船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
タロット、自由自在!
2022.10.12(Wed)
社名:(株)51コラボレーションズ
名前:服部 真和

皆様、こんにちは!51コラボの服部と申します。いつも本コーナーをお読みいただき、ありがとうございます。

さて、「ユリイカ」という様々な文化現象に切り込む月刊誌があります。なかなかハードな本なのですが、昨年、鏡リュウジ責任編集として「タロットの世界」というタイトルの臨時増刊号が出ています。そこには鏡氏の人脈の深さを表していると思える様々な論客が参加しています。それを読んでいると、タロットは<占いのツール>というものを超えたところにあるなと感じます。そこで、今回は印象的だったものを私なりに紹介したいと思います。

■タロットは運命を解放する
まず、気鋭の哲学者として人気で、自身の小説が芥川賞の候補にもなった千葉雅也氏がユニークなタロットに関するテキストを出しています。

千葉氏は「知覚」というものに焦点をあて、タロットカードを1枚引いてでてきた絵柄を見て受ける多少の影響は、まるで広告に似ているというのです。広告はとにかく見せればよい。それが広告の原理であり、意図的にと印象に残るナンセンスな広告を見せることにより、人はどこかに記憶に残り無意識に消費行動をしてしまう。

見てしまった、聞いてしまったという「しまった」という決定性。人間の思考はたえず外からの介入を受けて自分自身の境界をたえず作り直しているため、知覚がたえず私のバランスに揺さぶりをかけている。しかし単に人は物質世界を生きているのではなく、そこに「解釈のヴェール」をかけて(=世界を意味づけながら)生きている。その解釈は複数あると。確かに、私たちはたとえば「ワクチン」というものに対して、実に様々な解釈のヴェールをかけているし、それに関して打つ、打たないの行動を起こしたりしています。

千葉氏は、世界を解釈する仕方は様々であり、一つの解釈だけを選ぶ必然性はないとして、タロットは実に面白いというのです。ひいたタロットの絵柄に対して、私たちは解釈的に自己を再形成する自由がある、解釈するのは自分ゆえに、それは刺激剤であり、スパイスのようなものであり、1枚のカードから記憶や予想を取り集め世界について物語制作を始めていくのだと。

つまり『これまで思い込んでいた固定な自分のあり方から解放してくれるような、新しい自分の姿をあれこれ思い描くことなのだ。占いは運命を決定しない。運命を解放するのである。』

■タロットは22人の優秀な相談役

そしてもう一人、ゲーム作家の米光一成氏がタロットを自在に使っているという話。この話は上記の千葉氏のより実践的にタロットを活用しているという点で実に面白いのです。

ゲームの展開というのは実に様々なアイデアが必要とされる。そんな時、米光氏はひんぱんにカードを引くというのです。ゲームの展開に煮詰まったとき、ひいたカードは順当に考える方向とは違うものを示唆してくると。しかしカードの象徴に導かれた理解不能なイベントが、最終的にはうまく組み込まれていくことになると、そうなると結果として神秘性を感じるというのです。

そうしたことに気づくと、米光氏は、意思決定の場でカードを使って自分で自分に相談する隠者の儀式と彼が名づけている方法をやっているそうで、この発想は実にユニークだなと思ったのです。つまり、ある悩みがあるとすると、たいていは自分の考え方のクセが原因となっている、問題が発生したマインドセットのままでは、問題は解決しないから悩みが生じる。その際、異物(タロット)を乱入させて、異なる考え方の軸を与えることで解決していくというのです。いつもの考え方でやっているので行き詰っていたと気づくと気が楽になるというのです。

これは、ユニークだなと思います。タロットと対話することにより『ひとりでは引き出されない心象(イメージ)・言葉(ワード)・構想(ビジョン)が出てくる』し、『脳内に22人の優秀な相談役がいるイメージ』で『タロットを使っていると、結果として神秘としか思えないような出来事が起こる』というのです。当代一流のゲーム作家はタロット、22枚ある大アルカナと呼ばれるカードを自在に使っているということに、改めて驚いたのでした。

■タロットは覚醒へと向かうツールか?
さて見方、使い方を変えれば自由自在で、自分の味方にもなってくれるタロット。51コラボでは2022年10月31日(締切まで残りわずかです!)までの期間限定で「タロット、覚醒への旅」と題した90本もの映像を用意したオンライン配信コンテンツを用意しています。(詳しくはこちら ⇒ https://51collabo.com/?page_id=37393 )期間を過ぎてしまうとセットではなく、単体の販売となってしまいます。



この文章を読んで、面白いとピン!ときた方は、ぜひHPを見てくださいね。新たな思考の地平を切り開く宝物があるかもしれません。※『』部分、「ユリイカ タロットの世界」(青土社)から引用


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」
89周目:「アーサー王伝説について」
90周目:「2つの「死者の書」と死んだらどうなるのか?」
91周目:「ケルト巡り」
92周目:「黒い聖母マリアとケルト」
93周目:「「カバラ」に興味を持った、そのわけは?」
94周目:「「不思議の国のアリス」というキーワードは外せない!」
95周目:「気軽に知的エンターテイメントを楽しむ」
96周目:「ベリーダンスは神々に捧げる踊り? 神託タロットに影響されて・・・」
97周目:「<学魔>と呼ばれる知の巨人からのメッセージ」
98周目:「「フール・オン・ザ・ヒル」、覚醒へ向かえ!」

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