診日を調整するのに時間がかかり、結局3ヶ月近く放置してしまいました。その間に、虫歯はどんどん深く進行してしまったのです。
そのうち、冷たいものどころか熱いものも沁みるようになり、顔の左半分がドゴンドゴンと脈打つように痛み眠れなくなりました。
初回の治療でレントゲンを撮ったところ、虫歯は神経にまでは達していなかったので、丁寧に患部を除去した後に、薬を入れて仮の詰め物をして帰宅しました。
「痛みは次第に治まるでしょう」と言われたのですが、一向に治まらず、それどころか、柔らかいご飯を噛んだだけで、うずくまり動けなくなるほど……!
次の受診日まで一週間、脳天を貫くほどの痛みに怯えて固形物を食べられず、ゼリーやお粥を食べて過ごしました。少しばかり痩せました。
一週間後、切実な痛みを先生に訴えたところ、「神経が炎症を起こしているようですね。残念ですが、取り除きましょう」と言われました。私も息子もお世話になっている、とても信頼している先生で、神経を抜く治療について分かりやすく説明をして下さいました。
麻酔をしてから、「はい、今日は終了です」と言われるまで、ほんの数分。
歯と歯の間の小さな穴から、炎症を起こした神経を取り除き、掃除をして薬を詰めるという治療が行われました。歯医者さん……に限らず、お医者様ってすごいですね。「ちょっと手がすべりました」なんて言い訳が絶対に通用しない中で、細かい治療をこんなに手早く行うなんて、私の不器用な手先では想像もできません。
あと何回か通院予定ではありますが、おかげさまで痛みはすっかり治まり、通常の食生活を送れるようになりました。
わずか、1センチ(?)ほどしかない神経に、ずいぶん振り回されたものです。
左頬は、こぶし大の鉄の塊が入っているみたいでしたし、固形物を噛んだ時には太くて長い釘を金槌で打ち込まれたような衝撃が全身を貫きました。
歯の神経は、誤魔化しが効かないくらい痛むことで、虫歯というトラブルを知らせてくれたのです。
では、心に神経があったら……と想像してみました。
梅雨の湿気のせいか、なんだか気持ちが滅入ってしまい、心がパリンと割れたような感じで一気に爆発することがあったからです。
神経のない心は痛みを自覚できず、とことん鈍感です。
心に神経があったら、爆発する前に、少しずつ痛みを知らせてくれたでしょう。
「いつ、何の刺激で、どの部分が、どのように痛い」のかを自覚し、誰かに上手に伝えられたかもしれません。
でも……と想像を続けます。
心に痛みを知らせる神経があったら、きっと毎日痛くてしょうがないでしょう。
しかも、それぞれが痛みを訴え始めると、他人を傷つけることが怖くて臆病になりすぎると思います。
寝ても薬を飲んでも、残念ながら、虫歯になった歯は治癒しません。
けれども、心は回復します。少し痛んだ時は、休息や気分転換で治すことができます。時間が解決することだってあります。
誤魔化そうと思えば、とことん誤魔化せる心の痛み。でも、誤魔化すことが当たり前になってしまったら、いつか大爆発します。
そうならないように、意識的に痛みを感じることは大切ですね。
神経を抜いた歯は、今後、痛みを知らせてくれません。虫歯になっても早期にメンテナンスできるように、これからは定期的な検診を心がけようと思っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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26周目:「ならば、どう生きる? 〜『いのちの革命』を読んで〜」
27周目:「文字から気づく意外な自分」
28周目:「なんとなく、ナマハゲを思う」
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