新時代への道しるべ

このページは、船井幸雄と同じ理念を持った、(株)トータルヘルスデザイン会長の近藤洋一氏によるコラムページです。近藤会長は、健康、環境、食料などの分野で、新しい21世紀を創り上げることを使命とした活動をされています。

2010.09
なにかおかしい温暖化

 今年の夏は全国どこへ行っても焼け付くような暑さで、皆さん、ぐったりだったのではないでしょうか?
 この暑さは、いわゆる「地球温暖化現象」の一環であるという認識は日本いたるところで共通しているようで、温暖化防止が喫緊のテーマになっています。
 ところが、何事も経済問題が最優先されるため、「エコがお得」という発想になりがちで、「いま何が問題なのか」という肝心かなめの、事の本質がぼけているように感じられます。
 地球温暖化の原因は何かと問われると、いまや誰もが「人間が化石燃料を燃やすことによって発生する炭酸ガス(二酸化炭素)が犯人だ」と答えるのではないでしょうか?
 これに対して、「人間が化石燃料を燃やしたから大気中の炭酸ガス濃度が増加したのではない。太陽の活動が活発になったために大気の温度が上昇し、海水中に溶け込んでいた炭酸ガスが大気に放出され、炭酸ガス濃度が増加したのだ」という説があります。

 これは次のように考えると理解しやすいと思います。
 ビールやサイダーの栓を抜くと泡が出ます。この泡は溶け込んでいた炭酸ガスが開放されて発生したものです。よく冷えたビールの栓を抜いても泡はあまり出ないのに対して、温かいビールを抜くといっぱい泡が出るのはよく経験することだと思います。
 炭酸ガスは温度が低い状態のときの方が、高い状態のときに較べて、水に溶け込む度合いが大きいので、こんな現象が起こります。
 太陽の活動が活発になって海水の温度が上昇すると、温かくなったビールから炭酸ガスが泡となって出てくるように、海水中に溶け込んでいた炭酸ガスが大気中に出てくるのです。


犯人は水? 炭酸ガス?

 炭酸ガスが増えたから地球温暖化が起こったという説と、太陽活動が活発になって地球温暖化が起こったから炭酸ガスが増えたのだという二つの説があるのですね。
 「原因と結果」のあり方をめぐって議論が交わされているのですが、未解決の問題がもう一つあります。仮に炭酸ガスが増えたとして、それが本当に地球の温暖化につながっているのかという「炭酸ガス地球温暖化犯人説」に対する根本的な疑問です。
 地球は水の惑星と言われるくらい豊富な水で覆われているのですが、この星が一定の温度に保たれているのは、水が蒸発して水蒸気になることによって大気を冷やす「水冷効果」がある一方で、その同じ水蒸気が温暖化ガスとして地球を暖める「温暖化効果」という役割を果たしてくれているお蔭だという説もあるのです。
 また大気中の炭酸ガスの濃度は370ppm程度であるのに対し、水蒸気の飽和濃度は、10℃で12000ppm、30℃で42000ppmと桁違いです。だから地球の気温は水蒸気による温暖化の効果と水の蒸発による冷却効果で決まるのであり、炭酸ガスの濃度が気温を決定するという従来の「地球温暖化説」は誤りだというのです。
 地球温暖化問題については、世の中になにか抗い難い力が働いて、全員がひとつの方向に流されているような印象を受けるのですが、少し整理をしておく必要があると思うのです。
 一説によると、これは単なる自然現象であって、人類が注意しなければならないのは寒冷化にともなう砂漠化で、もしそうだとすると深刻な食糧問題が発生することも指摘されています。
 炭酸ガスによる地球温暖化を回避しようとして、太陽光発電や風力発電など様々な対策が検討されていて、一見、有効な対策のように見えますが、意外にも、そのどれもが石油の追加消費をしないと不可能であるいう指摘もあります。
 いずれにしても、いま行われている対策は功を奏さず、最終的には原子力発電実用化への道を開くことになる可能性もあるわけです。頭を冷やして考えてみる必要があるのではないでしょうか?

エコはモラルの問題

 現代社会が直面しているすべての問題は、人類が地球に対して与え続けたストレスから発生しているといってよいと思います。“すべては人の心に起因する問題”であるにもかかわらず、“犯人は炭酸ガスという物質にある”とばかりに責任がすりかわっているのです。
 不必要な自然破壊を繰り返したり、節度のない消費を続けたりしていると炭酸ガスは増えるのですから、なにも地球温暖化という大義名分を立てずとも、自然環境を大切にし、質素な生活を心がけるなら炭酸ガスは減少していくことになります。
 いま私たちが直面している問題は、自分たちの欲求を満たすために、自然破壊を繰り返し、モノを大切にすることなく、贅沢三昧を楽しんできたことによっているのですから、炭酸ガスという数字の世界は学者にまかせて、もっと謙虚に「“もったいない精神”で、与えられた環境そしてモノを大切にしよう」という発想に立って生活していくことが何よりも大切だと思うのです。
 エコというのはモラルの問題であるにもかかわらず、経済問題にすりかわっているところに現代の深い闇があるのではないでしょうか?
 経済刺激策がとられないとエコへの取り組みが挫折する、というレベルから脱皮することが何よりも肝要だと思われます。炭酸ガス濃度だけを争点にするなら、原子力発電を推進することこそ最善の策であるということになりかねないからです。
 これはあくまでも私見ですが、1990年代半ば頃から太陽光線の皮膚に対する刺激が、以前に較べて強くなってきていて、今年の夏は特にひりひりと焼け付くような感じがします。地球表面の温度上昇だけではない、なにか別の要素があるのではないかという気がします。太陽風となって吹き付ける荷電粒子の量が増加しているという可能性もあります。
 アセンションと関係があるのかもしれないと思ったりしています。

【参考文献
* 明日香 壽川『地球温暖化―ほぼすべての質問に答えます!』岩波ブックレット
* 槌田 敦『CO2温暖化説は間違っている』ほたる出版


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Profile:近藤洋一(こんどうよういち)

近藤洋一株式会社トータルヘルスデザイン 会長。2008年10月に株式会社バンクシア設立。1938年生まれ。61年京都工芸繊維大学繊維化学科卒業。90年、株式会社トータルヘルスデザインを設立。「びっくり現象のなかに21世紀を切り開いていく鍵がある」という考え方をもとに、従来の思考の枠組みを超えた技術、商品を発掘。「だれもが美しく健やかに、そしていきいきわくわく生きていくことのできる暮らしづくり」を提案し、実現していくことを企業目的として、京都と東京を拠点に、《美と健康》事業を展開している。《安全、安心、エコロジー、“気”のある商品、気になる情報》を提供しつづけている。月刊『THD LIFE』や、インターネットを通して情報発信活動に取り組んでいる。

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