船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

舩井幸雄.comの皆さま、こんにちは。
本物研究所のさつきです。

いつもご覧頂き、ありがとうございます。

前回は、サッカー観戦のことについて
書かせていただきました。
まだご覧になられていない方は
そちらを先にご覧ください。

今回は、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC
というクラブチームのオーナーとその経営戦略について
簡単に書かせて頂きたいと思います。

なぜ私がオーナーを紹介したいと思ったかというと、
敏腕経営者だと思ったからです。

オーナーの名前はトニー・ブルーム氏です。
1970年生まれの52歳で、ブライトン出身です。

彼は幼い頃からブライトンのサポーターでした。
学校を卒業後は会計士として働いていましたが、
ある時ポーカーと出会い、プロポーカー選手となります。
彼は統計学と確率論を駆使した戦略によって
多くの大会で優勝を果たし、ポーカーの世界で有名人になりました。

2009年、ブルーム氏は長年応援してきた
ブライトンの経営危機を知ります。
そこから彼は自ら出資してクラブのオーナーになります。
ポーカーで培ったデータ分析力は、
クラブチームの経営手法にも活かされています。

彼がクラブチームの経営戦略に導入した手法で、
注目されているのが「マネー・ボール」というものです。
「マネー・ボール」（Moneyball）とは、
メジャーリーグベースボール（MLB）の
オークランド・アスレチックスというプロ野球チームが採用した戦略を指します。
この戦略は、通常のスカウティングや伝統的な評価方法に頼らず、
統計分析に基づいて選手の能力を評価し、
コストパフォーマンスの高い選手を見つけることを重視しました。
この戦略は、MLBで革命的とされ、後に映画化もされたそうです。

ブルーム氏は、この戦略をサッカー界に持ち込み、
他のクラブが見向きもしないけれども、
潜在能力が高い選手を発掘しています。
そして、獲得してきた選手の能力を伸ばし、
成長させ、高値でビッグクラブに売却する。
そうすることによって、クラブが長期的に成長できることを
目指しています。

例えば、去年移籍したモイセス・カイセド選手は、
チェルシーというビッグクラブに移籍しています。
元々ブライトンがこの選手を獲得した時の移籍金は約6億円でしたが、
チェルシーへ売却した移籍金は約212億円でした。
これは、イギリス史上最高額となりました。

この額を見ると、いかにクラブの経営が
素晴らしいかが分かりますよね。
そして昨年はクラブチーム史上初のリーグ戦6位という結果でした。
2017年に昇格するまで、イングランド2部で
長年過ごしてきたチームとはとても思えない偉業です。

とはいえ、ブライトンというクラブは、
会社でいうと、まだまだ中小企業のようなものだと思います。
中小企業が大企業のようなビッグクラブとどのように戦い、
成長していくか楽しみなところです。

少し長くなりましたが、
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


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